SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC MACRO - 意外と使えるAPS-C用標準ズーム

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SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO
 ニュージーランド撮影に行く際、持って行くレンズ機材を減らすために購入したズームレンズだ。 このレンズ以外に持って行ったのは 15mm F2.8 / 100mm F2 / 300mm F2.8 / 350mm F5.6 だけだけど、赤道儀などの重量物があったので片道の重量超過金額が9万円弱も取られた。💦

SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO - 2006年発売

SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO レンズ構成
レンズ構成
 13群15枚構成のAPS-C用ズームレンズで、135換算で27-75mmの標準ズームに相当する。 ガラスモールド非球面レンズとハイブリッド非球面レンズに加え、SLD(特殊低分散)ガラスとELD(異常低分散)ガラスが各1枚採用されている。
 名称に「MACRO」と付いている様に最短撮影距離は0.2mと短いので、テレ端なら撮影倍率が0.33倍と高い。
 オートフォーカスがキア駆動式なので「ジコジコ」とうるさいけどオートフォーカスの速度にストレスは感じない。 ただ、オートフォーカスの精度・安定性はちょっと悩ましい。 それよりも、無限遠~0.2mまでの距離環回転角が60度程度しかなく、テレ側ではマニュアルフォーカスするのが苦痛だった。 無理な姿勢で息を止めてピントを合わせていると卒倒しそうになる。

描写特性

遠景描写

SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F2.8 f=18mm
絞り:F2.8 f=18mm
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F4 f=18mm
絞り:F4 f=18mm
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F5.6 f=18mm
絞り:F5.6 f=18mm
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F2.8 f=50mm
絞り:F2.8 f=50mm
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F4 f=50mm
絞り:F4 f=50mm
SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO 絞り:F5.6 f=50mm
絞り:F5.6 f=50mm
 ワイド端の中央付近は絞り開放でもなかなか良い描写で、画面隅だけがぼんやりしている。 F4に絞れば画面周辺の描写も向上し、F5.6なら画面極隅の描写も良くなる。
 一方、テレ端の絞り開放ではフレアっぽさというよりシャキっとしない描写で、画面右側上下隅はぼやけた感じなので片ボケが疑われる。 F4に絞れば画面中央部の解像感が増し、画面右側上下隅の描写も向上する。 F5.6まで絞れば画面中央付近は解像感のある良い描写となり、画面周辺~隅部も描写が向上する。
 なお、極端な周辺光量落ちはないが、周辺光量落ちが解消されるのは意外と遅く、解消されるF8までじわじわと改善されてゆく。 テレ端の絞り開放での描写性能がイマイチだけど、一般的な撮影には大きな問題なく使えそうだ。

点像描写

SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=18mm
絞り:F2.8 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F4 f=18mm
絞り:F4 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=24mm
絞り:F2.8 f=24mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F4 f=24mm
絞り:F4 f=24mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=29mm
絞り:F2.8 f=29mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F4 f=29mm
絞り:F4 f=29mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=35mm
絞り:F2.8 f=35mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F4 f=35mm
絞り:F4 f=35mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=50mm
絞り:F2.8 f=50mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F4 f=50mm
絞り:F4 f=50mm
 購入直後にしし座の方向を絞りと焦点距離を変えながら EOS 20Da でテスト撮影した写真である。 絞り開放では画面周辺の星像が天体写真用としてはちょっと厳しいが、F4に絞れば我慢できる限界だろうか。 でも、サイズが小さな写真なら絞り開放でも使えるかもしれない。 なお、このレンズには片ボケがあり各四隅の残存収差がアンバランスで、星像の形が四隅で異なるのが悩ましい。(でも、しし座の三つ子銀河が判る程度には写る)

星野撮影

SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=24mm EOS-20Da 南十字と天の川(ソフトフィルター使用)
絞り:F2.8 f=24mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F4 f=29mm EOS-20Da とも座・ほ座・りゅうこうつ座の天の川
絞り:F4 f=29mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F4 f=18mm EOS-20Da 天の川中心方向
絞り:F4 f=18mm
 絞り開放(1枚目)では片ボケもあるので周辺星像がソフトフィルターを装着しても隠せないほどいびつな星像になる。 F4に絞れば我慢できそうな星像だけど、片ボケによる流れ( 2枚目右下、3枚目左下)が赤道儀のガイドエラーの様になり残念だ。 これ一本しかない場合以外、星野撮影に使うべきレンズじゃない。
 これらはニュージーランドで撮影した星野写真で、空が暗いので特殊な強調処理などを施さなくても星が良く写る。 話は違うけど、日本ではシリウスに次いで明るいカノープス(寿星)が冬の地平線すれすれに「黄色く」見えけど、南半球では青白い星だという事が(2枚目の写真の右下)判る。

一般撮影

SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=50mm
絞り:F2.8 f=50mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F5.6 f=18mm
絞り:F5.6 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F4 f=50mm
絞り:F4 f=50mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=23mm
絞り:F2.8 f=23mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=18mm
絞り:F5.6 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=18mm
絞り:F2.8 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F11 f=18mm(飛行機の窓ガラス越し)
絞り:F11 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F11 f=18mm(飛行機の窓ガラス越し)
絞り:F11 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F11 f=18mm(飛行機の窓ガラス越し)
絞り:F11 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F4 f=26mm
絞り:F4 f=26mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F4 f=18mm
絞り:F4 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F4 f=20mm
絞り:F4 f=20mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F4 f=18mm
絞り:F4 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=18mm
絞り:F2.8 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=18mm
絞り:F2.8 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F10 f=18mm
絞り:F10 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F10 f=18mm
絞り:F10 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F11 f=18mm
絞り:F11 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=50mm
絞り:F2.8 f=50mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=50mm
絞り:F2.8 f=50mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=18mm
絞り:F2.8 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=18mm
絞り:F2.8 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=35mm
絞り:F2.8 f=35mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=29mm
絞り:F2.8 f=29mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F5.6 f=24mm
絞り:F5.6 f=24mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F4.5 f=18mm
絞り:F4.5 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=38mm
絞り:F2.8 f=38mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F8 f=50mm
絞り:F8 f=50mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=18mm
絞り:F2.8 f=18mm
SIGMA 18-50mm 1:2.8 EX DC MACRO 絞り:F2.8 f=18mm
絞り:F2.8 f=18mm
 絞り開放での遠景では画面隅が解像していないけど、天体写真と違って通常の写真撮影ではアラは目立たない。 絞り込めば片ボケも判らなくなるなり、普通に良い描写にはなる。 また、接写状態でも合焦点の描写は悪くないし、画面内に太陽を入れてもコントラストの低下が意外と少ないのも良い点だ。 高級・高性能レンズの様な高い描写性能ではないけど、ズームレンズとしては明るいので背景ぼかしも楽しめる便利な1本だと思う。 画面サイズAPS-C用なので長いあいだ保管箱の中で眠っていた。

あとがき

赤道儀などの重量物を持って行くのは大変だ
重量物...
 ニュージーランド撮影では、このレンズ以外に持って行ったのは 15mm F2.8 / 100mm F2 / 300mm F2.8 / 350mm F5.6 だけだけど、赤道儀などの重量物があったので片道の重量超過金額が8万数千円もかかった。 重量物は現地ホテルへ別送するつもりだったけど、『イースター休暇で荷物を何時届けられるか確定できない』という事で、仕方なく自力で持って行くことにしたのだ。 なお、現地ではレンタカー移動としたので荷物の問題はないし、郊外の制限速度は100km/hなので楽ちんだった。 ちなみに、『道路に飛び出す赤ウサギは害獣なので止まらずに引き殺せ』と言われたけどね。🤪

 帰りはコートの各ポケットに小型レンズ類を入れ、背中のバッグは「軽いフリ」をしていたけど、搭乗前に空港内保安員が『そのバッグを計量機に載せてみろ』と見抜かれてしまった。 手荷物を2つに別ければOKという事にしてもらい、袋を貰って2つに別けて搭乗させてもらった。💦 小型機の持ち込み重量制限は厳しい。
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