SIGMA 50mm F2.8 EX DG MACRO - 便利な等倍マクロだけど...

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SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO
 マニュアルフォーカス時代ではマウント交換が出来る TAMRON ADAPTALL2 システムを便利に利用していた。 その後、AF時代になってマウントが固定式にった事から、僕のレンズメーカー選択肢にシグマも入ってきたのである。

SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO - 2004年発売

SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO レンズ構成
レンズ構成
 レンズ構成は9群10枚の標準マクロレンズで、先頭に凹メニスカスレンズが付いた拡張ダブルガウス型の前群(第1~8レンズ)と凹・凸レンズからなる後群(第9~10レンズ)との繰り出し量が異なる近距離補正方式で、前群の方が大きく繰り出される。 レンズ単体で等倍までの接写が可能で、内筒がにゅるにゅると伸びてくる。
 レンズ横にマニュアルフォーカスとオートフォーカスを切換えるスイッチがあり、マニュアルフォーカスにすると電気的に信号をマニュアルにするのと同時にメカ的にモーター駆動ギアもフリーとなる。 また、距離環リミットスイッチがあり、距離環の駆動範囲を制限できる。制限範囲は∞~0.25mと0.24m~0.188mで、距離感がどちらかの領域にある時に制限スイッチを入れればその範囲に制限される。 この制限範囲はメカ的なもので、電気的なスイッチではないのでマニュアルフォーカスでも制限されてしまう。 オートフォーカスはモーター作動音とギア駆動音があり静かとは言えない。

 APS-Cサイズカメラだと80mmほどの中望遠レンズ相当になり、当時は天体写真撮影に使おうと思っていた。 天体写真撮影ではマニュアルフォーカスでピントを合わせるけど、距離環のフォーカス敏感度が高いのでマニュアルでピントを合わせる時は息を止めて合わせるほどで、距離環から指を離すときも神経を使った。

描写特性

遠景描写

SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F2.8
絞り:F2.8
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F4
絞り:F4
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F5.6
絞り:F5.6
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F8
絞り:F8
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F11
絞り:F11
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F16
絞り:F16
 絞り開放ではフレアっぽさというよりシャキっとしない描写で、画面右側上下隅はぼやけた感じなので片ボケが疑われる。 F4に絞れば解像感が増し、画面右側上下隅の描写も向上する。 F5.6まで絞れば画面全域で解像感のある描写となる。 また、周辺光量落ちが解消されるのは意外と遅く、解消されるF8までじわじわと改善されてゆく。

天体撮影

SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F2.8 EOS 20D オリオン座
絞り:F2.8
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F2.8 EOS 20D いっかくじゅう座
絞り:F2.8
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F4 EOS 20D ぎょしゃ座
絞り:F4
 絞り開放で色収差による青ハロがあるし、周辺星像も天体写真用としてはちょっと厳しい。 一段絞れば倍率色収差は残るけど青ハロは小さくなり、周辺星像も天体写真として使えそうな描写となる...APS-Cサイズの場合だけど。

一般撮影

SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F2.8 SONY ILCE-9
絞り:F2.8
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F2.8 SONY ILCE-9
絞り:F2.8
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F2.8 SONY ILCE-9
絞り:F2.8
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F2.8 SONY ILCE-9
絞り:F2.8
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F5.6 SONY ILCE-9
絞り:F5.6
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F5.6 SONY ILCE-9
絞り:F5.6
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F2.8 SONY ILCE-9
絞り:F2.8
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F4 SONY ILCE-9
絞り:F4
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F8 ILCE-9
絞り:F8
 明るいレンズじゃないけど開放絞りでは線が太目だし、遠景ではスッキリしない描写で、パープルフリンジも気になる。 なお、マクロレンズなので接写は得意だけど、やはり絞り開放では単焦点マクロレンズらしいキレる様な解像感は得られず、F4~F5.6以上に絞り込んで使った方が良い...この個体はね。

あとがき

実は、このレンズを2本持っている
2本目まで買ったけど...
 実は、このレンズを2本持っている。 最初に買ったレンズは『メーカーMTF値通りなら解像感がもっと高いハズでは?』と感じて、もう一本試しに買ってみたのだ。 その結果は1本目よりは良いけど、やはりイマイチと感じた。
 でも3本目を試し買いしなかったのは SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM を買ったからである...STFレンズに改造しちゃったけどね。
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