SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS |
それにしても、何故こんなに安いのだろうか?
噂や事実を基に想像すると、ニコンの AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR は特許上はタムロンとの共願(筆頭出願人はニコン)だし、タムロンの中国工場で作っているので安く出来るハズだ。 そして噂では AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR もタムロンの中国工場で作っているらしい。
ニコンさんとしては、人件費の高い日本工場では作り難いけど、中国工場は閉鎖(?)しちゃったので、昔から委託関係があるタムロンに委ねるのが手っ取り早い。
一方、ソニーさんはタムロンへ出資していたハズだし、ソニーさんもタムロンの中国工場で生産しているレンズもあり、僕が使っている FE24-240mm F3.5-6.3 OSS もタムロン中国工場製だと思う。 「Made in China」と記載されているけど、ソニーの中国レンズ工場って無かったと思うし、レンズの特許出願はタムロン単独出願だ。
タムロンにSONY Eマウントレンズが少ないのは、委託生産等の別な形でSONY Eマウントレンズを沢山出荷しているから、あえて自社ブランドでSONY Eマウントレンズを出す必要は少ないのである...Batisとかもあるし。
これらの噂や事実を積み重ねると、 SONY FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS はソニーがタムロンに委託し、バーゲンプライス的な価格設定を可能にしたんだと想像している。 タムロンは既に各種SONY Eマウントレンズを生産しているので、技術情報のやり取りも簡単だし、諸経費も抑えられるだろう。
また、ニコンの 200-500mm f/5.6 は前玉が前後する設計だったけど、ソニー品は大柄になるけど、前玉固定タイプで600mmまで焦点距離を伸ばしたんだと思う。 この様な構成にした場合は200-530mmまではF5.6で530-600mmまではF5.6からF6.3まで徐々に暗くなるハズだ。 F値一定の範囲が200-530mmまであるなら、マニュアル露出で撮影する事が多い僕としては、使ってみたいなぁ。
Lens Configuration 1. Aspherical lens 2. ED (extra-low dispersion) glass |
MTF Chart 3. At 200 mm / Max. aperture 4. At 200 mm / F8 aperture 5. At 600 mm / Max. aperture 6. At 600 mm / F8 aperture |
また、中国製なのが判ったので、恐らくタムロン中国工場で作られているのだろう。 もし、関税が25%になっても$2,000ドルで売るなら、日本での価格は20万円にしてちょうだい。
レンズ構成をみると、リレー系に随分とレンズを詰め込んだ様だ。 これだと、開放F6.3であっても実効値はF8並みに暗いんじゃないかと懸念される。 使用する硝材やコーティングによっても違うので、一概には言えないけど、僕が今使っている FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS のレンズ枚数が22枚で、F5.6よりかなり暗い実感がある。
また、重量は FE 100-400mmの1395gに対して、2115gというのも微妙だ。 手持ち撮影は出来るけど、朝から夜までの試合を手持ち撮影するのは無理だし、FE 100-400mm を使っている現状でも一脚に頼っているし、一脚を使うと撮影画像のチェックも楽なのだ。
重量・サイズ的に FE 100-400mm は手放したくないんだよねぇ。 FE 100-300mm F2.8 GM OSS なんてのを作って貰った方が、僕的にはハッピィなんだけどなぁ。
200600が出て、気になっていました。
返信削除私も100400GMを持っていて、こちらの方が1日競技場を歩き回って撮影するのには、取り回しが楽だと思っていました。
野鳥を撮るときにはテレコンで対応しますが、F8になってしまうので、200600の方が明るいなと感じていましたが、数値だけでは判断できない場合もあるのですね。
GMではなくGの理由も、バーゲンプライスの理由もこんな事情があるのですね。
ありがとうございます。