SONY ILCE-9 Firmware Version 5.00 |
今回のアップデートでとても完成度が高まったけど、今までがテスト不足だったともいえる。 今夏に予定されているVer.6.00と、最終のVer.7.00も楽しみだ。
アップデーターのダウンロード
Ver.5.00のダウンロードには三つの同意が必要 |
ファームウェアアップデートの実行
アップデーは数分で終了するけど、以前よりは長い感じだ |
ウィルスじゃない...多分 |
一瞬ウィルスをダウンロードしたかと焦ったけど、ウィルスではない様だ。 確かVer.4.10の時は出なかった気がするけど、「詳細情報」をクリックして実行させてあげれば大丈夫。
カメラとPCをUSB接続した後、数分でアップデートが完了し、無事Ver.4.10→Ver.5.00にアップデート出来た。
ファームウェアアップデート後
Ver.5.00へアップデートするとカメラ日付すら初期化されてしまう |
『.....よく使用するカメラの設定値などは、あらかじめメモしておくことをおすすめいたします。』と書いてあったけど、よく使用する設定は覚えてるからイイんだけど、問題なのは一度設定したら未来永劫変更しない項目なんだよ。
夏に予定されているVer.6.00では設定内容の構成が変わらない事を願うしかない。
AEL釦へ割り付けていた「登録フォーカスエリア+AFオン」がクセモノだった |
ところが、イザ使おうとすると、「登録フォーカスエリア」の登録が出来ない....(汗) Ver.4.10まではFn釦を長押しする事で、今のフォーカスエリアを登録する事が出来たんだけど、Ver.5.00ではFn釦を長押ししてもファンクションメニューが表示されるだけ。 Fn釦に長押し動作を割り付けるのかと思って探しても...無い。
途方に暮れていたけど「フォーカスエリア登録機能」を「入」にするだけでした。 一度設定したら二度と変更しない項目が判らなくなるんだよねぇ...特に年寄りは...
ILCE-9本体ソフトウェアアップデート Ver.5.00 の内容
(1)機能追加
- AF機能進化
- リアルタイムトラッキング機能追加
- 瞳AFの進化
- 像面位相差AFの精度向上と活用領域の拡大
- コントラストAF枠の多分割化
- フォーカス位置の循環設定
- 撮影サポート機能追加
- デュアルスロット機能性の進化(記録メディア自動切換)
- 一時的にダイヤルの機能を変更(マイダイヤル設定)
- カスタムキーへ機能アサイン時のイラスト追加
- ピーキング機能の性能向上および青色追加
- レーティング機能追加
- 連続撮影画像のグループ表示
- プロキシー動画同時記録に対応
- 1:1の画像アスペクト比に対応
- スマートフォンを用いたリモートコントロール・撮影中の自動転送が可能なImaging Edge Mobileに対応
- その他
- 階調再現性の向上
*Imaging Edgeを使ってRAW現像する場合は、Imaging Edgeを最新版にアップデートしてください。 - その他
アップデートの内容が多すぎるので、詳しい事はソニーさんのWebサイトで確認してください。
取り合えず、SONY純正レンズでの動作確認
左:Ver.4.10でトラッキング / 中:Ver.5.00でトラッキング / 右:Ver.5.00で顔トラッキング |
Ver.5.00では顔トラッキングをオンにしてあれば、顔があれば瞳AFと同等のトラッキングをしてくれる。
測距が苦手な部位でも諦めずに追ってくれている様で、挙動を見る限りでは非常に良いAFになった印象だ。 当たり前だけど、実戦でのAF精度で最終的な判断をする必要があるけど、これならニコンキやヤノンのクラシカルな一眼レフはもう要らないなぁ。
後は低輝度環境での測距能力を向上してくれれば文句なく業界イチバンのAFになるだろう。
取り合えず、SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSMでの動作確認
先日ファームウェアアップデートされた SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM だけど、マウントコンバーターを介して SONY α9 で使うと距離環が喧しくガタガタと動いて気になってしまう。 レンズは超音波モーターで駆動されているんだけど、シグマレンズのメカ部材は前世紀の様な設計らしく、無音の SONY α9 と組み合わせると異常に喧しく感じるのである。 軽くて静かなレンズを設計して貰いたいけど、シグマさんには無理なのかなぁ。さて、最新ファームウェア同士で組み合わせてみると、AFのトラッキングも含めて案外イイ感じだ。 こちらも実戦でのAF精度を確認しないと判断は出来ないけど、旧ファーム同士での結果は散々だったので多少は期待しているのだ。
Ver.5.00では治っていた事
- FTPサーバー絡み
Ver.4.10では、FTP転送機能をオンにしたままアクセスポイントに接続していて、FTPサーバーがダウンすると撮影中の画像再生操作などで画面がブラックアウトする病気があった。 この病気は電池の脱着をしないと復旧しないので、撮影中のFTP転送には高いリスクがあった。
Ver.5.00ではこの病気は治っているようで、故意にFTPサーバーを止めても撮影に支障を与えない様だ。 ただし、FTPサーバーが復旧した際に自動再転送を行わせる方法が未だに判らない。
Ver.5.00でも治っていなかった事
- AELボタンの受け付け ー その1
レリーズ釦半押し状態でAFオンボタンは受け付けるけどAELボタンは受け付けてくれない。
AFオンボタンとAELボタンとで異なるAFを使い分けているのでコレは非常に不便だし、いつもレリーズ釦半押しで構えているカメラマンにとっては困る動作です。 - AELボタンの受け付け ー その2
レリーズ釦半押し状態でAELボタンを受け付けてくれないので、レリーズ釦を全開放してAELボタンを押す様にしているけど、押すタイミングによって受け付けてくれない。 実戦中に受け付けてくれないと大量のピンボケ写真を量産し、肝心なシーンが全滅という事もある。 早く治してくれよぉ。 - EVFの再表示で情報なし
縦横の構図変更を行う時にEVFから眼を離すとEVFが消灯してしまう。 構図変更後に眼をEVFに近付ければ再点灯するんだけど、撮影情報やAF枠などが何も無い素のEVFが出てしまう。 直ぐにAFさせて撮影したいのに、AFを合わせるべきAF枠も何もないので再表示されるまで待たなければならない。 コレってものすごくストレスを感じるので早く治して貰いたい。
アプリ絡みで困った事
Imaging Edge MobileをテストしてみようとAppStoreを探しても見当たらない。 動作環境を確認してみると「iOS 11.4 - 12.1」という事で、僕のiOS11.3.1じゃ動作させて貰えない。 iOSのアップデートは絶対イヤなので、このままではImaging Edge Mobileを使えない。 動作環境条件がiOS 11.4以上という理由が何故なのか不明だけど、お願いだからiOS11.3.1でも使わせて貰いたい。まとめ
今回のアップデートは Version 5.00 によるAF機能の進化はかなりの物で、やっと本物のプロ機らしくなってきた...いや、こんなに快適なAFならアマチュアにこそお勧めだと思う。今年夏頃には動物瞳AF機能やインターバル撮影機能(個人的には非常にうれしい)を搭載した Version 6.00 がリリースされる予定だ。 東京オリンピックに向けてα9 の熟成を急いで、スポーツカメラマンへの訴求に力を入れているのだろう。
東京オリンピックまでには α9 MarkⅡ が発売されるだろうと想像されるけど、S社スヂの方によるとα9は Version 7.0 まで予定されているので、年末に α9 MarkⅡ の発表と同時に α9 Version 7.0 もリリースするんじゃないかと予想している。 α9 MarkⅡの発売は2020年の早い時期でしょうか...
そうすれば、α9 MarkⅠとα9 MarkⅡとの2台体制(プロは2台持ちが重要)で使い続けられる。
とても参考になる内容でうれしいです。
返信削除只のアマチュアカメラマンですが、α9とα99Ⅱの二台体制で主に朝陽夕陽、陸上競技やカワセミを撮っています。
α99ⅡをEマウントに変更したいと思っていますが、α7RⅢとα9のどちらにするか迷っていましたが、ブログを読んで、やっぱりα9の2台体制が良いなと思いました。
α9Ⅱの噂もあるので、来春まで待ってみようと思います。
SIPSの方が『Ver.7まである』と言っていたので、α9Ⅱの発表と同時にα9のVer.7で同等の機能を実現するんじゃないかと想像してます。
削除マイナーなプロ機を使う身としては、楽しみですねぇ...
おはようございます。返信ありがとうございます。
返信削除α9Ⅱは高額になりそうですね。
バージョンアップが楽しみです。
ご挨拶が遅れました。
返信削除はじめまして。三重のに住んでいるmukと申します。
よろしくお願いいたします。
結局妻と話しをして、キャッシュバックキャンペーンもあるのでα7RIIIとα9の2台体制にしました。
返信削除楽しみです。
私は娘の演技を撮影するとき『パパのカメラをうるさいから恥ずかしい』と言われて、α9に移行しました。 演技する選手や周りの観客に迷惑を掛けないカメラとして未だに選択肢はα9しかありません。
削除最初は無音撮影に違和感があったり撮った感が無かったりでしたが、今では慣れてしまい音が出ると恥かしほどです。