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KODAK TRY-X + Nikomat FTn + Nikkor 50mm F1.4 |
まともなデジカメが無かった時代はフィルムスキャナーで銀塩フィルムをデジタイズするのが一般的だったけど、僕は中版フィルムもデジタイズしたかったので CanoScan 9950FV というフラットベットスキャナーを使っていた。 この方法で解像度などは問題ないのだけれど、スキャンして綺麗に仕上げるのがなかなか難しかった。
135フィルムのデジタイズ
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135フィルムのデジタイズ |
現在はデジカメを古いベローズに装着してフィルムをデジタイズしている。 リバーサルフィルムならそのまま等倍複写すれば直ぐにデジタイズが終わるので簡単で便利だ。 光源は普段使っているワイヤレスストロボを使い、事前に発光量とカラーバランスを設定してある。
普段から使っている機材や昔から持っている物を利用しているので、デジタイズの為に購入した物はない。 ベローズには標準マクロレンズを装着し、絞り開放でピントを合わせてからF11に絞って撮影している。
リバーサルフィルムのデジタイズ
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FUJI RVP-584 |
リバーサルフィルムのデジタイズは簡単だ。 そのまま撮影してフレーム枠などを画像処理ソフトでトリミング・補正すれば作業が終わってしまう。 色々と試してみると、カメラのカラーバランスはAWBを選択した方が綺麗に仕上がるし後処理が簡単な気がする。 古いフィルムは退色傾向にあるためかも知れないなぁ。
モノクロネガフィルムのデジタイズ
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KODAK TRY-X |
基本はリバーサルフィルムのデジタイズと変わらないけど、白黒反転しているのでカメラの露出はマニュアルが基本になる。 事前にテスト撮影・処理した結果から、適正露出は決まっていて、対象フィルムによって基本となる適正露出から修正している。 撮影した画像を画像処理ソフトで反転してからフレーム枠などをトリミング・補正すれば作業が終わる。
カラーネガフィルムのデジタイズ
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FUJI SP400 |
カラーネガフィルムはちょっとやっかいで、オレンジベースを補正するためにホワイトバランスを大きく変えなきゃならない。 問題はカメラでホワイトバランス調整するとダイナミックレンジが狭くなってしまうことで、適正露出で撮影されたカラーネガなら大きな問題にはならないけど大きく露出アンダーのカーラーネガを処理しようとすると、色味が偏った写真になってしまう。
そんなネガをデジタイズする場合は、オレンジベース色が補色となる青みが強い光源にすればデジタル化画像(RAW画像)のホワイトバランス調整は最小限で済む...ハズ。 実際には青みが強い光源を用意するのは難しいので、富士フイルムのCC-30Bフィルターをストロボの前に配置すれば照明光が青っぽくなる。
120フィルムのデジタイズ
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面発光トレース台を用いた複写セット |
120フィルムのデジタイズも中版カメラのベローズを使えばよく、6x6cm版であればハッセルブラッドのベローズセットを使って リバーサルもモノクロネガもカラーネガでも 135フィルムと同様にデジタイズできる。
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KODAK TRY-X |
さて、困るのはベローズが対応していない6x7cm版とか6x9cm版の場合である。 そこで、三脚とXY微動マウントと面発光トレース台(天体望遠鏡のフラット撮影用)の組み合わせでフィルムを複写している。 使用レンズは適度に距離が取れる SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS が丁度良い。 この方式なら135フィルムから120フィルム全般まで対応できるし(持ってない)4x5inchでも大丈夫だ。 ただし、外光でフィルム面が光るのでデジタイズする時は部屋の照明を暗くした方が良い。 なお、フィルムホルダーは CanoScan 9950FV のものを流用しているけど、黒紙でトレース台面を覆うマスクを作っているのでフィルムホルダーは無くても大丈夫だ。
ちなみに、この写真は1970年代の富士スピードウェイで、まるで町工場の様な雰囲気だったなぁ...日産の貸し切りだったしねぇ。
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