SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE - 非現実に撮れる魚眼レンズ

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SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
 確か、2007年にニュージーランドへ写真撮影に行くために購入したレンズだ。 キヤノンの魚眼レンズと迷ったけど、価格差ほどの性能差は無さそうだったのでシグマをチョイスした。 海外で盗まれても金銭ダメージが少ないだろうし....

SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE - 2005年発売

SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE レンズ構成
レンズ構成
 6群7枚構成の対角魚眼レンズである。 射影方式は等距離射影で、正射影方式の様な極端な歪みはない。 正確に測定してはいないけど、入射角度と像高位置が比例する等距離射影をどれだけ正確に再現しているかは判らない。 この辺りを妥協すれば設計そのもは難しくないだろう。
 その昔、シグマのレンズは性能的な妥協を受け入れれば格安で購入できるレンズだったけど、EX DG シリーズあたりから性能的にも以前ほど悪くない製品が発売される様になった。 ただし、数本買えば当たりレンズがあるという感じで、1本目で当たればラッキィだった。
リアフィルターホルダー と シートフィルターカット用金属製テンプレー
リアフィルターホルダー
 銀塩時代の魚眼レンズは数種類の回転式フィルターが組込まれているレンズがあったけど、このレンズには内蔵フィルターはなく、マウント部にリアフィルターとしてシートフィルターを差し込む方式である。 カラー写真が主流になって Y O R 等のカラーフィルターを利用することが少なくなったのが一因だろう。 個人的には魚眼レンズでPLフィルターを使ってみたいけどね。 なお、シートフィルターをホルダーに合わせてカットするための金属製テンプレートが付属している。

撮影サンプル

 以下の写真は CANON EOS-1D X mk II / CANON EOS 5D / 5D mk II / SONY ILCE-7M2 で撮影してあります。 1~3駒目は日本、4~6駒目はニュージーランド、7~15駒目はブラジルで撮影した写真です。
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 絞り:F2.8
絞り:F2.8
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 絞り:F2.8
絞り:F2.8
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 絞り:F2.8
絞り:F2.8
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 絞り:F14
絞り:F14
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 絞り:F7.1
絞り:F7.1
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 絞り:F4 露出:240s×4 赤道儀使用(天文アプリで現像)
絞り:F4
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 絞り:F5.6
絞り:F5.6
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 絞り:F8
絞り:F8
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 絞り:F5.6
絞り:F5.6
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 絞り:F3.5
絞り:F3.5
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 絞り:F3.5
絞り:F3.5
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 絞り:F3.5
絞り:F3.5
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 絞り:F2.8
絞り:F2.8
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 絞り:F4
絞り:F4
SIGMA 15mm 1:2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE 絞り:F5.6
絞り:F5.6
 絞り開放では画面周辺が少しソフトな描写になるけど、F4に絞れば充分シャープな描写になる。 最短撮影距離が0.15m(0.26倍)なので、主題にぐっと寄ることで主題を強調することができる。 魚眼レンズなので激しく歪むけど、地平線や水平線を画面中央を通る構図にすれば「魚眼感」を軽減できる。
 天体写真では1段絞った方が星像がしっかりするし、後処理での強補正も施し易い。 倍率色収差が少しあるので、天体写真では補正を施さないと画面隅の星像が気になるかも知れない。

あとがき

ブラジル ワールドカップ
ブラジル ワールドカップ
 魚眼レンズは使って楽しいけど強烈な画像になりがちなので、そんなに多用するレンズではない。 撮影現場へ持って行く前に効果・必要性を考えて判断しないと余計な物になったりする。 逆に無理して使っても望み通りの写真にならない。 とはいえ、『持ってくりゃ良かったぁ!』という事にならない様に持って行っちゃうんだけどね...特に海外へは。
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