ASAHI PENTAX MX と パンケーキレンズ |
1975年にM42スクリューマウントからバヨネットKマウントへ切り換えた PENTAX K シリーズだったが、小型軽量一眼レフとして先行していた OLYMPUS OM シリーズに対抗すべく PENTAX M シリーズを1976年に投入した。 ボディ設計は従来のSPシリーズを踏襲していたKシリーズから刷新されて小型軽量化が図られた。 また、GPD測光素子とLED表示が採用され、メーター指針の様なアナログ感が薄れて行った。
ASAHI PENTAX MX
PENTAX-M 50mm F1.4 |
PENTAX MX は M シリーズ初号機であると共に、シリーズ唯一のマニュアル露出カメラである。 他の M シリーズ機は縦走りシャッターを採用していたが、MX は布幕横走り機械式シャッターなので電池が無くても撮影できる特異な存在といえる。
ボディーの大きさは縦横高さとも OLYMPUS OM-1 より0.5mmづつ小さくなっていて、旭光学の小型化への意地が感じられる。
PENTAX MX は電池が無くても撮影出来る小型のフルマニュアルカメラで中古市場でも安いことから、smc PENTAX-M 50mm F1.4 とセットで写真を学ぼうとするカメラ女子にお勧めな一台だろう。 オジサンはニコンやキヤノンじゃなく、オリンパスやペンタックスを構えてる女子を見ると『この娘、やるなぁ!』と感じてしまう。 そう、君たちは正しい!
ファインダー表示
ファインダー内表示 |
ファインダー視野内右にくるくる回る透過式シャッター速度スケールがあり、その視野外右側に露出計用LEDが配置されている。 中央の適LEDが緑色で、その上下に黄色のLEDがあり、さらにその上下に赤色LEDがあり露出の適正具合を表現している。 ファインダー視野外上部に絞り直読窓があるので、ファインダーを覗いたまま露出の設定状況が判る。 ただ、露出計LEDの点灯ステップが1段単位なのは、僕らアナログ世代にはちと荒いと感じる。
あとがき
ASAHI PENTAX MX + smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited |
旭光学のカメラには「ASAHI PENTAX」と刻印されてきたけど、この PENTAX MX と PENTAX ME が最後の「ASAHI PENTAX」となり、これより後のモデルからは「PENTAX」のみとなり、六角形の「AOCo」マークも無くなった。
上の写真は MX とは関係ないレンズだけど、「Limited」という名前につられて43mmのシルバーを買っちゃったのだが、PENTAX LX チタンに合わせたシルバー色なので MX とはちょっと違う。 ちょっと違うくらいならブラックの方がマシだった...描写も僕好みではなかったし。
PENTAX MX から一か月遅れて絞り優先AE専用機の PENTAX ME が発売され、確か兄貴が買っていた記憶がある。 あのカメラはどうなったんだろう...生きているのか...
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