やっぱり気になる電子ローリングシャッター

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横位置でパーンしながら撮影すると縦線が斜めになる
電子ローリングシャッターには欠点も多く、敬遠しているフォトグラファーも多い。 スポーツフォトグラファーにとっては被写体が「歪んで」写ってしまうローリング歪は困りものだ。 ソニーさんのアナウンスでは、SONY α9のアンチディストーションシャッターはメカ式フォーカルプレーンシャッターに対して遜色ない様な謳い文句だった。




横位置でも上下に振るときは全く気にならない
横位置で撮影していても、カメラを左右にパーンしない場合は歪むことはほとんどない。 この写真は、『この近場でツイストリフトか!』ってんで、横位置のまま女性をメインに捉えた一齣だけど、電子ローリングシャッターの嫌な歪みは目立たない。


カメラの振り量が少なければ全く気にならない
デススパイラルでは女性に合わせてカメラを左右に振るけど、ベストな撮影の瞬間は殆ど振らないのでローリング歪みは発生しない。 なお、ピントは軸中心の男性のロックオンさせている。


選手が一人の場合は縦位置撮影が多いので気にならない
一方、選手が一人のシングル競技では縦位置撮影が殆どなので、パーン操作によるローリング歪は全く気にならない。 これまでも違和感を覚えたことは無いし、自分が構えた構図が±1~2度ほど傾いちゃう事があり、その方が気持ち悪い。


選手が一人でも横位置アップの時はちょっと気になる
選手が一人のシングル競技でも、横位置でアップ目の写真を撮ろうとすると、背景の縦線が斜めに傾いちゃう事はある。 ただし、ボケていれば余り気になる事は無いし、多分『言われれば』判る程度だろう。
この写真は選手が左へビュ~ンと進んでいるところを、600mmで構図を合わせて撮影している。 背景の柱が半時計方向に傾いているのはそのためで、最初の写真は右方向へ進んでいたので、時計回り方向に傾いている。


雰囲気的に SONY α9 の電子ローリングシャッターの幕速は、エントリークラスの一眼レフの半分程の幕速という感じだ。 ソニーさんが訴求するアンチディストーションシャッターなんて、嘘っぱちだと感じている。 それでも、どこぞのミラーレス一眼よりはまともな写真が撮れるので我慢しているけど、スポンサーさん用に看板入れ込み写真を撮影する場合は、看板が「菱形」になっちゃうので、撮影には気を使ってしまう。
グローバル電子シャッターになれば良いのだけど、現状のCMOSグローバル電子シャッターは「漏れ光」により余計な映り込みがあるので、産業用などの一部用途でしか実用化されていない。 はやく完璧なグローバル電子シャッターを実現したCMOSセンサーを完成して欲しい。

ちなみに、電子ローリングシャッターとは無関係だけど、FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS の「OSS Mode 3」は、かえってブレか発生して使い物にならない。 スポーツ撮影では「OSSをOff」にするのが良さそうだ。 ちゃんとプロテストして味付けしたのかなぁ?

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