貧乏性 | Poverty

一眼レフのシャッター開口部
銀塩時代の大昔にはフィルムのフォーマットに「フルサイズ」なんて呼称は無かった...多分。 大別して大判と中版とそれ以外の三種で、それ以外が暗黙に「フルサイズ」だった。 勿論、大判には「シノゴ」や「バイテン」などがあったし、中版には「ろくきゅう」「ろくなな」「ろくろく」「ろくよんご」などがあった。
暗黙のフォーマットは135フィルムで、「ハーフサイズ」もあったけど明確に「ハーフサイズ」と呼んでいて、暗黙の方を「フルサイズ」とは呼ばなかったなぁ。 極稀に「ライカ版」と呼ぶマニアさんが居た程度だ。

銀塩フィルム時代からカメラを使っている人なら、フィルム交換の時などに像面の大きさを見ていたはず。 そう、24mm×36mmサイズの事である。 NIKON F を使おうが CANON F-1 を使おうが、現像したフィルムの画像サイズは同じだったし、それを見慣れていた。 また、現像したフィルムは24mm×36mmの「フルサイズ」そのもので観られた。



時は変ってデジタル時代になると、フィルム交換がメディア交換になり、コンパクトカメラでは像面サイズを意識する機会が全く無くなった。 ただし、レンズ交換式カメラだとレンズ交換する時に像面サイズに対応したセンサーが見えるので銀塩フィルム時代以上に像面サイズを意識させられる。

センサー比較
Full Frame CMOS Sensor
さて、前置きが長くなったけど、私の何が貧乏性かと言うと....レンズを外した時のセンサーが(相対的に)小さいと『損した気分』になっちゃうんです。
各カメラのレンズを外した状態をWebなどで比べると、m4/3機は「ボディーに対して随分と小さいセンサーで損した気分」になってしまう。 APS-C機でも「ボディーの大きさに比べてセンサーが小さい」と感じちゃう。


勿論、手で扱う道具には然るべき大きさが必要なのでセンサーサイズとは違う問題だと判っていても、貧乏性なので損した気分になってしまう。 その点、SONY α9などは高価で大きなセンサーが私の魂をくすぐってくれる。

それにしても、こうして並べるとセンサーサイズは別として、カメラには道具としての最適な大きさがある事が良く判る。


コンデジ
コンデジはレンズが外せないのでセンサーサイズを直接意識する事は無い。 でも、同じ1インチセンサーカメラでもこんなに大きさの差があるけど、ポケットに入れられて写りが良いコンデジはスマホに勝る存在だ。 特にスマホでは無理な24mm以短の広角撮影が出来るコンデジは女子高生でも「良い」という。 これからのコンデジは自撮り・マクロ撮影可能な20mm相当スタートのコンデジじゃないと生き残れない気がする。
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