SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM STF改造レンズ |
SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM STF改造
STF改造のベースとした SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM は当時としては意外と優秀なレンズで、F2.8に絞れば天体写真にでも使えそうな星像を結んでくれた。 また、前玉径が大きいことから周辺光量が比較的多いので、画面周辺の玉ボケ生成にも有利に働く。 これらの特徴はSTF改造には最適な条件でありAPDフィルターの面反射さえ克服できれば良い特性が得られると思ったのである。
なお、APDフィルターを挿入する事でコマフレアー成分が大きく減衰され、絞り開放でもピントが合った部分ではF2.8程度まで絞った様な...というか、実質的に絞られているので画面周辺でもシャープな描写が得られる。
とろけるボケにより背景ボケが煩くなるシーンでも全くザワツクことが無い。 また、背景に点光源を入れた場合は、いわゆる玉ボケとは違う柔らかく美しいボケ表現になる。 ただし、焦点距離85mm程度の中望遠の方が効果を発揮させ易いので、SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM に実施した方が良かったと後悔している。
このSTF改造したレンズは開放測光システムのカメラで絞り込んで撮影する場合は露出が合わない。 APDフィルターを挿入してあるため、物理絞りをF2.8程度まで絞っても光量が開放絞りと変わらないので、開放測光に大きな誤差が生じてしまう。 STF効果を画面中央付近に限定すれば1段程度で充分なのだけれど、画面周辺でもSTF効果を出すためには2段ほど犠牲にしなければならないのである。
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