Skylum Luminar 4 を使い始めた

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Skylum Luminar 4 で処理中
ポートレート撮影した後に、気になるお肌や顔の修正処理が結構大変。 チマチマと筆でレタッチしていた銀塩時代より簡単・便利とはいえ、面倒な作業ではある。 そんなとき Luminar 4 のAIレタッチ能力に感心し、発売のだいぶ前に予約購入して、昨年の11月18日にやっとリリースされたものをインストールしていた。

ところが、高性能なCPUとグラフィック能力を持ったパソコンでなければ快適に使うことができないソフトウェアだった。 しかも、僕の古いノートパソコン ThinkPad X200 Tablet ではアプリが起動しても、「OpenGLが古すぎて使えませ~ん」ってメッセージが出る始末だった。

新たにインテル第10世代の最新 Core i7-10710U と GPU:NVIDIA GeForce GTX 1650 Max-Q を搭載したノートパソコン MSI Prestige 14 Prestige-14-A10SC-165JP を買ったので、Skylum Luminar 4 が気持ちよく動作してくれる様になったのだ。

Skylum Luminar 4


Skylum Luminar 4 画像のブラウジングに関する使い勝手はイマイチ
Photoshopのプラグイン機能もある
Luminar 4 の画像ブラウジング機能が貧弱過ぎるので、大量の画像からセレクトしてレタッチするという使い方には向いていない。  でも、画像セレクトに使うソフトは個人の好みがあるので、そちらでセレクトしてから Luminar 4 でレタッチするのが一般的だろう。

このソフトは Photoshop の Plugin としても機能するので、Photoshop使いの方には良いのかも知れない...僕は最近Photoshopを滅多に使わないんだよねぇ。

ちなみに、Luminar 4 の通常ライセンスは2台のパソコンにインストール出来るけど、別のパソコンに再インストールする場合は、使わないパソコンから Luminar 4 をアンインストールした後、2日ほど経ってば新しいパソコンで Luminar 4 のアクティベートが可能になる。 Skylumのサーバー更新が遅すぎだな!

Luminar 4 で顔回りをレタッチ

Luminar 4 で顔回りをレタッチ
Luminar 4 は顔を検出してくれるので、いちいち顔や眼や口を領域指定しなくても、顔を明るくしたり眼を補正したり大きくしたり唇や歯の補正がスライダーで可能になっている。 今までチマチマと修正していた作業が簡単に出来るのは実にありがたい。

ポートレートエンハンサーの補正項目は フェイスライト/赤目除去/アイホワイトニング/アイエンハンサー/ダークサークルの除去/スリムフェイス/目を大きくする/眉毛の改善/唇の彩度/唇の発赤/唇が暗くなる/歯のホワイトニング である。

Luminar 4 の顔検出能力は低い

Luminar 4 の顔検出能力は低い
自作アプリなら検出できるのに
Luminar 4 でポートレートエンハンサーを使ってレタッチしたくても、スライダーがグレイアウトして操作できない事が多々ある。 どうやら Luminar 4 の顔検出能力は低い様で、僕の自作アプリに組み込んだ顔検出器より格段に性能が悪い。(検出時間は僕のと同じくらい掛かるのに)

ポートレートとはいえ、スポーツ写真では『こっち向いてにっこり!』なんて訳にはゆかないのだ。 その辺も考えて顔検出能力をチューニングして貰いたい。
マスクを指定してハイキー処理
こんな場合、自分でマスクを指定して顔などの明るさを持ち上げるしかない...ちょっと面倒だ。

Luminar 4 はRAW現像もできる

Luminar 4 はRAW現像もできる
Luminar 4 はRAW現像も出来る。 ただし、レンズの収差補正を施さない状態だと歪曲収差がそのまま表れてしまう。 歪曲収差を含めた光学性能が高いレンズであれば問題ないけど、最近のレンズはソフトウェアによる補正が前提の設計なので、収差補正を施さないと妙な写真になってしまう。

高精度な光学補正は難しいかも

高精度な光学補正は難しい
歪曲収差や色収差などのプロファイルが無いので、自動補正の精度は未知数だ。 一応、それなりに補正されているけど、陣笠タイプの歪曲補正は無理そうな気がする。

この程度の顔サイズが検出限界

この程度の顔サイズが検出限界
また、理由は不明だけど、JPEG画像では顔検出できてもRAW画像だと検出能力が更に低下する様だ。 この写真ほどの顔サイズがJPEGの顔検出限界の様である。

僕の画像処理の今のワークフロー

1.撮影画像のセレクト

自作アプリで写真をセレクト
僕は自作アプリでセレクトしてます。 使えそうな写真に ☆ を付けて、セレクト終了後に☆順でソートします...自作アプリ上でね。

2.フリッカーの補正

自作アプリでフリッカー補正
自作アプリ上でセレクト済み写真のフリッカーを補正する。 補正が不要な場合でも「別名で保存」して、処理後の写真である事が判り易い様にしている。

3.ノイズ低減処理

NeatImageでノイズ低減
フリッカー補正した写真をノイズ低減アプリ「NeatImage」に放り込んで、バッチで処理してしまう。 ノイズの低減具合は個々人の好みだろうけど、僕はツルツル過ぎない程度にノイズ低減を掛けている。

4.ポートレート補正処理

Luminar 4 でポートレート補正
納品枚数が少ない場合や、懇意にしている選手の場合は「Luminar 4」で顔・眼・歯のレタッチ処理を行う。 選手によってはAIスキン・エンハンスメント(ニキビ処理)を実施した方が喜ばれる。 雑誌にしか使わない写真なら「NeatImage」によるノイズ低減をスキップして、「Luminar 4」によるノイズ低減でも充分だろう。

まだまだ使い倒していないけど、Luminar 4 のAI機能は補正処理を格段に楽にしてくれる。 ありがたい時代になったものだけど、僕にでも作れる顔検出AI程度の能力は実装して欲しい。
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