NIKON AF MICRO NIKKOR 60mm F2.8 D |
宅配便で届いたレンズは...酷いカビと曇りで糞レンズだった! ヤ〇オクの出品文言を再確認したら『極上の光学です。 カビのためソフトフォーカスになりますので古いレンズ独特の雰囲気がお好きな方に大変オススメ♪』だとさ...見落とした僕が悪いんだけど、『極上の光学』っていう表現は如何なものかなぁ。
カビ玉具合
レンズ前面側からみたガビの状況 |
これぞ「カビ玉」という感じで、盛大にカビが発生している。 レンズの最前面と最後面は綺麗だけど、中玉の全ての面にカビが発生している様だ。
とにかく、分解清掃しなければ使えるレンズじゃない。
修理項目
絞り環の摺動トルク
絞り環を回してみるとかなり渋い。 カメラにレンズを装着した状態での絞り操作は出来るけど、心地よい操作はできないのだ。 なので、渋い原因を確認してスムースに回るように修理したい。カビ除去
前面・最終面のレンズは綺麗だけど、内部レンズは4~5面に渡って盛大にカビが発生している。 このカビを除去して今後の発生を抑制する必要がある。レンズガラスを高温で煮沸し、コーティングの劣化を補うような処理をすれば良いだろう。
曇り除去
絞り前後のレンズ面に薄曇りが発生している様だ。 この手の曇りはレンズ面清掃だけで治ると思うけど、ガビが絡んでいるので注意が必要だ。レンズの分解
絞りより後ろ側のレンズ分解・清掃
絞り後のレンズ分解は簡単だ |
清掃したレンズを組むときは、手・指の油が付着しないように、ゴム手袋をはめて作業した方が良いだろう。
絞りより後ろ側のレンズを清掃しただけで、かなりすっきりした写りになる...まだまだフレアっぽいけどね。
絞りより前側のレンズ分解・清掃
絞りより前側のレンズは前側からアクセスするしかない。 でも、一見して外せるネジやカニ目が無い。 このレンズの絞りより前側のレンズを分解するには、プラスチック製の遮光環をネジって外さなければならない。 いつもの様に、ゴム環工具を押し当ててひねって外側の遮光環は外れたけど、内側の遮光環が全然外れない。よ~く見ると、内側の遮光環にはカニ目の浅い窪みがあるので、意を決してカニ目工具で回してみた。 『外れたぜ!』と思ったら、案の定遮光環に傷を付けてしまった...悲しい。
前郡レンズをバラシて頑固なカビの清掃とコーティングのリペアを行ったけど、若干のカビ痕が残った。
修理結果
透過は随分とスカッとした |
テスト撮影
ただ、このレンズのマニュアルフォーカスはメカニカルな方式だ。 なので、大昔のマクロレンズらしくフォーカス敏感度がとても高く、マニュアルフォーカスでのピント合わせは非常に難しい。 銀塩時代はこの程度でも充分だったけど、デジカメに装着した場合はマニュアルピント合わせの難しさが身に染みる。
SONY ILCE-7M2 AstroMod + STC UV-IR 615nm ISO:400 F:2.8 Tv:1/1600s |
SONY ILCE-7M2 AstroMod + STC UV-IR 615nm ISO:400 F:2.8 Tv:1/3200s |
SONY ILCE-7M2 AstroMod + STC UV-IR 615nm ISO:400 F:5.6 Tv:1/160s |
最後の写真、
返信削除「この写真、等倍まで寄った写真です。 名前は知らないけど、よく道端に群生して咲いている1センチくらいの奴です。」
は、ヒメツルソバかもしれません。ヒマラヤ辺りのタデ科植物のハズです。
ネットで「ヒメツルソバ」で検索してみて下さい。
そうです。 ヒメツルソバですね。
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