Jewelry Box | 夜空の宝石箱

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IC2948 Running Chicken Nebula APSC(f=300mm)
天体写真撮影は天気次第なので、撮影現場へ出向いても空振りで終わる事も多い。 昔と比べて最近の日本は晴れない確率が高い様な気もするけど、薄~い曇り空なら絶好の撮影環境となる場合もある。 大きな望遠鏡で系外銀河を撮影する場合や星雲をくっきり撮影する様な場合はスッキリ晴れ渡った(気流も安定して欲しい)夜空がベストだけど、薄~い曇り空なら広角から望遠レンズで星野を撮影すると自然のソフトフィルターが効いて実にカラフルな星野写真を撮影できる。 この薄~い曇のフィルター具合は人工的なソフトフィルターじゃなかなか再現できない。 肉眼で眺めていると『今日はダメだなぁ』と思っても、撮影してみるとカラフルな宝石箱になる場合がある。 天気具合は刻一刻と変化するので諦めないで撮影しよう。

上の写真は南天で観測できる「Running Chicken Nebula」付近だけど、どう見れば「Running Chicken」か判らん。 でも、晴天時にスッキリ写した写真とは全く異なる美しい写真になる。
Southern Cross and Milky Way APSC(f=38mm)
南十字星は天の川に掛かっているので、晴天時に撮影すると天の川に埋もれて目立たなくなっちゃう。 薄曇により明るい星が滲んで写ることにより、良く目立ってくれる。 この写真の色味は現像ソフトじゃなくカメラJPEGの発色を使ったので、散光星雲がピンクに表現されている。 広角~標準レンズで星空をとる場合、散光星雲は赤じゃなくピンクの方が綺麗だなぁ。



NGC3372 Eta Carinae Nebula APSC(f=300mm)
このイータカリーナ星雲を撮影する時も薄曇に覆われてしまいがっかりしたんだけど、撮ってみると普通じゃない写真に仕上がった。



Mt John astronomical observatory
日が暮れてから天文台のお姉さんがやってきて『今日は曇りね...私たちは帰るわ。』と言って車でご帰還。 粘れば撮れる...撮れる...撮れる...撮れる...諦めて晴れ間がありそうな方角へ深夜の道を爆走...すれ違う車は全くないし、真っ暗闇で天国だなぁ。
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