Image File Infomation | 画像ファイル情報

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自作画像ビュアー(左はオープニング画面...娘です)
自作の画像ビュアーもバージョンアップを重ね、今年はVersion 1.3.3からスタートしていた。 細かなバグを修正して、今ではVersion1.4.2になった。 人体検出や顔検出や眼検出用の各機能も機械学習を進めているけど、デスクトップパソコンをフル稼働させても、僕の旧型パソコンでは一回の機械学習が終わるまで一か月近く掛かってしまう...Windowsのアップデートなどは出来ません。
デスクトップパソコンがフル稼働中なので、貧弱なノートパソコンで、NIKON ZシリーズやCANON機など、ソニー機以外のカメラで撮られた画像解析をやっていたのだ。




RAW画像を表示させる意味

DP ReviewのRF23-240mmによるJPEG画像
興味の無いメーカーだけど、新しい RF24-240mm F4-5.6 IS USM のサンプル画像とか、EOS 90D やら EOS M6Ⅱ のサンプル画像をDP Reviewサイトからダウンロードして眺めていて、RF24-240mm F4-5.6 IS USM のJPEG画像はPhotoshopで現像されているので、何か妙だ。 そこで、カメラが吐くJPEG画像を見る為に、RAW画像をダウンロードしてみた。

DP ReviewのRF23-240mmによる.CR3内の表示用画像
上の例は、DP Reviewにあった EOS R + RF24-240mm によるサンプル写真だけど、掲載されているJPEG画像はPhotoshopで現像する際に大きく補正されているので、RAWに埋め込まれた「素」の写真(右写真)を観てみたい事が多いのだ。

また、パソコンで現像されちゃうとファイル内のExif情報も欠落しちゃう事が多く、詳細が判らなくなってしまう。


表示できない.CR3画像?

表示できない.CR3画像
JPEG画像はコレ

新しいキヤノン製カメラを使っている方なら、最近のキヤノン機が生成するRAW画像が.CR3というファイル形式になっている事をご存じだろう。 興味が無いメーカーの興味が無いカメラだったけど、EOS M50 が生成した.CR3を用いて、自作画像ビュアーを.CR3ファイルに対応したのであった...2018年の事である。
ところが、RF24-240mm F4-6.3 ISとEOS RPの組み合わせで撮影された.CR3ファイルを表示させようとしたら...表示できない!

DP Reviewにあった、EOS M50のサンプル画像をダウンロードして一生懸命解析して対応したのに、一体全体何が変わったのだろう?
例によって、DP Reviewからキヤノン機の各RAW画像をダウンロードして調べてみると、EOS M50 と EOS R の.CR3ファイルは画像表示できるけど、EOS RP や Poweshot G5X MarkⅡ や EOS 90D や EOS M6Ⅱの.CR3ファイルは表示出来なかった。


.CR3ファイルって?

これまで、キヤノン機のRAW画像はTIFF形式のファイルコンテナを用いた.CR2であった。 ところが、EOS M50の.CR3ファイルを解析してみると、全く異なる形式になっている事が判った。
タグ番号の形式や並びを参考にググってみると、どうやらAppleのQuickTime形式のファイルコンテナの様だった。 彼らが何故QuickTime形式にしたのかは知らない...RAW動画との関連があるのかもね....


RAW画像表示は現像するの?

知っている方もいますが、大抵のRAW画像には表示用のJPEG画像が埋め込まれています。 イチイチRAW現像するのではなく、埋め込みJPEG画像を表示すれば良いのである。 この表示用JPEG画像やEXIF情報が何処にあるのかを解析してプログラミングしなければ、自作画像ビュアーは機能しない。 表示用JPEG(TIFF画像だったりもする)の先頭アドレスと容量を「何処に」格納しているかを探せば対応は難しくない。

ちなみに、SONY機の.ARWファイルなどは1616×1080程度の小さなJPEG画像が埋め込まれている。 こんなに小さいとピント確認は難しいけど、実測距点位置の確認には使えるし、いちいちパソコンでRAW現像する必要はない。
SONYのカメラは、カメラがRAW画像を表示する時は「.ARW」ファイルを現像して表示している様だ。 最近のカメラは処理痩躯度が速くなったので、RAW画像を現像して表示するのも苦にはならないけど、軽いJPEG画像を表示した方がレスポンス的に有利なハズだけどなぁ。


EOS R と EOS RP の.CR3は異なるの?

EOS RP の.CR3画像も表示対応
キヤノンの.CR3ファイルに話を戻すとして、詳しい説明は「超」面倒臭いので、結論から書くと、EOS Rの.CR3ファイルは、表示用JPEG画像のサイズが「Common Sample Size」という場所に記述されているんだけど、EOS RPの.CR3ファイルは、「Common Sample Size」がゼロになっていて、その下位にある「Sample Size」という場所に記述されていた。
この様な違いがある理由は不明だけど、僕にとっては迷惑な変更だし、今後も同じなのか判らない。

「Common Sample Size」と「Common Sample Size」を比較して、どちらを信用するか決めるルールを追加して、EOS M50 や EOS R や EOS RP や Powershot G5X MarkⅡ の.CR3ファイルの埋め込みJPEG画像を表示出来る様になった。

未発売のカメラで撮影したRAW画像は現像手段が無かったりするので、RAW画像内の表示用JPEGを自作ビュアーで表示させる意味はある。

何故.CR3画像を表示させたいの?

さて、興味の無いメーカーの.CR3画像を表示させたかった理由は、DP Reviewに掲載されているRF24-240mm F4-6.3 IS USMの画質を確認したかったからなのだ。
フルサイズミラーレス機で、焦点距離24-240mmという高倍率便利ズームは、僕も愛用している古い「SONY FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS」しか無かったけど、キヤノンが「RF24-240mm F4-6.3 IS」を新発売するというので、最新設計だと素晴らしい画質になるのか知りたかったのだ。

両レンズを比べてみると、キヤノンさんはソニー/タムロンさんのFE 24-240mm仕様をパクって製品化した事が垣間見えた。 特に色収差は『安いんだからこんなもんでイイや』という姿勢が見え隠れする。 ある程度の補正は可能であっても、大きすぎると思うのは僕だけかもしれない。


他のRAWファイルは大丈夫?

信用出来ないメーカーなので、DP Review にある他のRAW画像も確かめてみようと思い、EOS M6のRAW画像をダウンロードしてみた。 EOS M6は.CR3ではなく、.CR2形式だ。 .CR2形式なら何の問題も無く表示出来るだろう...と、思ったら表示できないじゃあ~りませんか!
今度はEOS M6の.CR2を解析してみると、埋め込みJPEG画像のマーカーが妙だ。 SOIマーカー(Start Of Image)の次にAPP2マーカーがあり、再びSOIマーカーがある。 この様な配置は初めて見たし、正しいのか知らないけど、暫定的に対処したら表示は出来る様になった。 同じメーカーのカメラなのに機種で内容がチグハグなのは組織として悪い兆候だ。


測距位置の表示

DP Reviewのサンプル画像を自作画像ビュアーで眺めていると、『何でこんな部分で測距してるんだ?』という写真が良くある。 僕のビュアーは測距位置をピンク枠で表示する様にしているけど、下の作例写真などはソコでフレキシブルスポットAFさせる事の意図が判らない。 おそらく、意図せずソコでAFさせちゃったのだろうけど、普通は恥ずかしくてそんな写真は納品できない。
DP Reviewにあったα6600による写真
『まてよ?』と思い、ソニーさんのアプリImaging Edgeで表示してみたら、AF枠を表示させる機能は無い様だ...使えないアプリなんだよねぇ。 この様なアプリを使っている人には、妙な場所でAFさせても、大抵はバレないんだろう。

ちなみに、上の写真ではカメラは顔を認識(ゲレイの枠)いていた様で、僕のビュアーも顔を認識(黄色の枠)いている事が判る。


温度表示

SONY機ならカメラ内温度や環境温度も表示出来る
ソニーさんのカメラには各種温度計があり、その温度を画像に記録している。 僕が判ってるのは、カメラ内温度・環境温度・電池温度だけど、新機種の SONY α6100 にはカメラ内温度は記録されていなかった。
一方、α6600では記録されているので、この差は謎だけど、基盤上の温度計すらケチったのかもしれない。
また、ソニー製一眼カメラの環境温度は、ソニー純正レンズやシグマのFEマウントレンズでは記録されるけど、タムロンのFEマウントレンズでは記録されないし、サムヤンレンズは25℃固定の様だ。 たぶん、環境温度計はレンズに着いていて、Eマウント仕様では必須じゃないのだろう。
ちなみに、RX100シリーズでも環境温度が記録されているので、レンズ鏡筒部分に着いているのだろう...何に使っているのか不明だけど、撮影時を振り返る僕にとってはありがたい。 そして、お願いだから距離情報を記録して貰いたいのだ。

一眼レフカメラ EOS 90D

クラシックなEOS 90DのAF範囲は狭いと感じる
DP ReviewにあるEOS 90Dのサンプル.CR3写真を表示してみた。 僕はミラーレス機を使い慣れてるせいか、一眼レフであるEOS 90DのファインダーAFって、フルフレームじゃなくAPSCなのに、随分狭いと感じる。 老眼だと背面液晶に眼のピントが合わないし、やはり一眼レフは時代遅れだなぁ
SONY α6100も発表されたけど、EOS 90DはCANONというブランドなので、そこそこ売れるだろう。

あぁ、それにしても機械学習が終わらない。 新しい高性能パソコンと開発環境に移行しようかなぁ...
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