人類初の月面着陸10周年を記念して生産されたのが HASSELBLAD 500EL/M 10 Years on the Moon である。 カメラ前面のマウント下側に月面マークとカメラのシリアル番号が刻印されたプレートが張られていて、1500台の限定生産だったらしい。
1969年7月20日にアポロ11号が月面に着陸した時に携行したカメラが 500EL ベースの Hasselblad Data Camera で、レンズは Zeiss Biogon 60mm F5.6 だったそうだ。 歴史的な写真を撮影したカメラは帰還時の積載重量を軽くすため月面に残され、長尺フィルムマガジンだけが地球へ帰還したらしい。
カメラのバッテリー・モーターハウジング部前面にシリアル番号と月面をあしらったネームプレートが着いていて、それ以外は通常の 500EL/M なので、レンズやファインダーやフィルムマガジンなどアクセサリーや操作性に違いはない。
ただ、レリーズスイッチは小型で丸いタイプのままにしておくべきで、面が広い四角タイプのレリーズスイッチは前面の記念プレートに被ってしまう。 限定生産のカメラではあるけど特別感は薄いので、普通の 500EL/M として使うべきカメラだなぁ。
一応、個人的な愛称は謎の円盤UFOに登場するSHADOの月面前線基地「ムーンベース」だ。 ちなみに、ハッセルは製造番号で製造年が判る事は他でも書いたが、本カメラの製造番号にある2文字のアルファベットは「UR」なので、1978年製造だと判る。 発売の前年に製造されていた事になる。
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