画作り(画像処理)

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EOS-1D X Mark Ⅱ TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD ISO:200 F:5.6 Tv:1/2000s
 Developed:DxO PhotoLab 3  Full Image
現代のデジタルカメラは撮影画像が「パっと観シャープ」に感じる様に、強烈なシャープネス処理が施されている。 出来の悪いAFシステムのピントを誤魔化すには良いけど、下品な画像処理には辟易している。
著名な写真家の写真展を拝見していると、大きな写真を近くで観察できるので『この処理はチョット酷過ぎる』と感じる写真も多々ある。




画作りで重要なシャープネス処理のパラメータには「太さ」と「強さ」があり、場合によっては「閾値」もある。 閾値は暗部ノイズにシャープネスが掛かるのを防ぐための、処理暗さ限度みたいなものだ。
シャープネスの「太さ」などは文字で書いても釈然としないので、画像の明暗部分をグラフで説明してみる。
左:太いシャープネス処理  右:細いシャープネス処理
上の図の青線は画像の断面のイメージである。 画像のシャープネス処理とは、元のRAW画像(青線)に対してエッジ部分を強調する様にフィルター処理(オレンジ線)することなのだ。 下品なオーバーシュートやアンダーシュートが発生してしまうけど、「パっと観シャープ」な画像に仕上がる。 オーバーシュート・アンダーシュートの「幅」を小さくすれば下品さは控えられるけど、光学性能がダメなレンズとかピントが甘い写真の救済が出来なくなってしまう。 別の言い方をすれば、シャープネスを細くすればシステムの本質が判り易くなる。 また、「強さ」を強烈にすれば「パっと観バリバリ」な写真になるけど、超下品な写真になる。


EOS-1D X Mark Ⅱ TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD Developed:Camera JPEG
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上の写真はあるメーカーのカメラで撮影したカメラJPEG画像である。 色味は僕の「MotorSportsV3」にしてあるけど、シャープネスの設定は「Standard」と同じ標準設定で、非常にシャープに写っている。 ただ、良く観察すると妙な違和感があり、拡大してみるとエッジ部分が白線や黒線で縁取られている事が判る。 パっと観はシャープだけど、下品な画像処理で我慢出来ない。 ちなみにこのカメラはシャープネスの細さを最小に設定しても納得出来るカメラJPEGは生成されない。

EOS-1D X Mark Ⅱ TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USD Developed:DxO PhotoLab 3
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部分比較 200%
という事で、スポーツシーンだけどRAW撮影していた写真を DxO PhotoLab 3 でパソコン現像してみた。 上のカメラJPEG画像と比べると下品さが少なくなる様に現像している。 並べて比較しないと判り難いと思うので、選手の部分を200%拡大で上下比較してみた。 カメラが生成したJPEG画像は極端な縁取りが追加されている事が判ると思う。 こんな下品な加筆をされたんじゃ『フェイク写真だ』と言われても反論できない。



SONY α9 TAMRON 70-180mm F2.8 Di III VXD Developed:Camera JPEG
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さて、僕が現在使っている SONY α9 の画像処理はどうだろうか?
Standardの標準設定では酷い下品さはないけど、かなり強めのシャープネスが掛かっている様だ。 細部を舐めてみると、縁取りが目立つ部分もあるけど優秀な部類だと思う。

SONY α9 TAMRON 70-180mm F2.8 Di III VXD Developed:DxO PhotoLab 3
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部分比較 200%
RAW画像を DxO PhotoLab 3 で現像してみると、カメラJPEGと比較すれば「パっと観が眠い」気もするけど、使用レンズの本質が出ていると思う。 先と同じように中央付近を200%拡大で左右比較してみた。 カメラJPEGには少しだけ太めのシャープネスがガツンと掛かっている事が判ると思う。 ソニーのカメラ標準設定は下品か下品じゃないか、ぎりぎりの設定だと思う。



SONY α9 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS ISO:10000
Developed:DxO PhotoLab 3
部分比較 100%
屋内スポーツ写真では高感度ノイズが気になってしまう。 ソニーさんのカメラ画像処理は解像感を損ねない様になっているけど、高感度ノイズが抑えられていない。 なので、パソコンで後処理する時はノイズ低減を主眼に実施している。 特に女性アスリートだとノイズまみれの写真を渡す訳には行かない。 この写真はRAW撮影したものを DxO PhotoLab 3 で色味を微調整しながら現像し、Neat Image V8 でノイズ低減処置を行ったものである。 『フェイク写真だ』と言われたら『何か問題でも?』と無視してやるのだ。(大笑い)


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