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老眼だと綺麗に見えるけどゴミだらけのセンサー面 |
レンズ交換式一眼カメラを使っていると、撮像センサーにゴミが付着して写真に写り込んでしまう。 レンズの絞り値がF2.8とかF4程度なら殆ど目立たないけど、F11とかF16とかに絞り込んだ場合に黒いゴミ画像が写り込んでしまう。 一眼レフだとファインダーを覗いても全く判らないので、写真を撮ってみてガッカリする事が多い。 銀塩フィルムを使っていた時代はセンサー面(フィルム面)は常に最新の乳剤面(稀にレール付近に付着した糸ゴミが写ったけど)だったけど、デジタルカメラでは何時も同じセンサー面が位置してるのでゴミも山ほど積もってしまう。 ミラーレス一眼では撮像イメージが背面モニターやEVFに出力されているのでセンサー面にあるゴミの存在に気付き易いし、実絞りで制御している機種なら良く判る。
センサー面のゴミが写り込んだ写真
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SONY α7II + Elmar 9cm / f4 絞りF22で撮影...こりゃ酷い! |
僕の場合、高性能なレンズでもクセ玉レンズでも絞り開放付近で撮影する事が多い。 SONY FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS だとレンズの特性を楽しみたい訳じゃないので、無難にF8まで絞って撮影する事が多いけど、室内スポーツでは絞りは開放。 撮影時の絞り値が小さい(明るい)ほど撮像センサー面に付着したゴミは目立たないので気にならないけど、被写界深度を稼ぐ為に絞り込んじゃうとゴミの写り込みが目立って来る。
ゴミの原因は何だ
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騒がしい一眼レフのミラー駆動 これは退場処分だな |
さて、このセンサー面にゴミを付けない様にするためにはレンズ交換時にゴミが入らない様に細心の注意を払う必要がある。 ところが、レンズ交換してないのにゴミが付着しちゃう場合もあるんだなぁ。 これはカメラ内部のメカ駆動にる摩耗粉や潤滑油が原因で、メカ駆動が必要な一眼レフやメカシャッター式ミラーレス一眼では避けられない。 SONY α9 の様な電子シャッター式ミラーレス一眼でも、ボディー内防振があるので何らかの摩耗粉が発生するだろう。
ゴミは除去しよう
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センサー面ゴミ除去メニュー はたして効き目は? |
メーカー各社はセンサー面へのゴミの付着を防止する為にセンサー面を振動させてゴミを「払い落とす」工夫を加えているが、本当に有効なんだろうか? センサー面とゴミ粒子は(多分)ファンデルワールス力で付着しているので、大きなゴミは“ぽろっ”と落とす事が出来ても、微粒子状のゴミはちょっとやそっとじゃ落ちない。 SONY機ではボディー内防振機構を使ってセンサーを揺すって「ゴミ払い」しているけど、あんな程度で落ちるゴミはでっかいゴミだけのハズで、センサー面に超強烈な加速度を加えない限り小さなゴミは「ゴミ払い」出来ない。 それから、ゴミ粒子は静電気を帯び易いのでセンサー面が帯電粒子を「引きつけない」様な工夫も必要だし、付着してしまった場合でもゴミが「馴染みにくい」工夫も必要だ。 ちなみに強烈な加速度を与えるには大きなストロークは必要無く、強い高周波を印加するのが最も有効なハズで、メカ的な共振周波数を使うのが良いだろう。 つまり、
カメラから“ぶるぶるぶるっ”と音が聴こえるのは気休め程度という事なのだ。
『カメラのセンサー面ゴミ除去能力の比較』みたいな記事って、カメラの機能をテストする雑誌社とかウェブサイトでも見掛けない。 能力をテストするには、センサー面に粒子径が異なる微細なゴミを沢山乗っけて何度もテストして除去率を算出しなきゃならないので、テスト後のカメラは使い物にならなくなっちゃうからだ。
拭き取るのがイチバン
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自分でセンサー面を清掃 あぁスッキリした |
結局、定期的なセンサー面清掃は欠かせないという結論だけど、最近のデジタル一眼のセンサー面には特殊なコーティング(多分フッ素系)が施してあるので、アルコールで拭こうとしてもアルコールが弾かれて玉々になり、センサー面を上手く清掃出来ない。 特殊な配合を施した溶剤じゃないと拭きにくいので注意が必要で、センサー面清掃用の溶剤を使うべきだ。 油分除去斉として市販されている
アセトン等を使うとカメラパーツを溶かしてしまう場合があるので使っちゃイケマセン...発癌性があるので人体にも悪いしね。
そうそう、SONY α7II はボディー内手振れ防止機能があるので、撮像センサー面を拭くと一緒にセンサーが動いちゃうので拭きにくいゼェ。
【追記】
SONY α系のカメラはセンサー自動クリーニングを実行して電源をオフにしなければ撮像センサーがロックされるそうです。 この状態で手動清掃すれば撮像センサーが動かないので拭き易い。 教えて頂き、ありがとうございました。
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