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Canon 7 + CANON LENS 50mm 1:1.4 II |
カメラの型式名がアラビア数字の「7」に変更され、シャッター速度に連動する露出計が搭載された。 また「夢の超大口径」50mm F0.95レンズを装着するために、マウントに締め付け式の外爪が追加されている。
Canon 7
キヤノンのレンジファインダーカメラは、独自マウントの第一世代と、ライカスクリューマウントになった第二世代と、脱バルナック型となる第三世代に別けられる。 第三世代の Canon 7 はコストダウンが進み、露出計という新機能を搭載しつつ価格はグッと下げられた。 お家芸の変倍ファインダーは棄ててしまった代わりにライカM型と同様の採光式ブライトフレームファインダーを搭載し、35 mm / 50 mm / 85・100 mm / 135 mm の4種類のフレーム枠を切換えできて使い勝手が非常に良いカメラとなった。
カメラ正面
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カメラ正面 |
向かって左から 測光センサー採光窓 / ブライトフレーム採光窓 / ビューファインダー窓 が並んでいて、測光センサー窓の中に小さな距離計窓がある。 ファインダー窓は視野を確保するためにとても大きく、カメラの背丈が CANON VI L型 より5mmも高い81mmまで育った。
セレン式露出計の採光窓が顔つきのアクセントになり、個人的に Canon 7s よりカッコイイと思っている。 なお、カメラを構えると右手中指でセンサー採光窓を覆ってしまい露出計の測光に影響するので注意が必要だ。
L39マウント内の上方に見えているのが距離計連動用のコロで、距離計プリズムの回転やパララックス補正に連動している。 マウント外側には 50mm F0.95 装着用の外爪がある。
カメラ上面
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カメラ上面 |
レリーズボタン基部のダイヤルはA(Advance)R(Rewind)切換えダイヤルで、巻き戻しの時はRに設定する。
シャッターダイヤルは倍数系列で1/1000とXは突き当てになってしまい乗り越えられないのは連動露出計のためだ。
中央に露出計メーターが配置され、メーター内の絞り板はシャッターダイヤルと連動して回転する。 絞り表示板は高感度用と低感度用の二種類が白文字と朱文字で印刷されていて、露出計の感度設定に応じてどちらかを読み取る。 このカメラから開放F値0.95の世界最速レンズを装着でき、露出計の絞り表示板にも「.95」が印刷されている。
ファインダー接眼部の上方に視野切換えダイヤルがあり、選択したブライトフレームの焦点距離が小窓に現れる。
カメラ背面
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カメラ背面 |
左上の丸い部分がファインダー接眼部で、見口が大きくて覗き易い。
接眼部右側の小さなダイヤルは露出計の高感度・低感度切換えダイヤルで、撮影シーンの明るさに応じて切り換えて使う。
シャッターダイヤル部の下にある小さなボタンはフィルム感度ロック解除ボタンで、シャッターダイヤル内のフィルム感度を変更する時に、このボタンを押しながらシャッターダイヤルを回すことでフィルム感度がASA6~400の範囲で設定できる。 感度設定範囲が随分と低感度なのが昔のカメラだと実感させる。 ちなみに、露出計を搭載しているので Canon VI L型 にはあった背面のィルムインジケータは省略されている。
カメラ左側面
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カメラ左側面 |
シンクロターミナル部にはロック用のバヨネット爪が装備されていて、シンクロコードやフラッシュの他にアクセサリシューアダプターを装着できる。
側面最下部の爪は背蓋開放爪で、
カメラ底面のロックツマミを回してロック解除すれば開閉爪が操作可能となり、背蓋を開ける事が出来る。 ロックツマミと開放爪のダブルな仕様は余計なお世話で面倒なだけだけだ。 『背蓋が開いてフィルムをダメにした!』というクレーム対策なのだろうけど、『背蓋が開いたんじゃなく、開けたんでしょ』と突っぱねる信念が無かったのだろう。
ACCESSORY COUPLER
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ACCESSORY COUPLER |
Canon 7 はアクセサリーシューが省略されてしまったので、外付けビューファインダーなどを使うときに困ってしまう。 そんな時のために ACCESSORY COUPLER が用意されていた。 シンクロターミナル部のロック用バヨネット爪を用いて ACCESSORY COUPLER を装着するのだけれど、異常にうっとしいアクセサリーである。 どう考えてもボディー本体からアクセサリシューを省略したのは失敗としか思えない。 しかも、このアクセサリーの商品名は「ACCESSORY COUPLER」なのに、商品箱には「ACCESSRY COUPLER」と記載されていて、何かの冗談かと思ってしまった。
ちなみに、シンクローターミナルに直接装着出来る閃光電球式のフラッシュ装置が用意されていたけど、それを装着しちゃうと ACCESSORY COUPLER が使えないのだ。
ファインダー
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ファインダー視野(はめ込み合成) |
Canon 7 のファインダーは倍率固定で、パララックス自動補正付きの採光式ブライトフレーム切換えタイプとなり、ダイヤル操作でフレーム枠を 35mm / 50mm / 85・100mm / 135mm を選択出来る。(スマホで上手く撮影出来なかったので、ファインダー視野画像は実機のファインダーを覗きながら書き加えたはめ込み合成です)
ファインダー倍率が0.8倍なので等倍の Canon P型 の方が良さそうに思えるが、視野枠が採光式ブライトフレームなのでファインダーの見えが良いし、35mmのフレーム枠もちゃんとあり、有効基線長は47.2mmを確保している。 アルバタ式フレームの見難さに比べて安定したフレーム枠表示には感動してしまった。
NIKON SP では焦点距離ごとにフレームの色を変えていたが、CANON 7 では白色だけなので華やかさに欠けるけど不都合は一切ない。 NIKON SP はテレに向かって表示フレームが増えて行く方式なので色を付けたのだろうけど、CANON 7 は切換えた枠のみが表示されるので視野はスッキリしている。
視野中央の二重像合致式距離計の視認性も良好で快適にピントを合わせられるが、距離計はM型ライカの様な実像式じゃないので縁がぼやけて上下像合致式としては使えない。
交換レンズ
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50/1.4 35/2 50/1.8 |
僕は 50mm F1.2 は有効基線長を上げられる
Canon VI L型に任せて、Canon 7 には 50mm F1.4 を装着していた。 ちなみに、50mm F0.95は高価過ぎて持っていないし、暴れ玉はF1.2で充分だ。 次のサンプル写真は SONY ILCE-9 に装着して撮影したものである。
CANON LENS 50mm 1:1.4 II
1959年に発売された4群6枚構成のダブルガウス型である。 1957年に 50mm 1:1.4 I型 が¥25,000円で発売され、その二年後にこのII型が¥18,500円で発売されている。 「Canon Camera Museum」では両方とも4群6枚構成になっているけど、25%もの低価格化はど~も怪しい。 50mm 1:1.4 I型 を入手して確かめたいのだけれど、中古市場でなかなか見当たらない...生産数が極端に少なかったのだろうか。
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