SIGMA 100-300mm F4 APO EX DG HSM - 大きく重いけど頑健なレンズ

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SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM
SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM
 山へ登って壊しちゃってもイイし海外旅行で盗まれてもイイ様な、安価だけど光学性能は悪くない望遠ズームが欲しかった。 このレンズは大きめだけど僕の要望を満たしていた。

SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM - 2005年発売

SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM レンズ構成
レンズ構成
 14群16枚構成の古典的な4群ズームレンズだけど、フォーカシングはインナーフォーカスになっている。 インナーフォーカスといっても前玉群の後ろ側にある第3レンズを移動させる方式で、ほぼ前玉繰り出し式に等しい。 なお、前玉群とリレー系にそれぞれ2枚のSLDガラスが使われているらしく、色収差は小さめだ。
 レンズの大きさがΦ92.4×226.5mmでフィルター径はΦ82mmで重さが1440gもあり、旅行に持って行くには重いし嵩張るのが難点だった。 フードはバヨネット式で逆付け収納できるのは良い点だ。 また、フォーカス用の第3レンズの前が大きく空いている(これが大きくなる一因)ので1.8mまで寄る事ができ、テレ側なら充分な撮影倍率が得られるけど、ワイド側では寄り足りないと感じる事もあった。

 フォーカス駆動は円環タイプの超音波モーターで、AF駆動は喧しくは無いけど『ガサァ~~グッ』という音とアクチュエーターの起動・停止の振動がある。 なお、随分と長く使っていても「モーター鳴き」が発症しないのはニコン製品より良いけど、ピント精度はカメラ側で調整しても外れる場合があった。 恐らく正式なベストピント通信に対応していないのだと思う...知らんけど。 なので、僕の EOS-5D mk II にはスプリットプリズム付きのスクリーンを組み込んである。

撮影サンプル

 撮影に使ったカメラは CANON EOS 5D mk II で、新たに Liminar Neo 4.0.0 でRAW画像を現像したものである。
SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM 絞り:F4
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SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM 絞り:F4
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SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM 絞り:F4
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SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM 絞り:F5.6
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SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM 絞り:F4
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SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM 絞り:F4
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SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM 絞り:F8
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SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM 絞り:F4
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SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM 絞り:F5.6
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SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM 絞り:F5.6
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SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM 絞り:F5.6
絞り:F5.6
SIGMA 100-300mm 1:4 APO EX DG HSM 絞り:F5.6
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 ワイド側は絞り開放からシャープな描写で絞れば更にシャープになるけど、開放との差はあまりない。 テレ側も開放からシャープだけど画面周辺はちょっと眠く、1段絞れば隅でもシャープになる。 発色に派手さは無くちょっと渋めの発色だと感じる。
 上のサンプル写真で海岸の写真は赤道直下なので、陽炎ユラユラで真の描写性能は出ていないけど、当時のシグマレンズとしては「当たり」の一本だったと思う。 なお、シャープな描写なのだけれどオートフォーカスに難があり、微妙にピントが外れている事も多かったのは事実だが、サードパーティー製品なので仕方ない。

あとがき

 大きさ・重さが欠点だけど、ズーム・フォーカスで全長が変わらない鏡筒は雑に扱う機会が多い旅行や登山で頑健さを発揮してくれた。 実際に山でコケてぶつけた時も問題なく撮影を継続できたし、海外へ行くときにスーツケースに放り込んだけど全く問題なく撮影できた。 今でも一眼レフ用に捨てずに取ってあるけど、ここ10年近く使った事が無い。
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