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TAMRON 35-80mm F/2.8-3.5 Model QZ-35M SONY ILCE-9 |
タムロンは1950年に「泰成光学機器製作所」として創業した。 1958年にタムロンブランドを商標登録して一眼レフ用交換レンズ作り始め、1966年にマウント交換式の「アダプトマチック」レンズ群を出している。 そして「アダプトール」レンズ群が発売されたのは1976年であった。
TAMRON ADAPTALL LENS
当時、田村右兵衛氏がタムロンレンズの光学設計を行っていて、彼の田村姓から「タムロン」と命名したそうだ。 田村右兵衛氏は大きな電卓でザイデル収差の計算を行いながら設計し、最後にコンピュータによる詳細計算を指示され、結果を確認し修正を行っていた。 設計の最後に原器合わせの指示もあったっけなぁ...懐かしい。
TAMRON 35-80mm F/2.8-3.5 Model QZ-35M ADAPTALL - 1978年発売
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TAMRON 35-80mm F/2.8-3.5 Model QZ-35M ADAPTALL - 1978年発売 |
以前、このレンズを持っていたんだけど、誰かにあげたか捨てたかしたので、\300円で買い直したレンズである。 「鮫肌タムロン」と呼ばれる独特のラバーが被せられている。 当時のタムロンレンズとしてはそこそこの光学性能で、F2.8-3.5 とライバルレンズより明るくてマクロ機能が付いている事が最大の魅力である。 レンズを覗くと『こんなに反射が多くてイイの?』と思うほどレンズ面反射が多い。 そのためか、撮影した写真は全体的にコントラストが低めに感じる。
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最短撮影距離で撮影 |
マクロ機能はワイドマクロになっていて、ワイド端でマクロリングを回してマクロに設定するとレンズ各郡が固定される。 この状態でズームするとワイド端状態のレンズ全体がズームストローク分だけ繰り出される全体繰り出し方式である。 従って撮影倍率やピント合わせはズーム操作で行う事になり、前玉によるピント調節は極僅かだけ可能となる。 なお、最大撮影倍率は0.5倍まで寄る事ができ、息を止めないとピントを合わせられない。
実は『バブルボケを堪能できるオールドマクロレンズが欲しいなぁ』と思っていたんだけど、『そうだ、QZ-35M が有ったじゃん!』と気付いた。 既に手元には無かったので〇フオ〇で\300円のレンズをポチってしまった。 トップ写真の様に、背景に細かい白花を配すれば嫌味の無いイイ感じのバブルボケになってくれる。
TAMRON SP 35-80mm F/2.8-3.8 Model 01A ADAPTALL2 - 1980年発売
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TAMRON SP 35-80mm F/2.8-3.8 Model 01A ADAPTALL2 - 1980年発売 |
前モデルのQZ-35Mと同仕様のレンズだけど軽量化と小型化が行われ、マクロ機能は全体繰り出し方式からM.O.D.セレクター方式となった。 描写性能も向上しているけど、残存収差が豊富なオールドズームレンズらしさが充分残っている。
TAMRON 28-50mm F/3.5-4.5 Model 07A ADAPTALL 2 - 1980年発売
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TAMRON 28-50mm F/3.5-4.5 Model 07A ADAPTALL 2 - 1980年発売 |
何が写っているのかちゃんと判るが使った事が無い。 確か、中古のマウントが欲しかっただけで、カビ玉レンズも付いてきちゃった感じだ。
TAMRON SP 24-48mm F/3.5-3.8 Model 13A ADAPTALL 2 - 1980年発売
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TAMRON SP 24-48mm F/3.5-3.8 Model 13A ADAPTALL 2 - 1980年発売 |
このレンズは鏡筒先端四隅が欠けていて、レンズ単体ではPLフィルターなどを装着できない。 フィルターを使うには専用花弁型フードを介してφ77mmのフィルターを装着する。 光学性能はワイドからテレまで安定していて悪くない感じだった。
TAMRON 35-70mm F/3.5 Model 17A ADAPTALL 2 - 1982年発売
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TAMRON 35-70mm F/3.5 Model 17A ADAPTALL 2 - 1982年発売 |
このレンズは意外と良い写りをするので、LEICA R5 の標準レンズ代わりに使っていた。 勿論 SUMMICRON とは比べ様もないが、ライカの一眼レフで写真撮影出来る事が大きかった。 光学性能はそこそこで、MODセレクター方式のマクロ機能もあって便利だけど、発色があっさりしていて素っ気ない感じの写真になっちゃうのが難点。
そういえば、当時のライカから発売されていた標準ズームなどはシグマ製だったなぁ。 ちなみに、現在は娘が OLYMPUS OM-2N に装着して楽しんでいる。
TAMRON SP 80-200mm F/2.8 LD Model 30A ADAPTALL 2 - 1985年発売
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TAMRON SP 80-200mm F/2.8 LD Model 30A ADAPTALL 2 - 1985年発売 |
大変重いレンズだけど、大柄な鏡筒のおかげで知らない人に高級レンズだ勘違いしてもらえた。 ズーム全域でF2.8通しの明るさで光学性能も悪くないが「LD」と謳うならもっと色収差を抑えて欲しかったなぁ。 なお、付属の三脚座が使い難く、いつも『チッ』と舌打ちしていた。
TAMRON 28-70mm F/3.5-4.5 Model 44A ADAPTALL 2 - 1986年発売
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TAMRON 28-70mm F/3.5-4.5 Model 44A ADAPTALL 2 - 1986年発売 |
タムロンは28-70mmクラスを何機種か出していたけど、この 44A は中の下...って感じだ。 安っぽいレンズの 28-70mm F/3.5-4.5 Model 59A の方が良い写りをするらしい。
そういえば、この当時のライカレンズで Vario-Elmar-R 28-70mm/f3.5-4.5 などはシグマが作っていたよなぁ。
TAMRON 105mm F/2.5 Model CT-105 ADAPTALL - 1976年発売
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AMRON 105mm F/2.5 Model CT-105 ADAPTALL - 1976年発売 |
鮫肌タムロン」時代に発売された4群4枚の簡素なレンズ構成で、105mmとは思えない程小型軽量のレンズである。 開放ではフレアっぽくて色収差もあってソフトな描写だし、負の像面湾曲があるので開放では周辺描写が低下する。 F4に絞ればフレアっぽさも無くなり、F5.6まで絞れば画面全域で充分な描写となる。 異常に高く評価されているレンズだけど、僕は普通のオールドレンズだと思う。 なお、このレンズは「ADAPTALL」仕様なので、CANON FD マウントでは開放F値が適合する交換マウントを用意する必要がある。
TAMRON 24mm F/2.5 Model 01B ADAPTALL 2 - 1979年発売
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TAMRON 24mm F/2.5 Model 01B ADAPTALL 2 - 1979年発売 |
開放ではハロが目立つ写りをするので、ちょっと絞った方が良い。 開放がF2.8じゃなくF2.5なのはオマケと考えた方が良いだろう。
TAMRON 200mm F/3.5 Model 04B ADAPTALL 2 - 1979年発売
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TAMRON 200mm F/3.5 Model 04B ADAPTALL 2 - 1979年発売 |
当時の200mmレンズとしては小型の部類で写りも悪くない。 残念ながら200mm単焦点の出番は少ない。
TAMRON SP 350mm F/5.6 Model 06B ADAPTALL 2 - 1981年発売
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TAMRON SP 350mm F/5.6 Model 06B ADAPTALL 2 - 1981年発売 |
反射望遠レンズは500mmが多い中、350mmという短めな焦点距離のミラーレンズである。 そのおかげで全長が短く解放F5.6と一般のミラーレンズより明るい。
TAMRON SP 90mm F/2.5 Model 52BB ADAPTALL 2 - 1988年発売
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TAMRON SP 90mm F/2.5 Model 52BB ADAPTALL 2 - 1988年発売 |
『タムキュウ』と呼ばれるレンズで、とても優秀なレンズである。 現代のマクロレンズと比較しても遜色ない画像を出してくれるし、ボケ方にも硬さはなく素直にボケてくれる。 僕は当時『タムロンの SP 50mm F2.5 マクロがあったらなぁ』と思ったものだ。
TAMRON SP 17mm F/3.5 Model 151B ADAPTALL 2 - 1989年発売
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TAMRON SP 17mm F/3.5 Model 151B ADAPTALL 2 - 1989年発売 |
広く写るだけが取り柄のレンズだ。 開放では周辺が流れるので、風景などではF8程度まで絞るべきだろう。 倍率色収差も多いので、周辺に高輝度ハイコントラスト被写体がある場合は注意が必要だ。 立体的なの被写体にグッと寄って撮れば画面周辺の粗が目立たなくなる。 また、レンズ単体ではPLフィルターなどを装着できない。 フィルターを使うには専用花弁型フードを介してφ82mmのフィルターを装着する。
あとがき
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各種カメラ用アダプトール2マウント |
様々な一眼レフを持っていると貧乏人はメーカー純正の高額レンズを揃えられない。 サードパーティー製レンズとしてシグマもあったけど、マウントを交換できるタムロンレンズが強い味方になってくれた。 光学性能はさておき、その日の気分で様々なカメラを使えるのがタムロンアダプトールの魅力だ。
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