NGC2403 & SuperNova SN 2004dj |
EOS 20Daでの撮影なので焦点距離は2720mm相等だけど、さらに1.9倍ほどにトリミングしてあるので、都合5000mmを超える焦点距離で切り取った宇宙空間って感じだ。 ピントの甘さもあるけど、長秒撮影している12分間の間に大気が揺れまくるので星像がでっぷりと太ってしまう。 この写真はISO:800で撮影してるけど、ISO:19200で撮影出来るなら露出時間は30秒で済む。 最新のカメラなら当時のカメラとは比べ様も無いほど高感度性能が上っているだろうから、大気の影響が少なくなるし、ガイドエラーも少なく出来るだろう。 問題は遊びに費やす金が無い事だ...
11等級なので見掛けは暗い(肉眼じゃ絶対みえないし)超新星なのですが、1180万光年の遥か彼方で爆発したのに11等級という事は、全天で一番明るく見える恒星シリウスの位置(8.611光年のお隣さん)で爆発したら-30等級くらいの明るさだったという事だ。 ちなみに我々の太陽は-26.7等級なので、それより22倍ほど明るく見える事になる...当然だけど放射線やら熱線やらで地球は滅亡しちゃうだろう。
撮影機材 |
富士山五合目での夕日 |
無雲海だと下界の光害で 富士山五合目は超明るい |
水ヶ塚公園から望む富士山 |
ちなみに、閉鎖間近の夜間に上る場合は鹿に注意しましょう。 道のド真ん中に鹿がいて超焦るんだけど、路面が凍結してて急ブレーキが効かなくてスリップするし、鹿も蹄が滑ってバタバタするだけで結局ぶつかってしまう。
SN1987a in LMC |
残念ながら南半球でしか観測できない南天の大マゼラン雲で発生した超新星爆発なので、日本からは見る事は出来なかった。 けれども、岐阜県 神岡鉱山の地下1000mに建設されたカミオカンデが地球をすり抜けたSN1987aからのニュートリノを精密に捉えていた。 しかも、SN1987aからの爆発光が届く数時間前にである。 ニュートリノが光より速く進む訳じゃ無く、星の中心核の崩壊と同時に起きたニュートリノの放出を捉えたもので、可視光の伝搬は崩壊の衝撃波が星の表面に達した後に起こる遅いプロセスだから遅延が生じるらしい。
上の写真は2007年4月19日にニュージーランドのクイーンズタウンで撮影したものだ。 超新星爆発から20年も経っているので、SN1987aは辛うじて極僅かな点として確認出来る程度(間違ってるかも)である。
HSTが撮影したSN1987a |
ちなみに、写真は大マゼラン雲(天の川銀河の矮小伴銀河)の一部を撮影したもので、南半球に行けば雲の様にぼんやりと眺める事が出来る...南天の夜空は実に楽しい。