My EF Lens

EOS-1n + EF 135mm 1:2.8 SOFTFOCUS & EF 40mm F2.8 STM
現在、手元に残っているキヤノンのEFレンズは....EF 135mm 1:2.8 SOFTFOCUS と EF40mm F2.8 STM の2本のみになった。 僕のEFマウントレンズとしてはシグマレンズが巾を随分と効かせているけど、キヤノン純正レンズはこの2本だけが残った。

EF 135mm 1:2.8 SOFTFOCUS は光学性能は普通だけど、芯のあるソフトフォーカスが効いた写真を撮るには欠かせない。 撮像面AFのカメラでピントを合わせると、単なるピンボケ写真を撮ってくれるけど、EOSのレガシーな位相差AFとの組み合わで撮影すると、ちゃんと芯のあるピント位置に合わせてくれる。 シグマのマウントコンバーター MC-11 はEOSの補正駆動許可/禁止通信に対応していない(彼らが知らないだけかもね)ので、SONY機にて SOFT 0 で合焦後に SOFT 1/2 へ変更しても所望のソフト効果が得られない。 当然だけど、SOFT 0 以外でAFさせると、普通のピンボケ位置で合焦してしまう。

EF40mm F2.8 STM はいわゆる「パンケーキ」レンズだけど、光学性能は意外と良い。 僕は、ボディーキャップ代わりに使っているレンズで、大人の事情で EOS を持っていなければならない場合に大活躍してくれる。




デジタルカメラの時代になって久しいが、ファインダーもデジタル表示のミラーレスカメラが主流となり、やっと本当のデジタルカメラになったと思う。 特に僕らの様な老眼になると近距離に眼のピントが合わないので、撮影した写真の詳細チェックは背面液晶ではなく高精細なEVFを覗いて行う事が多くなってきた。 アナログファインダーの一眼レフはアナログフィルムで撮るべきカメラだったのだよ。(笑)



EOSのシステムは前世紀の技術だけど結構良く出来ていて、ソフト効果なし(0)で合焦後にソフト効果を1とか2に変更しても再度ピントを合わせ直す必要はない。 レンズが最適なソフト効果を発揮できる様に自動的にピントを補正駆動してくれる。 勿論、最初からソフト効果を効かせてAFさせても最適なピント位置に止まってくれるので、ソフト効果の設定を気にしないでAFで撮影ができる。


EOS-1D X Mark II(EOS AF) EF135mm f/2.8 Softfocus(Soft:0) ISO:200 F:2.8 Tv:1/8s
ソフト効果=0
EOS-1D X Mark II(EOS AF) EF135mm f/2.8 Softfocus(Soft:0) ISO:200 F:2.8 Tv:1/8s
EF 135mm 1:2.8 SOFTFOCUS はソフトフォーカスレンズだけど、ソフト効果をゼロにして撮影すれば普通の中望遠レンズとして使える。 だたし、全世紀のレンズなので色収差が多い事と高周波のシャープさは低めだ。


EOS-1D X Mark II(EOS AF) EF135mm f/2.8 Softfocus(Soft:2) ISO:200 F:2.8 Tv:1/8s
ソフト効果=2 EOS AF でピント合わせ
EOS-1D X Mark II(EOS AF) EF135mm f/2.8 Softfocus(Soft:2) ISO:200 F:2.8 Tv:1/8s
この写真は EOS-1D X Mark II のクラシックな「バチャコン」ファインダーでAFにて撮影した写真だ。
ソフト効果を最大にしているので盛大なフレアーが発生していて、マニュアルで最適なソフト効果が得られる様にピントを合わせるのは難しい。 AFを使えばEOSシステムが最適なソフト効果になるピント位置に合焦してくれる。
ピントはレンズ化粧板に合わせているが、ソフトだけど芯のあるピント位置で撮影されているのが判る。


EOS-1D X Mark II(DPAF) EF135mm f/2.8 Softfocus(Soft:2) ISO:200 F:2.8 Tv:1/8s
ソフト効果=2 DPAFでピント合わせ
EOS-1D X Mark II(DPAF) EF135mm f/2.8 Softfocus(Soft:2) ISO:200 F:2.8 Tv:1/8s
ところが、EOSカメラでも撮像面AFを使うと、最適なソフト効果を発揮するピント位置じゃなく、テキトーなピント位置で写真を撮らせようとする。 なので、撮れた画像はピンボケ写真ってかんじだ。 これじゃマウントコンバーターを使ってソニー機で撮影するのとあまり違わない。 ディスコンレンズとは言え EOS なのだから撮像面AFでも最適なソフト効果を発揮するピント位置に補正駆動して貰いたい.....つぅか、最近の若手技術者は「あの頃」の熱意や知恵を知らないだけかもねぇ。
なお、DPAFの場合でもEOSは補正駆動に対応しているので、ソフト効果ゼロで合焦させた後にソフト効果リングを回せば最適なソフト効果位置にピントを補正してくれる。


SONY ILCE-9 EF135mm f/2.8 Softfocus(Soft:2) + MC-11 ISO:200 F:2.8 Tv:1/8s
ソフト効果=2 SONY AF でピント合わせ
SONY ILCE-9 EF135mm f/2.8 Softfocus(Soft:2) + MC-11 ISO:200 F:2.8 Tv:1/8s
こちらは SONY α9 で撮影した写真である。 EOSもαもオートホワイトバランスで撮影してるけど、αは青みが強いホワイトバランスに仕上がる。
さて、肝心なピント位置だけど、ソフト効果を効かせたままAFさせると、やはりピンボケ写真の様なピント位置に制御されてしまう。 ソフト効果ゼロでピント合わせを行ってからソフト効果リングを回してもピント補正してくれないのは MC-11 が補正駆動通信に対応していないからだ。


EOS 5D Mark II EF135mm f/2.8 Softfocus(Soft:2) ISO:1600 F:2.8 Tv:1/125s
ソフト効果を効かせた写真(ソフト効果2)
EOS 5D Mark II EF135mm f/2.8 Softfocus(Soft:2) ISO:1600 F:2.8 Tv:1/125s
フレアーによるソフト効果なので、背景は暗い方がソフト効果が良く判る。 マウントコンバーターを介してSONY機で撮影したりすると、単なるピンボケ写真の様にピントを合わせちゃうけど、クラシックなEOS AFで撮影すると柔らかなフレアー写真に仕上げてくれる。
実は一眼レフの光学ファインダーってボケ具合とかフレアー具合が判り難い。 明るい光学ファインダーを実現しようとするとボケ具合などが犠牲になってしまうのだ。
EF135mm f/2.8 Softfocus を使っていても、実際に写る写真はファインダーで見えている以上にフレアーが発生しているので、ライブビュー画面を観察した方が確実だ。


EOS-1D X Mark II EF135mm f/2.8 Softfocus(Soft:1) ISO:1600 F:2.8 Tv:1/40s
ソフト効果を効かせた写真(ソフト効果1)
EOS-1D X Mark II EF135mm f/2.8 Softfocus(Soft:1) ISO:1600 F:2.8 Tv:1/40s
絞り開放だとソフト効果の2はソフト過ぎるので、開放で人物を撮るならソフト効果が1の方が良い。 この写真は眼にピントを合わせているので、フレアーでソフトであってもまつ毛の芯が残っている。
このレンズで残念なのは近接撮影能力が低い事で、あと2歩くらい近寄れたら応用範囲が広がるんだけどねぇ。
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