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フリッカーの影響が酷い例 |
さて、今年もアリーナで撮影する予定ですが、LED照明設備が導入されてフリッカーの影響が少なくなってきた。 でも、地方のアリーナや照明設備が古いアリーナなどでは、酷いフリッカーの影響を受ける場合がある。
SONY α9 にはフリッカー低減撮影機能が無い
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フリッカー補正した写真 |
SONYのα9にはフリッカー低減撮影機能が無いので、撮影後に画像をパソコンへ取り込み、Photoshopでフリッカーを修正してから納品するしかない。 フリッカーが酷い会場だと、これが大変なのだ。
夜中の宿泊先で『今度こそソニー銀座のサービスにカメラを叩きつけてやる!』と、何度も呟きながら修正作業をしているのである。
フリッカーレス撮影でもフリッカーの影響が出る...場合がある
あるメーカーのあるカメラで「フリッカーレス撮影」機能をオンにして、関西方面で撮影してみた。
フリッカーがある会場で連写した写真 |
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タイミング:0mS(基準) |
タイミング:-2.938mS |
タイミング:-0.375mS |
タイミング:-0.125mS |
この写真の撮影時は、12駒/秒に連写設定してあったけど、実際には10駒/秒で連写されている。 カメラがフリッカーを検知して、最も明るいタイミングで連写しようとした結果、10駒/秒で連写されたのだ。
カメラはフリッカー周期が120Hzと認識しているので、フリッカー1周期時間(8.3333mS)の12倍の時間を1駒として連写する様に設定したのである。 理論的には10倍や11倍でもフリッカーレス撮影が可能なハズだけど、安全を見越して12倍の時間を設定しているのだろう。 ちなみに、この会場で他のメーカーさんのカメラは8駒/秒程度まで駒速が低下していた感じだ。 恐らく、他メーカーさんのカメラではこんなムラは出ないと思う。
カメラマンに『なんで遅いんだ?』と尋ねられたので、フリッカーの検出とタイミングによって駒速度が落ちる事を説明してあげた。
さて、この写真、フリッカーレス撮影機能を用いて撮影したのに、フリッカーの影響が発生している。 じつは、「フリッカーレス撮影」は『フリッカーの影響を低減する』機能であって『フリッカーレスで撮影出来る』機能では無い事は、説明書に書いてある。
連写した各駒を正確に精査してみると、シャッターが走行したタイミングに3mSほどのハラツキがある。 1周期8.33mSのフリッカー周期時間に対して、約3mSものバラツキは異常に大き過ぎるし、結果(連写2駒目)も悪い。 真面目に設計して頂きたい。
ソニーさん、こんなレベルの製品を出している糞メーカーもあるんだから、多少エクスキューズがあってもα9にフリッカー「低減」機能をアップデートで入れて下さいよ。
ちなみに、Ver.7の時期はシーズンインしているので、是非ともVer.6に盛り込んで貰いたい。
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