ロシア製ミラーレンズ MC RUBINAR 500/5.6 |
ロシア製ミラーレンズ MC RUBINAR 500/5.6 の天体撮影適性テスト
2007.09.09 04:21 EOS-1DsMarkⅢ(β機) MC RUBINAR 500/F5.6 ISO1600 4m EM-200 Temma2jr 富士山新五合目 |
笠井トレーディングが販売を止めてしまったので、ロシア製の500mm/F5.6ミラーレンズを中古で購入してありました。 購入したのは夏休み前だったのですが、ようやくテストする事が出来ました。(台風一過の強風でチョットぶれたのと薄明が始まってました)
ロシア製のミラーレンズは、以前にMC RUBINAR 300/F4.5を購入した時にコストパフォーマンスの高さに関心したので、中古ではありますが、期待していました。 そこで、フルサイズDSLRである、EOS-1DsMarkⅢに装着して良像範囲も含めてテストする事にしました。
結論としては、500mm/F5.6もコストパフォーマンスが非常に良く天体写真にも充分使える性能である事が判りました。 フルサイズでは周辺光量が不足ぎみであったり、画面周辺の輝星に鏡筒内バッフルによる妙な回折像が出たりしますが、遠征旅行などで荷物が制限される場合は重宝しそうです。
ただ、残念なのはフランジバック延長改造しないとストロボ内臓カメラでは装着出来ません。 EOS-1D系やEOS 5D系ならギリギリ装着可能です。
画像全体は24mm×36mmのフルサイズですが、APS-Cサイズ領域でみると充分使える星像だと思います。 安い屈折光学系の様な青フレアが無いのと、超高価な光学系と違って“刺すような”星像ではないので、恒星の色を残した天体写真を撮影出来そうです。 次回はEOS 20DaSを改造(壊す?)してRUBINAR 500/F5.6に装着出来る様にしてみます。 ロシア恐るべし!!!
ロシア製ミラーレンズ MC RUBINAR 500/5.6 の天体撮影適性テスト その2
2007.09.23 01:12 EOS 20DaS MC RUBINAR 500/F5.6 ISO1600 8m×4 GP+SS2000PC 富士山新五合目 |
ロシア製の500mm/F5.6ミラーレンズでM31を撮影してみました。 高級望遠鏡には足元にも及びませんが、写真用望遠レンズとしてはなかなか優秀だと思います。 コンパクトである事の弊害なのか、コントラストがチョット低くフレア気味ですが、星像は案外しっかりしています。 鏡筒内に反射防止用植毛紙などを貼ってみる価値がありそうです。
今回の撮影では空具合がイマイチだったことと、GP赤道儀に使用したSS2000PCのバックアップ電池が切れていて全てのパラメータが初期化されていたため、安定したガイドが出来ませんでしたが、 性能確認は充分できたと思います。 購入価格が\22,100円だった事を考えれば充分な性能です。
それにしても、久し振りにM31を撮影してみましたが、やっぱり銀河は画像処理が難しい対象ですね。 中央のバルジと周辺の淡い部分の輝度差が大きいので、暗黒帯を消さないで銀河の迫力を出そうと色々こね回しているうちに妙な色になっちゃいました。 本当の発色ってどんな感じでしたっけ? (レンズのテストなので、シャープ系フィルタなどは掛けていません)
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