OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm F2 - 銘標準マクロ

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OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2
 OM-SYSTEMの販売期間中に 21mm F2 / 28mm F2 / 24mm F2 / 35mm F2 / 40mm F2 / 50mm F2 MACRO / 85mm F2 / 90mm F2 MACRO / 100mm F2 / 250mm F2 の「開放F2シリーズ」10本が順次発売された。 お金持ちなら買い揃えているのだろう。

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 - 1985年発表

 1985年発売の開放値F2の明るい標準マクロレンズで、競合他社のマクロレンズは開放F値がF4とかF3.5とかF2.8とか暗いのが常識だった時代に、開放F値がF2という❝異常❞に明るい銘マクロレンズだった。

レンズ構成

OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 90mm 1:2 レンズ構成
レンズ構成
 7群9枚構成のマクロレンズで、拡張ダブルガウス型が基本になっていて、先頭に凹メニスカスレンズと最終に凸凹の貼り合わせレンズで、ダブルガウス型をサンドイッチした様な構成になっている。 このレンズは距離に応じた収差変動を補正する近距離補正機構を搭載していて、距離環操作で中筒全体が繰り出されるが、フローティングエレメントである絞りより前側の4枚のレンズが群が内筒に対してカムにより多く繰り出される。 通常は絞りより後ろ側をフローティングエレメントとするけど、このレンズのメカ構造は絞りより前側をフローティングエレメントとしている。

ハーフマクロなので最大繰出し状態でもこの程度
最大繰出し状態
 最短撮影距離は0.24m(撮影倍率0.5倍)まで寄れるハーフマクロ仕様で、通常の撮影ではマクロレンズとして充分である。 なお、距離環敏感度が高い事と、被写界深度が浅いこともありピント合わせには神経を使う。 これは ZUIKO AUTO-MACRO 90mm F2 も同じ傾向である。 また、ハーフマクロ仕様なので繰り出し量はそんなに多くは無いが、OM-SYSTEM 特有のレンズ先端にある絞り環が遠ざかるのは操作性としてマイナス要素だ。 ZUIKO AUTO-MACRO 90mm F2 ではレンズ先端がエラく離れるので、絞り環はマウント側に移動されている。
 前玉面はフィルター枠よりかなり奥まっている。 恐らく、鏡筒を10mmは短くできただろうけど、あえてフィルター枠を延長することでフード装着不要としたのだろう。 言い換えればフードが組み込まれているとも言えるので、商品としてフードは設定されていなかったと思う。

描写特性

 娘と共に戻ってきたレンズですが、久しぶりに撮影してみて『なんかみょうだなぁ...』と感じていた。 一通り撮影した後に、LEDでレンズを覗いてみたら中玉に薄っすらと曇りが発生している様だ。😢 なので、掲載写真は割り引いて観てください。m(_ _)m あぁ、分解清掃が面倒だ...楽しみだけど。💦

遠景描写

 以下の写真は SONY ILCE-9 で撮影したRAW画像をIE Edit Ver.4.0.00.10311 にて、ホワイトバランスはオートに設定し、Dレンジオプティマイザーはオフに設定して現像してあります。
OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
絞り:F2
OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2.8
絞り:F2.8
OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F4
絞り:F4
OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F5.6
絞り:F5.6
OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F8
絞り:F8
OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F11
絞り:F11
 絞り開放では若干ソフトな描写で、F2.8に絞ると画面中央付近は素晴らしい描写になるが、画面隅部はソフト感が残る。 F4まで絞ると画面隅でも充分な描写になる。 絞りF11で回折の影響でボヤけが判り始め、F16だと明らかに回折の影響が判るほど基本解像度が高い。
 絞り開放では素敵な周辺光量落ちがあるが、F2.8でかなり少なくなり、F5.6でほぼ判らなくなり、F8で解消される。
 描写関連ではないけど疑問なのは、絞り環のクリック位置が、開放のF2とF2.8の間だけが狭い。 実際の撮影結果では確かに中央は1段分の差があるのだけれど、レンズからカメラへ伝達される段数上方は1段に満たないハズだ。 ダイレクト測光AEなら問題ないだろうけど、何故この様な設計になっているのか不思議である。 ちなみに、今世紀に発売された SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO の開放F2.8 より OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 の開放F2の方が遥に素晴らしい描写で、さすが銘玉と唸らせる...あれっ、何で天体写真撮影に使わなかったんだろう?

夜景描写

 以下の写真は SONY ILCE-9 で撮影したRAW画像をIE Edit Ver.4.0.00.10311 にて、ホワイトバランスはオートに設定し、Dレンジオプティマイザーをオンに設定して現像してあります。
OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
絞り:F2
OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2.8
絞り:F2.8
OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F4
絞り:F4
OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F5.6
絞り:F5.6
OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F8
絞り:F8
OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F11
絞り:F11
 絞り開放では若干ソフトな描写で、F2.8に絞ると画面中央付近は素晴らしい描写になるが、画面隅部はソフト感が残る。 F4まで絞ると画面隅でも充分な描写になる。 絞りF11で回折の影響でボヤけが判り始め、F16だと明らかに回折の影響が判るほど基本解像度が高い。
 絞り開放では素敵な周辺光量落ちがあるが、F2.8でかなり少なくなり、F5.6でほぼ判らなくなり、F8で解消される。
 描写関連ではないけど疑問なのは、絞り環のクリック位置が、開放のF2とF2.8の間だけが狭い。 実際の撮影結果では確かに中央は1段分の差があるのだけれど、レンズからカメラへ伝達される段数上方は1段に満たないハズだ。 ダイレクト測光AEなら問題ないだろうけど、何故この様な設計になっているのか不思議である。 ちなみに、今世紀に発売された SIGMA 50mm 1:2.8 EX DG MACRO の開放F2.8 より OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 の開放F2の方が遥に素晴らしい描写で、さすが銘玉と唸らせる...あれっ、何で天体写真撮影に使わなかったんだろう?

一般撮影

 以下の写真は SONY ILCE-9 で撮影したRAW画像をIE Edit Ver.4.0.00.10311 にて、ホワイトバランスはオートに設定し、Dレンジオプティマイザーもオートに設定して現像してあります。 なお、記載の絞り値などはボケ老人の「記憶」に頼っているので間違っているかも知れません。
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
絞り:F2
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2.8
絞り:F2.8
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F4
絞り:F4
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
絞り:F2
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
絞り:F2
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
絞り:F2
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
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OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
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OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F5.6
絞り:F5.6
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
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OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
絞り:F2
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
絞り:F2
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
絞り:F2
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F4
絞り:F4
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F8
絞り:F8
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
絞り:F2
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
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OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
絞り:F2
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
絞り:F2
OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 50mm 1:2 絞り:F2
絞り:F2

 
 MACROレンズだけに寄ってもシャープな描写で、ボケ味も滑らかだし開放F2と明るいので大きくボカすこともできる。 後ボケに2線ボケの傾向があるけど、特殊低分散硝材を使っているのか?と思わせるほど色ボケを感じさせない素晴らしいボケ味だと思う。 また、絞り羽根は6枚しかないけど、ボケが柔らかいので多少絞っても6角形感を感じさせない。

 遠景でも絞り開放から素晴らしい描写性能をみせてくれるので、被写界深度だけを考えながら安心して開放から使える銘レンズだ。

あとがき

 マクロレンズとしては開放F2の明るいレンズで、近距離補正機構を搭載した豪勢(当時としては)な7群9枚構成のレンズは、遠距離でも近距離でもシャープだし、ボケも柔らかく滑らかにボケてくれる。 AF や OSS なんて機能は無い40年前のレンズでも、撮っていて楽しいと感じさせてくれる素晴らしい銘レンズだと思う。

OM-2N を構える末娘
OM-2N を構える末娘
 僕は OLYMPUS OM-2N に標準レンズとして着けっ放しで使っていたけど、この大好きなセットは娘が持って行ってしまった。 スペインやポルトガルへ持って行ったらしいけど、久しぶりに娘と共に無事(底蓋がこんなに凹んでたっけ?)帰って来たのが嬉しい。 ちなみに、『LEICA M6 を持って行くつもりだったけど、LEICA は盗まれそうなので OLYMPUS にした』らしい...OLYMPUS OM-2 なら盗まれてもイイんかい?
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