TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB - 中望遠マクロの銘玉

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TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB
 前世紀にはマウント交換する事で各カメラメーカーに対応できる ADAPTALL 2 レンズにお世話になっていた。 なかでも、「たむきゅう」と呼ばれた SP 90mm 1:2.5 の描写は秀逸だった。 現代でも SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS に劣らない描写性能だと思う。

TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB - 1988年発売

レンズ構成

TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB レンズ構成
レンズ構成
 6群8枚構成のマクロレンズで、ダブルガウス型のマスターレンズの後ろに凹凸の補正レンズが付いた構成である。 フォーカシングで補正レンズは固定されていて、4群6枚のマスターレンズが繰り出される。 先代の 52B の頃から光学系に大きな変更は無い様だけど、補正レンズの有効径が大きくなっているので周辺光量落ちを少なくしつつ、光学性能の向上を図っているのだろう。
 先代の鏡筒は茶筒に平目ローレットを付けた様なデザインだったけど、それなりの重厚感はあった。 この 52BB は現代風の外観デザインになったけど、チープな感じの鏡筒仕上げなのと距離環が先細りでカッコ悪いのがイマイチだ。 ちなみに、 ADAPTALL マウントシステムはマウントを交換するだけで各メーカーのカメラで使用できるけど、絞り駆動の変換部品が多いためか小絞り側の線形性が悪い。 なので、F11より絞らない方が良いだろう。

描写特性

遠景描写

 以下の写真は SONY ILCE-9 で撮影したRAW画像をIE Edit Ver.4.0.00.10311 にて、ホワイトバランスはオートに設定し、Dレンジオプティマイザーはオフに設定して現像してあります。
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB 絞り:F2.5
絞り:F2.5
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB 絞り:F4
絞り:F4
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB 絞り:F5.6
絞り:F5.6
 絞り開放から画面全域で良い描写で、F4に絞れば更にコントラストが向上する。 開放でも良い描写だけど、絞りF4だと画面中央付近は素晴らしい描写で、画面隅でも充分過ぎる描写だ。 画面隅はF5.6~F8でほぼピークに達する感じだ。

一般描写

 以下の写真は SONY ILCE-9 で撮影したRAW画像をIE Edit Ver.4.0.00.10311 にて、ホワイトバランスはオートに設定し、Dレンジオプティマイザーはオフに設定して現像してあります。 なお、記載の絞り値はボケ老人の「記憶」に頼っているので間違っているかも知れません。
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB 絞り:F2.5
絞り:F2.5
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB 絞り:F8
絞り:F8
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB 絞り:F2.5
絞り:F2.5
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB 絞り:F2.5
絞り:F2.5
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB 絞り:F8
絞り:F8
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB 絞り:F2.5
絞り:F2.5
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB 絞り:F2.5
絞り:F2.5
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB 絞り:F11
絞り:F11
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB 絞り:F2.5
 絞り:F2.5(DROオン)
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB 絞り:F2.5
絞り:F2.5
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB 絞り:F2.5
絞り:F2.5
TAMRON SP 90mm 1:2.5 Model 52BB 絞り:F2.5
 絞り:F2.5(DROオン)
 絞り開放から充分な描写で、少し絞れば素晴らしい描写になる。 遠景~中景での後ボケに二線ボケの傾向があるけど、近接して撮影すると気になるボケ方はしない。 中望遠なのでポートレイト撮影にも良いレンズだ。 絞り開放でもピント面がシャープなので、マット面のスクリーンでもピントの山が掴み易い。 「たむきゅう」は素晴らしい描写性能で、銘玉といって良いだろう。
 気になるのは点光源玉ボケだ。 非球面レンズは使っていないけど、点光源玉ボケにモールド非球面の研削痕の様な年輪がある。 画面周辺でもヘソ位置が大きく変わらないので、絞り直後のレンズが怪しい。 光学性能には大きな影響はなさそうだけど、波面が整っていないのは確かだ。 目視でレンズを観察しても判らない程度の研磨不良だと思われるけど、製造技術レベルが判って残念だ。

あとがき

 全長が変化しない現代の中望遠マクロレンズを使い慣れちゃったので、フォーカスでにゅるにゅると伸びて来る鏡筒に違和感を感じてしまう。 また、手持ちで近接すると、ピント合わせと手振れが最大の問題になる。 現在はオートフォーカスと手振れ防止機能を搭載した SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS を使っているけど、最新の SONY FE 100mm F2.8 Macro GM OSS も気になるところだ。
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