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| TAMRON SP 1.4x/2X Tele-Converter Model 140F/01F(手前は Model 01F) |
Adaptall 2 シリーズのテレコンバーターで、レンズと各社用マウントの間に装着する事で、どのカメラメーカーにも対応するテレコンバーターである。 なお、Adaptall 2 テレコンは各カメラメーカーの純正レンズには装着出来ないので、各カメラメーカーのマウント専用テレコンも販売されていた。 「テレコン」というカテゴリではケンコー製品が売れていたと記憶しているけど、タムロン製のテレコンが人気だった記憶はないなぁ。
TAMRON SP 1.4x / 2x Tele-Converter Model 140F / 01F
テレコン側には絞り環は無いけど絞り値が表示される様になっていて、テレコンにより暗くなったマスターレンズの絞り値を表示している。 便利な様な、余計なお世話の様な機能だ。 タムロンで最も明るいレンズは F2.5 なので、表示範囲はF3.5からの方が判り易いのに、Model 140F の絞り表示範囲は F2.8 からになっている。 開放F2の明るいレンズの計画があったのだろうか? なお、140F と 01F を持っていたけど、使った記憶が無いので描写性能は良く判らない。
レンズ仕様・構成
| モデル | Model 140F | Model 01F | Model 200F |
| 焦点距離 | マスターレンズを1.4倍 | マスターレンズを2倍 | マスターレンズを2倍 |
| 絞り範囲 | F2.8 - 45、AE | F5 - 64、AE | F5 - 64、AE |
| 光学構成 | 3群5枚構成 | 5群6枚構成 | 4群6枚構成 |
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| 大きさ・重量 | Φ64.5x21.9mm・169g | Φ64.5x42.5mm・250g | Φ66.5x56.7mm・282g |
| 販売期間 | 1984年 - 1994年 | 1979年 - 1999年 | 1984年 - 1985年 |
Model 140F は焦点距離が90mm以上の単焦点距離レンズ用に設計されたそうで、SP 90mm F/2.5、SP 300mm F/2.8、SP 400mm F/4、SP 200-500 F/5.6、SP 350mm F/5.6 と SP 500mm F/8ミラーレンズに最適らしい。 また、焦点距離が90mm以上の単焦点レンズで使える事になっているが、最終レンズが固定されたズームレンズにも使えるらしい。
Model 01F も焦点距離が90mm以上の単焦点レンズ用に設計されたそうで、最終レンズが固定されたズームレンズにも使えるらしい。 でも、描写性能に目をつぶれば、広角から望遠までのズームレンズでもマクロ倍率が2倍になるので便利に使えると言われている。
持ってないけど Model 200F という2倍テレコンバーターが存在した。 Model 01F をベースとして高屈折率ガラスを使用し、SP 300mm F/2.8、SP 400mm F/4、SP 200-500 F/5.6、SP 350mm F/5.6 と SP 500mm F/8ミラーレンズ用として短期間だけ発売されていた。 Model 200F はマスターレンズの後玉と干渉するレンズが多く、装着出来るレンズが限られていたけど、画面周辺の描写性能は Model 01F より遥に良好だったらしい。
描写特性
今回は
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB をマスターレンズとした場合の描写特性を比較してみた。 SP 90mm F2.5 は素晴らしい描写性能だし、Model 140F も Model 01F も適合マスターレンズとして挙げられているので、最適なマスターレンズだろう。 なお、撮影時の絞り値はマスターレンズの絞り環数値を記載しています。
遠景描写
以下の写真は SONY ILCE-9 で撮影したRAW画像をIE Edit Ver.4.0.00.10311 にて、ホワイトバランスは6000°Kに設定し、Dレンジオプティマイザーはオフに設定して現像してあります。
Model 52BB単体
絞り:F2.5(52BB単体) |
絞り:4(52BB単体) |
絞り:F5.6(52BB単体) |
絞り:F8(52BB単体) |
絞り:11(52BB単体) |
絞り:F16(52BB単体) |
僅かに負の像面湾曲がある感じだけど、絞り開放から画面全域で良い描写である。 開放でも良い描写だけど、絞りF4だと画面中央付近は素晴らしい描写になり、画面隅でも充分過ぎる描写だと思う。 F5.6~F8に絞れば画面隅でもほぼピークに達する感じだ。 F11より絞ると回折の影響でボヤけ始める。 穏やかな周辺光量落ちがあり、F4に絞ればほぼ解消する。
Model 52BB + Model 140F
絞り:F2.5(140F装着) |
絞り:F4(140F装着) |
絞り:F5.6(140F装着) |
絞り:F8(140F装着) |
絞り:F11(140F装着) |
絞り:F16(140F装着) |
Model 140F を装着しても画面中央付近はなかなか良い描写で、F4(F5.6相当)に絞ると充分な描写になる。 画面周辺の絞り開放では少し解像感が低下した描写だけど、F4(F5.6相当)に絞るとスッキリした描写になり、F5.6(F8相当)で充分な描写になる。 F5.6~F8(F8~F11相当)に絞れば画面隅でもほぼピークに達する感じだ。 F11(F16相当)より絞ると回折の影響でボヤけ始める。 Model 140Fは少し絞れば充分に使える印象だ。 穏やかな周辺光量落ちがあり、一段絞ればほぼ解消する。
Model 52BB + Model 01F
絞り:F2.5(01F装着) |
絞り:F4(01F装着) |
絞り:F5.6(01F装着) |
絞り:F8(01F装着) |
絞り:F11(01F装着) |
絞り:F16(01F装着) |
絞り開放では画面中央付近でも少しソフトな描写で、画面周辺ほど描写が悪化し、画面隅ではボヤけている。 F4(F8相当)に絞ると画面中央付近はスッキリとして良い描写になるが、画面隅はまだボヤけている。 F5.6(F11相当)まで絞れば画面隅の描写も良くなる。 なお、F11(F22相当)より絞ると回折の影響でボヤけ始める。 穏やかな周辺光量落ちがあり、一段絞ればほぼ解消する。
2倍テレコンの装着によりF値が暗くなるので、焦点深度が2倍深くなるけど、縦倍率は4倍(横倍率は2倍)になるので、距離環敏感度が高くなってピント合わせに神経を使う。 また、ASA感度を上げられない銀塩カメラでは、絞る必要がある暗いレンズは高速シャッターを使えないので、装着したいアクセサリーではなかった。 Model 200F だったら違う結果になるのだろう...多分。
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| TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB + Model 140F 絞り:F5.6(実効F8相当) |
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB は基本的な描写性能が高いので、テレコンを装着した場合の劣化が目立つ結果だ。 Model 140F を装着した場合は比較的許せる範囲かも知れないが、周辺高輝度部ではコマフレアが目立ってしまう。 一方、Model 01F を装着した絞り開放の周辺部では SP 90mm F/2.5 の面影は全くないほど描写が劣化する。 よほどの理由が無い限り Model 01F は使いたくない。 テレコンの類は『持ってはいるけど使った事が無い』という事が多いアクセサリなんだよねぇ。
あとがき
1.4倍の Model 140F なら絞り開放でも我慢できるレベルだけど、2倍の Model 01F は使いたくないレベルで残念だ。 また、等倍接写を実現するために TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB には EXTENSION TUBE Model 18F を推奨していたけど、先代の Model 52B では SP 2X Tele-Converter Model 01F を使う様に推奨されていた。 テレコンの利点は、装着したままで無限遠から等倍撮影まで対応できるけど、描写性能の劣化が困りものだ。
僕は、等倍撮影したくなる事はなかったし、開放値がF5と暗くなる(一眼レフのファインダーが暗くなる)のが嫌だし、描写性能が低下するので、実際に使った事は無かったなぁ。
参考として SP 350mm F/5.6 Model 06B に SP 1.4x Tele-Converter Model 140F を装着してみたけど、全体的にフレアっぽくて、解像感の無い描写になってしまう。 しかも、フォーカス敏感度が高すぎて、手持ち撮影でピントがピークの位置に合わせるのは息を止めても難しい。 描写性能的にもテレコン使用は非現実的だ。
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| TAMRON SP 350mm F/5.6 Model 06B + SP 1.4x Tele-Converter Model 140F |
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