SONY ILCE-9 FE 50mm F2.8 Macro ISO:12800 F:2.8 Tv:1/15s |
明るいレンズはボケが大きいので余計な物を始末するのは丁度良いのですが、中途半端なボケ量だったりすると背景が煩くなって困る場合がある。 これはボケのエッジが固いためで、SONYのSTF(Smooth Transfer Focus)レンズみたいにボケのエッジが緩やかに消滅する様になっていれば綺麗なボケ表現が可能になる。 そこで、SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM をSTF化改造する事に決めたんだなぁ。
APDフィルターの特性
STF化したレンズの瞳強度分布 |
さて、STF化改造は良い事ばかりじゃない。 そもそもSTFを前提に設計されたレンズではないため、開放測光方式の一眼レフでは絞り開放以外で撮影すると適切な露出が得られなくなってしまう。 絞り込み測光などを行えば良いのだけれど、それは面倒だし絞り値に応じて露出補正を掛けるのはもっと面倒。 ワザワザお金を掛けてSTF化改造したのだから、このレンズは絞り開放で使うボケ専用レンズと考えるべきだな。 或いは、実絞りモードで動作するマウントコンバーターを介してSONYのα9とかで使うなら絞っても適正露出で撮影されますな。
今回は METABONES の Advance Mode で使ってみて、露出が妙になる事は無かったけど METABONES の Advance Mode ではピントを合せるのに苦労する...無理せずマニュアルフォーカスすれば良いのだけどね。
改造前後の絞りによるボケ比較
STF化改造前後のボケの大きさ比較 |
コマ収差の改善効果
STF化改造後は カモメが飛んだ り 蛾が飛んだ りしなくなった。 |
まあ、APDフィルターで絞っている様な感じなのでトーゼンながら収差は改善しちゃうよなぁ。
実写サンプル
SONY ILCE-9 SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM STF ISO:12800 F:1.4 Tv:1/20s |
SONY ILCE-9 SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM STF ISO:5000 F:1.4 Tv:1/500s |
それにしても『ボケがボケるレンズ』とは、このレンズを上手く表現してる。 そのうち 85mm F1.4 STF なんてのも試してみたい。
SONY ILCE-9 SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM STF ISO:3200 F:1.4 Tv:1/500s |
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