NEEWER 48LED Macro Ring Flash RF-550D

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LED Macro Ring Flash を装着した様子
実は、昨年...マクロ撮影用にLED式リングライトを買ってあった。 一度試した後、ず~っと使っていなかったのだ。 勿論、使えない訳じゃないけど、僕の思惑と異なっていたのが原因なのです。




商品パッケージ

この製品、確かアマゾンで2,780円だった。 『安すぎる!』と叫びながら、外れ物でも懐に優しいと思ってポチってしまった。 ただ、フィルター径が77mmのレンズに装着出来る事だけは確認しておいた。
商品パッケージは写真の様にちゃんとしていて、貧相な感じはしない。 『おっ、案外ちゃんとしてそうじゃん!』と、期待が高まる。

商品内容
コントローラーの仕上げ
商品パッケージの内容は、リング発光部 と コントローラー と 発光部の透明カバーを換装する三色ディフーザー と リング発光部をレンズ先端に装着するためのアダプターリングが8種類(49mm, 52mm, 55mm, 58mm, 62mm, 67mm, 72mm, 77mm)と コントローラーを立てる脚 と 英語・中国語による説明書 である。

それなりの品質だけど、コントローラーの外装はゴム型で成型したような貧相な仕上がりで「試作品じゃね?」と思わせる出来だ。
でも、たったの2,780円という価格を冷静に考えたら...全然問題ない!これで充分だ! ちなみに、単三乾電池4本は付属していません。


仕様・操作性

コントローラーと発光部は繋がったままだ
NEEWER 48LED Macro Ring Flash RF-550D の主な仕様を簡単にまとめて記載しておく。
項目 仕様
発光素子 高輝度LED×48球
色温度 5000k ~ 6000k
電源 AA電池 4本
モード フラッシュモード 常時点灯
テスト発光 ×
右発光 ×
左発光 ×
トリガー Xシンクロ信号 発光ON/OFFスイッチ
光量コントロール -1.5 ~ +1.5 0.5単位
フィルター
アダプター
49mm、52mm、55mm、58mm、62mm、67mm、72mm、77mm
色温度変換
フィルター
透明:5500k
黄色:3000k
白色:5000k
青色:9000k
コントローラーの表示部
このLEDリングライトにはカメラのXシンクロに同期して発光する「フラッシュモード」があるけど、通常のストロボの様に調光機能は無いので、フルマニュアル発光のストロボと同じである。

常時点灯モードであればAEも正確に動作するし、暗がりではAFの助けにもなる。 一方、フラッシュモードはフルマニュアル発光なので、定常光とリングライト光とを考慮して露出を決める必要があるので、ちょっと厄介だ。

たったの2,780円の商品だけど、コントローラーにはバックライト付きLCD表示部があるので、迷うことなく設定は出来るだろう。 ただし、電源のオン/オフは電源ボタンの「長押し」を3~4秒ほど必要なので面倒だ。 説明書をちゃんと読まないと『電源が入らない!』と騒ぐ奴が居るかも知れない。

電池室と電池蓋
電源はAA(単3)電池4本で、コントローラーに挿入する。 電池室のバネ圧が高いので蓋を閉め難いのと、壊れないか心配になる。 電池の消耗は、フラッシュモードで使うと案外と電池は持つけど、常時点灯モードで使うと消耗が激しい。 でも、たった2,780円の商品だ

フィルター・ディフューザー取り付け部
ディフーザーや色温度変換フィルターは発光部先端に着脱する。 透明カバーでの問題は少ないが、ディフューザーなどはレンズ面への散乱照射光が多いので、対策しないと画面全体がフレアーまみれの写真になる。
ちなみに、この「CLOSE⇔OPEN」という表記は「LOCK⇔UnLOCK」の方がしっくり来るけど...

恐らく、NEEWERさんは、マクロ撮影時に画面中央付近にも光を照射したい為に、この様な構造にしたんだと思う。 でも、これではディフューズ光が直接レンズに入ってしまうので、発光部付近にフレアーカッターを付ければ良い。 ただし、ディフューズ効果を損なわない様にする必要があるし、レンズによってはケラレも発生するだろう。 でも、たった2,780円の商品だ


想定外の仕様

15mm レンズだと大きくケラレてしまう
LAOWAとの相性が残念
実は、このリングライトは LAOWA 15mm F4 WIDE ANGLE MACRO で使おうと思っていたのである。 LAOWA 15mm F4 WIDE ANGLE MACRO は無限遠からレンズ先端5mm程度までの接写できる。 焦点距離が15mmという超広角レンズなので、グググっと寄れば面白い写真が撮影できる。 ただし、グググっと寄ると、レンズ自体の陰により、撮影したい小さな被写体に照明が回らないのが困りものだ。
そこで、『φ77mmのレンズフィルター径に装着できるリングライトがあれば、問題解決だ!』っと目論んだのである。 ところが、商品パッケージのφ77mmアダプターリングは「ステップダウン」タイプで、これを介してリングライトを装着すると、思いっきりケラレてしまったのだ。 レンズの前枠を外してしまおうか...とも考えたけど、それだけでは対応不能そうなので諦めた。 たった2,780円の商品で良かった。


光量調節範囲の確認

光量の変化具合
設定をライトモードにして、暗めの室内で光量を変化させながら撮影してみた。 撮影した写真の露出条件は全て同じで、発光量のみ変化させています。 写真の見た目は殆ど変わらなうけど、「LIGHT 0.0」を基準として計測すると、カメラが感じたBv値は...
 LIGHT 0.0:Bv5.4(基準)
 LIGHT-0.5:Bv5.3(-0.1段)
 LIGHT-1.0:Bv5.2(-0.2段)
 LIGHT-1.5:Bv5.0(-0.4段)
 LIGHT+0.5:Bv5.4( 0.0段)
 LIGHT+1.0:Bv5.5(+0.1段)
 LIGHT+1.5:Bv5.5(+0.1段)
という結果だった。 マイナス側には若干の減光があるけど、プラス側には微妙な増光しか認められなかった。 電源電池の元気度にもよるかも知れないけど、これで光量をコントロールするのは無駄だという事が判る。 でも、たった2,780円の商品だ


実写例

非発光で撮影 フラッシュモード 非発光で撮影 フラッシュモード
フラッシュモード ライトモード フラッシュモード フラッシュモード
屋外の逆光状態でストロボ的な利用は光量的に無理があるけど、夕陽による赤みを解消する方向にオートホワイトバランスが働く様なので、照射効果はありそうだ。 また、暗がりの花などには、それなりの効果がある。
小物接写(実写例では小さなタコ人形)に使えばリング状のキャッチライト作られるけど、望まない正反射光もあるので、光沢小物接写には向かない。 なお、人物の撮影に使えばキャッチライト効果はあるけど、小さ過ぎてリング状にならないので、普通のストロボ多灯撮影の方が良い。 でも、たった2,780円の商品だ

使ってみて、植物の接写などには有効そうで、ライトモードの方がピントを合わせやすい。 一方、人物を撮影する場合は、ライトモードだと眩しいのでフラッシュモードの方が良い表情の写真が撮れる。

まとめ

2,780円の激安LEDリングライトだけど、工夫すれば充分に使える代物で、標準・中望遠のレンズには使える。 残念なのは、LAOWA 15mm F4 WIDE ANGLE MACRO には使えなかった事と、工夫しないとディフューザー使用ではフレアーまみれの写真になる事だ。

フラッシュモードに調光機能は無いけど、デジタルカメラで使うならテスト撮影で露出を追い込むのも簡単だ。 夜間・暗がりではピント合わせもあるので「定常光モード」が良いだろう。

何度も書くけど、たった2,780円の商品だ

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