LED Macro Ring Flash を装着した様子 |
商品パッケージ
この製品、確かアマゾンで2,780円だった。 『安すぎる!』と叫びながら、外れ物でも懐に優しいと思ってポチってしまった。 ただ、フィルター径が77mmのレンズに装着出来る事だけは確認しておいた。商品パッケージは写真の様にちゃんとしていて、貧相な感じはしない。 『おっ、案外ちゃんとしてそうじゃん!』と、期待が高まる。
商品内容 |
コントローラーの仕上げ |
それなりの品質だけど、コントローラーの外装はゴム型で成型したような貧相な仕上がりで「試作品じゃね?」と思わせる出来だ。
でも、たったの2,780円という価格を冷静に考えたら...全然問題ない!これで充分だ! ちなみに、単三乾電池4本は付属していません。
仕様・操作性
コントローラーと発光部は繋がったままだ |
項目 | 仕様 | |
発光素子 | 高輝度LED×48球 | |
色温度 | 5000k ~ 6000k | |
電源 | AA電池 4本 | |
モード | フラッシュモード | 常時点灯 |
テスト発光 | ○ | × |
右発光 | ○ | × |
左発光 | ○ | × |
トリガー | Xシンクロ信号 | 発光ON/OFFスイッチ |
光量コントロール | -1.5 ~ +1.5 0.5単位 | |
フィルター アダプター |
49mm、52mm、55mm、58mm、62mm、67mm、72mm、77mm | |
色温度変換 フィルター |
透明:5500k 黄色:3000k 白色:5000k 青色:9000k |
コントローラーの表示部 |
常時点灯モードであればAEも正確に動作するし、暗がりではAFの助けにもなる。 一方、フラッシュモードはフルマニュアル発光なので、定常光とリングライト光とを考慮して露出を決める必要があるので、ちょっと厄介だ。
たったの2,780円の商品だけど、コントローラーにはバックライト付きLCD表示部があるので、迷うことなく設定は出来るだろう。 ただし、電源のオン/オフは電源ボタンの「長押し」を3~4秒ほど必要なので面倒だ。 説明書をちゃんと読まないと『電源が入らない!』と騒ぐ奴が居るかも知れない。
電池室と電池蓋 |
フィルター・ディフューザー取り付け部 |
ちなみに、この「CLOSE⇔OPEN」という表記は「LOCK⇔UnLOCK」の方がしっくり来るけど...
恐らく、NEEWERさんは、マクロ撮影時に画面中央付近にも光を照射したい為に、この様な構造にしたんだと思う。 でも、これではディフューズ光が直接レンズに入ってしまうので、発光部付近にフレアーカッターを付ければ良い。 ただし、ディフューズ効果を損なわない様にする必要があるし、レンズによってはケラレも発生するだろう。 でも、たった2,780円の商品だ。
想定外の仕様
15mm レンズだと大きくケラレてしまう |
LAOWAとの相性が残念 |
そこで、『φ77mmのレンズフィルター径に装着できるリングライトがあれば、問題解決だ!』っと目論んだのである。 ところが、商品パッケージのφ77mmアダプターリングは「ステップダウン」タイプで、これを介してリングライトを装着すると、思いっきりケラレてしまったのだ。 レンズの前枠を外してしまおうか...とも考えたけど、それだけでは対応不能そうなので諦めた。 たった2,780円の商品で良かった。
光量調節範囲の確認
光量の変化具合 |
LIGHT 0.0:Bv5.4(基準)
LIGHT-0.5:Bv5.3(-0.1段)
LIGHT-1.0:Bv5.2(-0.2段)
LIGHT-1.5:Bv5.0(-0.4段)
LIGHT+0.5:Bv5.4( 0.0段)
LIGHT+1.0:Bv5.5(+0.1段)
LIGHT+1.5:Bv5.5(+0.1段)
という結果だった。 マイナス側には若干の減光があるけど、プラス側には微妙な増光しか認められなかった。 電源電池の元気度にもよるかも知れないけど、これで光量をコントロールするのは無駄だという事が判る。 でも、たった2,780円の商品だ。
実写例
非発光で撮影 | フラッシュモード | 非発光で撮影 | フラッシュモード |
フラッシュモード | ライトモード | フラッシュモード | フラッシュモード |
小物接写(実写例では小さなタコ人形)に使えばリング状のキャッチライト作られるけど、望まない正反射光もあるので、光沢小物接写には向かない。 なお、人物の撮影に使えばキャッチライト効果はあるけど、小さ過ぎてリング状にならないので、普通のストロボ多灯撮影の方が良い。 でも、たった2,780円の商品だ。
使ってみて、植物の接写などには有効そうで、ライトモードの方がピントを合わせやすい。 一方、人物を撮影する場合は、ライトモードだと眩しいのでフラッシュモードの方が良い表情の写真が撮れる。
まとめ
2,780円の激安LEDリングライトだけど、工夫すれば充分に使える代物で、標準・中望遠のレンズには使える。 残念なのは、LAOWA 15mm F4 WIDE ANGLE MACRO には使えなかった事と、工夫しないとディフューザー使用ではフレアーまみれの写真になる事だ。フラッシュモードに調光機能は無いけど、デジタルカメラで使うならテスト撮影で露出を追い込むのも簡単だ。 夜間・暗がりではピント合わせもあるので「定常光モード」が良いだろう。
何度も書くけど、たった2,780円の商品だ。
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