自作画像ビュアー(左はオープニング画面...娘です) |
デスクトップパソコンがフル稼働中なので、貧弱なノートパソコンで、NIKON ZシリーズやCANON機など、ソニー機以外のカメラで撮られた画像解析をやっていたのだ。
RAW画像を表示させる意味
DP ReviewのRF23-240mmによるJPEG画像 |
DP ReviewのRF23-240mmによる.CR3内の表示用画像 |
また、パソコンで現像されちゃうとファイル内のExif情報も欠落しちゃう事が多く、詳細が判らなくなってしまう。
表示できない.CR3画像?
表示できない.CR3画像 |
JPEG画像はコレ |
新しいキヤノン製カメラを使っている方なら、最近のキヤノン機が生成するRAW画像が.CR3というファイル形式になっている事をご存じだろう。 興味が無いメーカーの興味が無いカメラだったけど、EOS M50 が生成した.CR3を用いて、自作画像ビュアーを.CR3ファイルに対応したのであった...2018年の事である。
ところが、RF24-240mm F4-6.3 ISとEOS RPの組み合わせで撮影された.CR3ファイルを表示させようとしたら...表示できない!
DP Reviewにあった、EOS M50のサンプル画像をダウンロードして一生懸命解析して対応したのに、一体全体何が変わったのだろう?
例によって、DP Reviewからキヤノン機の各RAW画像をダウンロードして調べてみると、EOS M50 と EOS R の.CR3ファイルは画像表示できるけど、EOS RP や Poweshot G5X MarkⅡ や EOS 90D や EOS M6Ⅱの.CR3ファイルは表示出来なかった。
.CR3ファイルって?
これまで、キヤノン機のRAW画像はTIFF形式のファイルコンテナを用いた.CR2であった。 ところが、EOS M50の.CR3ファイルを解析してみると、全く異なる形式になっている事が判った。タグ番号の形式や並びを参考にググってみると、どうやらAppleのQuickTime形式のファイルコンテナの様だった。 彼らが何故QuickTime形式にしたのかは知らない...RAW動画との関連があるのかもね....
RAW画像表示は現像するの?
知っている方もいますが、大抵のRAW画像には表示用のJPEG画像が埋め込まれています。 イチイチRAW現像するのではなく、埋め込みJPEG画像を表示すれば良いのである。 この表示用JPEG画像やEXIF情報が何処にあるのかを解析してプログラミングしなければ、自作画像ビュアーは機能しない。 表示用JPEG(TIFF画像だったりもする)の先頭アドレスと容量を「何処に」格納しているかを探せば対応は難しくない。ちなみに、SONY機の.ARWファイルなどは1616×1080程度の小さなJPEG画像が埋め込まれている。 こんなに小さいとピント確認は難しいけど、実測距点位置の確認には使えるし、いちいちパソコンでRAW現像する必要はない。
SONYのカメラは、カメラがRAW画像を表示する時は「.ARW」ファイルを現像して表示している様だ。 最近のカメラは処理痩躯度が速くなったので、RAW画像を現像して表示するのも苦にはならないけど、軽いJPEG画像を表示した方がレスポンス的に有利なハズだけどなぁ。
EOS R と EOS RP の.CR3は異なるの?
EOS RP の.CR3画像も表示対応 |
この様な違いがある理由は不明だけど、僕にとっては迷惑な変更だし、今後も同じなのか判らない。
「Common Sample Size」と「Common Sample Size」を比較して、どちらを信用するか決めるルールを追加して、EOS M50 や EOS R や EOS RP や Powershot G5X MarkⅡ の.CR3ファイルの埋め込みJPEG画像を表示出来る様になった。
未発売のカメラで撮影したRAW画像は現像手段が無かったりするので、RAW画像内の表示用JPEGを自作ビュアーで表示させる意味はある。
何故.CR3画像を表示させたいの?
さて、興味の無いメーカーの.CR3画像を表示させたかった理由は、DP Reviewに掲載されているRF24-240mm F4-6.3 IS USMの画質を確認したかったからなのだ。フルサイズミラーレス機で、焦点距離24-240mmという高倍率便利ズームは、僕も愛用している古い「SONY FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS」しか無かったけど、キヤノンが「RF24-240mm F4-6.3 IS」を新発売するというので、最新設計だと素晴らしい画質になるのか知りたかったのだ。
両レンズを比べてみると、キヤノンさんはソニー/タムロンさんのFE 24-240mm仕様をパクって製品化した事が垣間見えた。 特に色収差は『安いんだからこんなもんでイイや』という姿勢が見え隠れする。 ある程度の補正は可能であっても、大きすぎると思うのは僕だけかもしれない。
他のRAWファイルは大丈夫?
信用出来ないメーカーなので、DP Review にある他のRAW画像も確かめてみようと思い、EOS M6のRAW画像をダウンロードしてみた。 EOS M6は.CR3ではなく、.CR2形式だ。 .CR2形式なら何の問題も無く表示出来るだろう...と、思ったら表示できないじゃあ~りませんか!今度はEOS M6の.CR2を解析してみると、埋め込みJPEG画像のマーカーが妙だ。 SOIマーカー(Start Of Image)の次にAPP2マーカーがあり、再びSOIマーカーがある。 この様な配置は初めて見たし、正しいのか知らないけど、暫定的に対処したら表示は出来る様になった。 同じメーカーのカメラなのに機種で内容がチグハグなのは組織として悪い兆候だ。
測距位置の表示
DP Reviewのサンプル画像を自作画像ビュアーで眺めていると、『何でこんな部分で測距してるんだ?』という写真が良くある。 僕のビュアーは測距位置をピンク枠で表示する様にしているけど、下の作例写真などはソコでフレキシブルスポットAFさせる事の意図が判らない。 おそらく、意図せずソコでAFさせちゃったのだろうけど、普通は恥ずかしくてそんな写真は納品できない。DP Reviewにあったα6600による写真 |
ちなみに、上の写真ではカメラは顔を認識(ゲレイの枠)いていた様で、僕のビュアーも顔を認識(黄色の枠)いている事が判る。
温度表示
SONY機ならカメラ内温度や環境温度も表示出来る |
一方、α6600では記録されているので、この差は謎だけど、基盤上の温度計すらケチったのかもしれない。
また、ソニー製一眼カメラの環境温度は、ソニー純正レンズやシグマのFEマウントレンズでは記録されるけど、タムロンのFEマウントレンズでは記録されないし、サムヤンレンズは25℃固定の様だ。 たぶん、環境温度計はレンズに着いていて、Eマウント仕様では必須じゃないのだろう。
ちなみに、RX100シリーズでも環境温度が記録されているので、レンズ鏡筒部分に着いているのだろう...何に使っているのか不明だけど、撮影時を振り返る僕にとってはありがたい。 そして、お願いだから距離情報を記録して貰いたいのだ。
一眼レフカメラ EOS 90D
クラシックなEOS 90DのAF範囲は狭いと感じる |
SONY α6100も発表されたけど、EOS 90DはCANONというブランドなので、そこそこ売れるだろう。
あぁ、それにしても機械学習が終わらない。 新しい高性能パソコンと開発環境に移行しようかなぁ...
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