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| SIGMA 85mm 1:1.4 EX DG HSM |
中望遠の焦点距離は85mmじゃなく105mmが好きだったけど、このレンズは 85mm F1.4 としては価格が圧倒的に安かったので購入してしまった。 一眼レフの時代はこのレンズを寵愛していた。
SIGMA 85mm 1:1.4 EX DG HSM - 2010年発売
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| レンズ構成 |
最短撮影距離は0.85m（撮影倍率0.116倍）なので、もう少し寄りたいと思う事がある。 また、フォーカシングは内焦式で、第4～11レンズが鏡筒内で繰り出し移動するので全長は変わらない。 円環タイプの超音波モーターによるAF駆動は喧しくはないけど、重いレンズ群を移動させるので合焦速度は高速ではない。 ただし、通常の使用においてAF速度にストレスを感じる事無い。 距離環はフルタイムマニュアル方式で、1990年発売の CANON EF35-135mm F4-5.6 USM のフルタイムマニュアルメカ（設計は河合徹氏）と似ているのかも知れない。 また、9枚絞りなのでちょっと絞っただけなら玉ボケも綺麗だ。
ちなみに、EFマウントレンズをシグマのマウントアダプターMC-11を介してILCE-9などで撮影する場合、レリーズ時のみ絞りが動作して絞り込まれる。 従って、ファインダーを覗いていても実際に写るボケ具合が判らないので、クラシックな一眼レフの様にボケ具合を想像しながら撮影する事になる。 ミラーレス一眼の魅力が半減してしまう....が、仕方ない。
描写特性
遠景描写
絞り：F1.4 |
絞り：F2 |
絞り：F2.8 |
絞り：F4 |
絞り：F5.6 |
絞り：F8 |
絞り開放でもしっかりした描写だけど、若干のフレアにより柔らかい感じだ。 F2に絞るとフレア感が無くなり画面全域で充分な描写となる。 F2.8から絞って行っても描写は少しずつしか向上しないほど既にF2.8で高い描写に達している。 周辺光量落ちはあるけどとても少なく、F2で気にならなくなりF4で解消される。
玉ボケ描写
絞り：F1.4 |
絞り：F2 |
絞り：F2.8 |
絞りF1.4 / F2 / F2.8 での玉ボケ具合を比べてみた。 絞り開放では画面周辺の玉ボケがレモン型になってしまうが、F2に絞ると気にならなくなり、F2.8だと全面玉ボケとなる。 これは素晴らしい特性だけど、折角の9枚絞りなのだからもっと円形絞りにしてほしかった。
一般撮影
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F6.3 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2.8 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F11 |
絞り：F2 |
絞り：F2 |
絞り：F1.4 |
絞り：F1.4 |
絞り：F1.4 |
絞り：F1.4 |
絞り：F1.4 |
F1.4開放から画面中央は充分にシャープで画面周辺でも良い描写なので、絞り開放から使えるレンズだ。 F2.8に絞ると画面全域で充分にシャープな描写となり、F5.6あたりでピークだと思う。 周辺画質と玉ボケ具合から絞りはF2で使う事が多かったけど、質感描写も申し分ない。
周辺光量落ちはあるけど、同仕様のレンズより光量が多い感じで、F2.8で周辺光量落ちは殆ど判らなくなる。 このため、F2.8で全面玉ボケになるのだろう。
ボケは滑らかでクセのない写真が撮れるけど、ハイライト部の前後ボケ周囲に少し色が付く「色ボケ」だけが残念だ。 なお、フレアーやゴーストは少ない方で、厳しい条件にしてもコントラストの低下が抑えられていると思う。
確か、APS-C用のフードアダプター（延長フード）もあったハズだけど、何処にしまったんだろう...元箱の中に入れてあるのかも知れない...でも、元箱は何処にあるんだっけ？
あとがき
このレンズの絞りF2の描写が好きで、撮影する時にほぼ絞りF2一択で撮影していた。 絞りF2でも被写界深度は浅いので、眼じゃなく前髪にピントを持っていかれる事が多い。 髪の毛など障害物の影響を受けない瞳AFが欲しいなぁ。 マウントアダプターを介してミラーレス一眼でもストレスなく使えたらミラーレス専用の 85mm F1.4 を買い増す事は無かっただろう。
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