 |
| コシナ製 21mm F4 / 35mm F1.7 / 75mm F2.5 |
ライカ純正の交換レンズは高すぎて一般庶民には買えないので、コシナの 21mm F4 / 35mm F1.7 / 75mm F2.5 を買って楽しんでいた。 コシナ製レンズはライカ純正レンズに対してべらぼうに安く買う事ができ、シルバーの LEICA M6 に合わせてシルバーの鏡筒をチョイスしていたけど、本体とは色味が異なるのでブラック鏡筒でもカッコ良さそうだった。
コシナ製レンズ
この時代のライカ純正レンズの描写がどうだったのかは判らないけど、2000年頃のコシナ製Voigtländerブランドのレンズは近代のレンズだけど、「ちゃんと」残存収差があってオールドレンズの様な写りをする。 多分、ライカ純正レンズならシャープでキレのある描写なんだろうなぁ...と想像妄想していた。
 |
| 貼り合わせが曇ったレンズ |
ところで、この時代のコシナ製レンズは購入時はクリアなレンズだったのに、殆どの個体は曇ってしまっている。 これは貼り合わせ面の接着剤が曇るのが原因で、コシナが採用した接合用接着剤の選択ミスだろう。 勿論、メーカー保証が切れたず~っと後に曇るので怒りの持って行き場がない。 コシナの加速試験では問題は出なかったのか、厳重な加速試験を実施していないなかったのかは判らない。
貼り合わせを剥離して再接着すれば回復するかも知れないけど、そこまでやる価値が無いレンズだし....イヤ、価値が無いから試す価値があるのかも知れない。
以下の写真は SONY ILCE-9 に
TECHART LM-EA7 を装着してオートフォーカスで撮影しています。 また、カメラのホワイトバランスをオートホワイトバランスに設定し、Luminar Neo Ver.1.26.0 で現像してみたけど、「かすみ除去」などは施していない曇り玉の実力です。
Voigtländer Color skopar 21mm F4 - 2001年発売
 |
| レンズ構成 |
6群8枚構成で、大まかに凹・凸・絞り・凸・凹という配置はビオゴン型と言え、ベルテレ先生が開発した流れを汲む広角向けレンズ構成である。 フィルター径はΦ39mmだけど、このシリーズはフードを付けたままにするのが標準仕様なので、キャップはフードに被せる金属製キャップが付属している。 なお、付属フードはフィルター枠の“外側ネジ”に装着するリング状の物だが、別売で角型の高級フードもあったと思う。
このレンズはL39マウントなので、Mマウントアダプターを用いて LEICA M6 に装着していた。 距離計には連動しないけど、最短撮影距離は0.5mまで寄れる。 とは言っても、焦点距離が21mmなので、全然寄り足りないけど、距離環をを0.5mにすれば、LM-EA7の繰り出しと併せて計算上は0.14mほどまで寄る事が出来る。 これなら大胆な構図も可能になる近接能力だ。 ただし、LM-EA7 によるAFはべらぼうに遅いし、ピント精度も微妙だ。 開放値がF4と暗いのが影響している可能性もあるし、射出瞳距離がSONY機基準と大きく異なっている事も考えられる。
描写性能は画面中央付近ならそこそこシャープに写るけど、画面周辺ほど流れ気味になるのでオールドレンズの様な描写だ。 少し絞っても画面隅は流れ気味なので、風景写真はでは回折ボケ手前まで絞り込んだ方が良い。 また、二線ボケの傾向があるので、条件によっては背景ボケが煩く感じる場合がある。 使い方次第で良く写るレンズだと思う。
Voigtländer Ultron 35mm F1.7 Aspherical - 1999年発売
 |
| レンズ構成 |
7群9枚構成でレンズタイプの表現が難しいけど、ダブルガウス型を凹レンズでサンドイッチにした配置なっている。 また、最終レンズに非球面を用いたのは周辺画質の改善対策なのだろう。 それにしても美しいレンズ配置とは言えない...個人的に。 フィルター径はΦ39mmだけど、このシリーズはフードを付けたままにするのが標準仕様なので、キャップはフードに被せる金属製キャップが付属している。 なお、付属フードはフィルター枠の“外側ネジ”に装着するタイプである。
このレンズもL39マウントなので、Mマウントアダプターを用いて LEICA M6 に装着していた。 最短撮影距離は0.9mなので寄れないけど、レンジファインダー用レンズなので仕方ない。 また、LM-EA7 によるAFは 21mm F4 より随分とマシでピント精度も悪くないし、距離環をを0.9mにすれば、LM-EA7の繰り出しと併せて計算上は0.35mほどまで寄る事が出来る。 これなら一眼レフなみの近接能力だ。
購入した当初の印象は今でも健在で、『非球面レンズは何処へ行った』と思う様な画面周辺描写だ。 F4まで絞れば周辺描写も我慢できそうになるけど、レンズ内曇りの影響で霧の中で撮影した様になる。 曇り具合は年々酷くなり、もうこのレンズで何かを写そうという気にはならない。
Voigtländer Color-Heliar 75mm F2.5 MC - 1999年発売
 |
| レンズ構成 |
5群6枚構成の変形ダブルガウス型で、前群が張り合わせではなく分離された構成になっている。 フィルター径はΦ43mmだけど、このシリーズはフードを付けたままにするのが標準仕様なので、キャップはフードに被せる金属製キャップが付属している。 なお、付属フードはフィルター枠の“外側ネジ”に装着するタイプで、効果が低そうな品物である。
このレンズもL39マウントなので、Mマウントアダプターを用いて LEICA M6 に装着していた。 最短撮影距離は1mなので、寄り足りないけどレンジファインダー用レンズはこんな程度だ。 また、LM-EA7 によるAFは 35mm F1.7 と同程度でピント精度も悪くないし、距離環をを1mにすれば、LM-EA7の繰り出しと併せて計算上は0.6mほどまで寄る事が出来る。 これなら一眼レフなみの近接能力だけど、距離環を無限にして LM-EA7 でAFすると1.5m程度までしか寄れないので距離環との併用になる。 ところが、距離環が繰り出し状態のままだと遠景にピントが合わないのでアタフタする。
合焦させた部分はそこそこシャープだけど切れる様なシャープさでは無いし、遠景の画面隅はボヤけてしまう。 でも、ボケ味は悪くないので、立体的な被写体を撮影すると、背景・前景がスムースにボケてくれる。 現代のレンズには無い柔らかな描写を楽しめるレンズだと思う。 曇り玉なので抜け感がイマイチだけど、ソフトフィルターを付けていると思って被写体を選べば使える...かも知れない。
あとがき
 |
| LM-EA7とコシナ製レンズ |
ジャンクな TECHART LM-EA7 を自分で修理して正常に動作する様になったので、久しぶりにコシナ製の曇り玉で撮影してみた。 スッキリしない曇り玉の描写に溜息が出る事を除けば LM-EA7 で楽しく撮影出来る。 『マニュアルフォーカスで良いじゃん』と言われそうだけど、拡大してピントのピークを掴むのは結構ムズいので、AFが使えた方が楽なんだよねぇ。
Sponsored Link
0 件のコメント :
コメントを投稿