交換インクと交換レンズは似た商売? |
この記事はフィクションです(笑)
この記事はあくまでも私の想像や巷の噂から書いたので、全く当たって無いかも知れません。 フィクションとしてお読みください。m(_ _)m交換インク
プリンターを買いにお店へ行くと、価格の安さにビックリ仰天する。 『こんな素晴らしいプリンターをこんな値段で買えるなんて!』と、ルンルン気分で買っちゃうんだけど、印刷して初めて交換インクカートリッジ価格の高さにビックリ仰天する。そぅ、プリンター本体では全く利益が出ないけど、消耗品のインクで稼ぐのである.....ギョーカイではこれを「水商売」と呼んでいる。 そんな利益構造なのにサードパーティーが安価な互換インクを売られると、プリンターメーカーは投資の回収が出来なくなっちゃうので侵害訴訟などに発展する。
プリンターのユーザーにとって安価な互換インクは有難い話だけど、それは普通に使えていればという条件が付く。 互換インクの含有成分によってはプリンターヘッドや漏れたインクが基盤系に不調をきたす場合もあるので注意が必要だ。
最近ではプリンターの生涯インク使用量を考慮して大容量タンクを搭載したプリンターも登場してきた。 インクカートリッジを買ったりインクを補充する事が滅多に無くなるとサードパーティーも商売にならないので参入し難い....でも、プリンターメーカーも消耗品インクで大きな利益を出すのも難しく、利益構造の転換点になりつつある様だ。
交換レンズ
カメラボディーは持ってないけど交換レンズは持っている...なんて人は、レンズオタクは別としてほとんどいないだろう。 一眼カメラメーカーはカメラボディーを買って貰わない事には交換レンズが売れないので、カメラボディーの利益率を低くしてでも(価格を安くして)カメラを普及させる。今も昔もボディーとセットで売られる標準レンズは「撒き餌レンズ」と言われるほど安く、単品購入よりセット購入の方が随分とお得だったりする。 メーカーはカメラを買ってくれたユーザー達に「交換レンズを買えば様々なものをもっと素晴らしく写せるよ」と信じさせて様々なレンズを売る。 そして、交換レンズの利益率をボディーより高くする事で商売として成り立つ様にしているのだ。 だから、顧客を囲い込む為にもレンズマウントは各社バラバラだったのである。
そんな事情があるので、サードパーティー製の交換レンズを買われると、一眼カメラメーカーにとっては大打撃なのよ。 ニコンが怒ってあるサードパーティーを特許侵害で訴えたりするのも良~く判る...なんせ、膨大なカメラ開発費を掛けずに交換レンズだけ売られたんじゃたまらない。 『ライセンス料くらい払え!』って言ったとしてもトーゼンだろう。
交換インクも交換レンズも利益比率は違うけど似たような商売で、互換インクや互換レンズには頭が痛いと言える。
協業関係になれば...
ところで、リコペンタなどはタムロン製のレンズを自社ラインナップ(多少デザインなどは変えるけど)に加えたりもしている。 こんな例は昔からあり、確か大昔のライカズームはシグマ製だった記憶があるし、最近ではシグマ製のレンズにライカブランドを付けてパナソニックが発売(ややこしい)してた様な気もするし、結構な数のオリンパスレンズもシグマ製の様な気がする。ニコンはタムロンとは仲が良くて超広角レンズや超望遠ズームを作って貰ってた様な...あっ、コニミノやコシナ製もあったっけなぁ。 ニコンはシグマ以外とは上手に商売している様だ。 そうそう、ソニーのレンズもタムロン製なのがあるし、魚眼コンバーターとかワイドコンバーターとかもあったし、Batisなんかもタムロン製だったよねぇ。
こんな噂や想像が本当なのかどうかを確認するため、特許情報はもちろんタムロンの決算短信を確認してみた。 タムロンの平成26年12月期 決算短信4ページ目に記載がある様に、平成25年度にはニコンとソニーへの売上高が全売り上げの3割を超えている。 つまり、ニコンとソニーのかなりのレンズはタムロン製だったと思われる。 平成28年度だと28%程度に低下した様だけど、それでも191億円を超えている。
一方、そもそも市場シェアが低いリコペンタやオリンパスやパナなどはタムシグだってその互換レンズじゃ儲からないので食荒らされる事はない。 逆に、自社の欲しい仕様に沿ったレンズをシグマに発注して自社ブランドで発売する(コーティングが不満だったりするけど)のが設備投資を含めて得策だったりする。
どうやら、銀塩時代と較べて各社の協力関係が進んでいる様だけど、外部から調達する事が少ないメーカーは色々と読み難いなぁ...
【注意】
あくまでも私の想像や巷の噂から書いたので、全く当たって無いかも知れません。