始めて宇宙で使用されてから20周年を記念して限定生産されたのが HASSELBLAD 500EL/M 20 Years in Space で、明るいグレイカラーの貼革が施され特別感のあるカメラだ。 でも、実は初めて宇宙へ行ったハッセルブラッドは 500EL系 ではなく 500C なのである。
1962年にNASAの宇宙飛行士だったシラー(Walter Marty Schirra)が、ヒューストンのカメラ屋で Hasselblad 500C を購入し、ボディから貼革を剥がして金属面を黒く後塗りしたカメラを1962年10月3日にマーキュリー・アトラス8号で宇宙へ持って行ったのである。
カメラの左側面上方にに「HASSELBLAD 1962-1982 20 Years in Space 」という記念文言と「シリアル番号」が刻印された金属プレートが着いていて、それ以外は通常の 500EL/M なので、レンズやファインダーやフィルムマガジンなどアクセサリーや操作性に違いはない。 レリーズスイッチは操作面が白く塗装された四角タイプの専用レリーズスイッチが付属していた。 貼革が明るいグレイなので、通常の黒革フォーカシングフードやプリズムファインダーやフィルムマガジンを装着するとエラク違和感がある。 また、レンズは黒鏡筒よりシルバー鏡筒の方が断然似合う。
通常版の 500EL/M は戦車みたいな感じだけど、このカメラは明るいグレイ貼革なので、機動戦士ガンダムに登場するペガサス級強襲揚陸艦「ホワイトベース」って呼ぶのがぴったりだ。 カメラの左サイドに限定シリアル番号が刻印された四角い記念プレートが貼ってある。 なお、このカメラは1500台の限定生産だったらしい。
ちなみに、ハッセルは製造番号で製造年が判る事は他でも書いたが、本カメラの製造番号にある2文字のアルファベットは「RH」なので、1982年製造だと判る。
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