2台目の SONY α9 | My Second SONY A9

Full Size DILC in 2019
2018年はニコンさんもキヤノンさんもフルサイズミーレス機を市場投入し、2019年にはパナソニックもライカマウントでフルサイズミーレス機を投入する。 僕は2年前に長年使ってきた EOS を捨て SONY α9 に変更(その前からSONY機は持ってた...)したけど、これからクラシックな一眼レフを捨てる人は どのミラーレス機にするか悩ましいところだろう。




取材で使う機材を SONY α9 の2台体制にした

僕が追加購入したカメラは...又も SONY α9 だぁぁぁ
以前から使っていた SONY α7Ⅱ に替わるカメラを購入するにあたって、トリミング耐性の高い SONY α7RⅢ にしようか迷った。 また、そろそろ α9Ⅱ が発売されてもおかしくない時期だけど、現時点で気持ちよくサイレント撮影が出来る SONY α9 のお供には SONY α9 しか無いと感じたていた。 昨年の12月に他社のミラーレス機を使ってみたら「驚愕の性能」だったのが後押しになり、ちょっと高額だけど SONY α9 の二台体制で取材することにしたのだ。

なお、ニコンのZシリーズも良さそうなカメラだけど デザインが僕の嗜好に全く合わないのと、もう後が無い「Z」というネーミング(ニコンの技術者は『まだ「だぶるぜーた」がある』と言ってたけど)がど~も好きになれない。

一方、キヤノンのRは...是非お買い上げ下さいぃ...とだけ述べておこう。 そういえば、キヤノンの会長さんが『デジタルカメラの市場が今後2年間で半分ほどに縮小する恐れがあると指摘した』そうですが、今更感がありすぎて驚きは全く無い。

ちなみに、僕の選択肢はボケ防止用としてのSONY機以外に無いのである...オトナの事情でSONY機以外を試用する事はあるだろうけどね。

それにしても、SONY α9 のカメラ各種設定をもう一台のα9に移すのが面倒だ。 記録メディア経由でサクッとコピーできる機能が無いのはプロ機として問題だそ。 例えば、カメラが壊れた場合にソニーさんのサービスデポでカメラを借りることになるけど、自分の設定を直ぐに借りたカメラに入れられないと困っちゃうのだ。 多分、まだまだプロサービスのイロハなどが判っていないんだろう。


そろそろ喧しいクラシックカメラは退場してもらいたい

時代は「周りに迷惑を掛けない」カメラだよね(全豪のセンターコートにて)
さて、2年後には半減する市場なのに『いよいよフルサイズ版デジタル一眼カメラも戦国時代に突入した感があるなぁ』...と思ってるアナタ。 フルサイズ版デジタル一眼カメラは、一昔前の2007年発売の NIKON D3 や CANON EOS-1DsMkIII や2008年発売の SONY α900 や NIKON D700 や NIKON D3X や CANON EOS 5DMkII などなど結構あったのを忘れたかな?
ミラーレスじゃなく、クラシックな一眼レフだったけど、一般のハイアマやマニアが手の届くフルサイズ版デジタル一眼カメラは CANON EOS 5D シリーズくらいだったと思うので、今の様な選択肢は無かった。 また、動画機能を搭載した CANON EOS 5D シリーズ が低価格で高画質な動画機を求めていた欧米の動画ユーザーにハマり、動画機能の搭載が標準となったねぇ。

そういえば、全豪オープンのセンターコートで観客席から「一眼レフ」で撮影していたら、セキュリティーがやって来て『君のカメラはプロ用の喧しいカメラだから、他のお客さんの迷惑になるので撮影しちゃだめだ』と言われた。 確かにそうでございます。 喧しい一眼レフや一眼カメラで撮影しちゃダメだよねぇ...今なら SONY α9 で「静かに」撮影出来るんだけどなぁ。


レンズ交換式デジタルカメラの今後

クラシカルな一眼レフ機からミラーレス機へと移行する事で、メカ的な「からくり」が少なくなる。 前世紀の銀塩カメラではフィルムを送る給送メカが必要だったし、手動巻き上げ機は綿密なギア系設計を行わないとスムースな巻き上げは出来なかった。 つまり、面倒な設計や人手に頼る生産が少なくなれば、どんなメーカーでもカメラを作り易くなる。 更に、グローバル電子シャッターが主流になれば高精度なメカシャッターも不要になり、簡単に DILC(Digital Interchangeable Lens Camera)を作れる様になるだろう。

ソニーのCMOSセンサーと富士通系のエンジンチップセットを組み合わせれば充分な性能のデジタルカメラになるだろうし、ファームウェアも富士通に頼めばやってくれるだろう...ニコン製品の開発で忙しいかも知れないけど...
レンズなどの資産も重要なので、Lマウントの様なアライアンスに入れてもらえれば、儲けは少ないけどレンズ交換式デジタルカメラを発売する事は出来るのだ。
AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR の様な超望遠レンズだってタムロンに作ってもらえば安くなるしね。

Panasonic S Lens
そういえば、パナソニックのレンズはパナソニックブランドだとしてもシグマが供給したってイイんだし、20世紀の頃はライカのズームレンズだってシグマ製だった...ハズ。 もともと仲が良かった ライカ・パナソニック・シグマ・オリンパスがアライアンスを組むのは何の不思議も無い。

それに、パナソニックの新しいLマウントレンズを見ると、大きくて重いレンズしか作れないシグマが担当してるんじゃないかと勘ぐってしまう...あれぇ、「S」って書いてあるなぁ。



一方、2年後には半減する市場であれば、同じ性能ならブランド力がものをいう。 生き残るのはブランド力で騙して売る事ができるメーカーとかコアデバイスを押さえてるメーカーだけだろうなぁ。

でも、様々な技術が急激に進化している今の時代なので、全てを自前でやろうなんてのは無理な話。 他社や他業種と協業できない会社は滅んで行くだろうねぇ...何処とは言わないけどサ。


フルサイズ版ミラーレス機で先行していたソニー

大手メーカーが何カ月も前に製品の発売予定とかアップデート予定などを公開するのは珍しい。 シェアが少ないメーカーであればユーザー離れを防ぐために製品ロードマップを公開して将来性がある様に演出したりする。 ダメなメーカーほどティーザー広告などで期待させるけど、実物にガッカリする事が多かったりもする。 ソニーさんがα9・α7RⅢ・α7Ⅲのファームウェアアップデードを事前予告したのは NIKON Z や EOS R に対する牽制という意味もあるのだろう。

そもそも、ソニーさんの謳い文句だとプロの現場はα9が席巻してそうだけど、実際にはα9を使っているカメラマンを探す方が難しいのだ。 早いとこひっくり返して僕をハッピィな気分にして貰いたいものだ。


ソニーさんのファームウェアアップデート予告

ソニーのAFってバグがあるよ...と思う
ソニーさんの ILCE-9 を使っていると、『あれぇ!』とか『えぇぇ!』という挙動があり、撮り逃がす事が多々ある。 ILCE-9に関しては3月と夏ころにAFのファームウェアアップデートを実施してくれるらしい。 詳細な修正点は不明だけど、どう考えてもバグだよなぁ...っていう挙動は修正しておいてもらいたい。 ソニーさんはテスターに選ぶ人選に不安があるので、もし判らない事や不安な事があれば僕に問い合わせてちょうだいね。


画像処理思想の違い

ノイズ低減処理前 ソニーの画質は輝度ノイズが多い...と思う
確か SONY α9 のファームウェアアップデートでは画質の向上とかもあった様な気がするけど、ニコンさんやキヤノンさんと比較してJPEGの高感度ノイズが多い。 解像感優先の味付けなんだろうけど、室内スポーツ競技では肌がノイズまみれになった女の子の写真を納品するのは忍びない。 高感度N/Rの設定に「強」という、ノイズ除去優先を追加してしてもらいたいなぁ。 上の写真の様に撮影したノイズまみれの写真をパソコンでノイズ低減処理して納品するのは大変なんだよ。
こんなにノイズが多い写真を彼女のママに『彼女、頑張ったね!』なんて言ってあげても、『お前のカメラは頑張ってない!』って思われそうだ。

ノイズ低減処理後 納品前にひと手間掛けないと使えない画質...だと思う
僕の貧弱なノートパソコンでノイズリダクションするのは結構な時間がかかる。 『速報用の写真を送って下さい』なんて指示されたときは、現場で大変なことになった。 速報写真の要求は無かったとしても、ホテルで眠られない夜が続いてしまう。
カメラ内のAIシーン認識とロジック回路で処理すれば高速にノイズリダクションが出来るハズなので、ちゃんと実装してもらいたい。

ソニーさんはビデオの歴史が長いので、ビデオの様にフレームで変化するノイズリダクションは上手いのかも知れないけど、1齣だけの静止画ノイズリダクションは下手糞だ...と思う。


レンズ交換式アドバンストカメラって何?

NIKON 1 V3 はミラーレスカメラだったのだ
ニコンさんが Nikon 1 を売っていた頃、『あれはミラーレスカメラでしょ?』と訪ねても、『いや、レンズ交換式アドバンストカメラです』と、頑なにミラーレスカメラである事を否定していた。 Nikon 1システムが御臨終になってニコンのホームページを覗いてみたら、Nikon 1 はミラーレスカメラの旧製品に分類されていた...「レンズ交換式アドバンストカメラ」じゃ無かったのか?

今のニコンさんが発売している NIKON Z 6 や Z 7 は、ニコンの技術者によれば『風景写真用カメラです』と言う事だったので、スポーツ写真用の「Z」がどんなカメラになるのか楽しみですね。


まとめ

新しいシステムを出してすぐに終焉させちゃうのとか、先を考えずに沢山のマウントを出してくる様なメーカーはユーザーとして信用出来ない。

とある開発トップが僕に『隣の芝生は青く見える』的な事を言ってたけど、自分の芝生がゴミ溜めになってる事に気が付いていないのは不幸なことだ。
2019年の決算報告が楽しみだけど、所有する株式を売却するタイミングを既に逸してしまったのが辛い。

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