EE Auto C.C Petri 28mm F3.5

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EE Auto C.C Petri 1:3.5/28
EE Auto C.C Petri 1:3.5/28
 このレンズは最近ポチってしまったペトリの広角レンズである。 欲しかった訳じゃないんだけど、余っていたペトリの純正リアキャップを装着するレンズ(リアキャップの方が高価なの)として、ペトリ中古品としては高額な¥2000円もするレンズを買ってしまった。

EE Auto C.C Petri 1:3.5/28

 品物が届いて検品したら...リアキャップが付いていた...ガ~ン! 前玉に極小さなキズと小さなカビがあるけど全体的に綺麗な中古品で、ヘリコイドや絞り駆動にも問題はないので前枠を外して簡単な清掃だけ施した。 このレンズは「EE」レンズなので、絞りの回転方向が従来の「C.C Auto」とは逆回転タイプで、絞り環に「EE」ポジションがある。 「EE」レンズには開放値伝達ピンなどがあるので、旧タイプの PETRI V6 には装着出来ないけど、僕の PETRI V6 II には装着できる。
 光学系は先代の「C.C Auto」と同じらしく、最短撮影距離も0.6mと異常に遠いので寄って撮る事が出来ない。 NIKKOR-H Auto 28mm F3.5 は周辺画質の関係から最短撮影距離が0.6mだったけど、ペトリが画質を理由に最短撮影距離を制限するのは如何なものかと思う。

描写性能

EE Auto C.C Petri 28mm F3.5 絞り:F3.5 (ILCE-9)
絞り:F3.5
EE Auto C.C Petri 28mm F3.5 絞り:F5.6 (ILCE-9)
絞り:F5.6
EE Auto C.C Petri 28mm F3.5 絞り:F3.5 撮影距離:約0.15m LEDリングライト併用(ILCE-9)
絞り:F3.5
 レンズ構成は7群7枚のレトロフォーカスタイプで、6群6枚構成の NIKKOR-H Auto 2.8cm F3.5 と同じ様な構成だ。 絞り開放ではフレアがかった写りだけど、F5.6に絞るとフレアが消える。 中央はそこそこシャープな写りだけど画面周辺は非点較差が大きいため解像不足で甘い描写となり、絞っても劇的な改善はみられない。 また、倍率色収差の影響で周辺高輝度部分に色にじみが出る。 絞り開放では周辺光量落ちによりノスタルジックな写りを堪能できるのは利点としよう。 これは「味」なので、アプリで周辺光量補正なんか施してはいけない。

あとがき

 当時の他社レンズに対してそんなに悪くないし実用的な広角レンズだと思うけど、最短撮影距離が0.6mと遠いのは不満だ。 試しにヘリコイド付きアダプターで小さなポーチュラカの花を0.15mほどまで寄って写してみたけど、開放でもピントを合わせた部分は結構シャープだ。 平面複写なら問題があるかも知れないけど、寄らないと撮れない写真もあるので近接能力を優先すべきだ。 『ニコンと違ってペトリは0.3mまで寄れます』みたいな攻めの戦略が必要だったと思う...ペトリなんだからさぁ。

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1 件のコメント :

  1. Gratitude for your ability to distill complex ideas into a readable format.

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