SONY α9 Firmware Ver.6.00

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ップデートした液晶画面
SONY α9 のファームウェアアップデートが来ましたね。 早速アップデートして改善具合を確かめた。 僕は SONY α9 を2台体制で使っているけど、Ver.6.00がVer5.01より悪くなっているハズがないと、2台とも躊躇せず Ver 6.00 にアップデートしてしまった。 ILCE-9のメジャーアップデートは、最終の Ver.7.00 を残すのみとなった。

Ver.6.00のアップデート内容

Ver.6.00のアップデート画面
ソニーさんのサイトからVer.6.00をダウンロードして、アップデートを開始。 今回は設定のリセットはされないので、実施は簡単だ。

ちなみに先日の取材時に SONY α9 を女子大生に一台貸したんだけど、設定をカードに記録出来れば便利なんだけど、痒いところに手が届かないのもソニーらしい。



<今回のアップデートでの変更点>

  1. リアルタイム瞳AFの動物対応

    動物に対応したリアルタイム瞳AFとトラッキング機能の併用が可能になりました。
    人物と動物の瞳を同時に検出することはできません。また、動物の種類、複数の動物、動き回るような撮影環境では、瞳を検出できない場合があります。詳しくはサポートサイトを御覧ください。
  2. インターバル撮影機能の追加
  3. ワイヤレスリモートコマンダーRMT-P1BT[別売]に対応
  4. 操作性向上
    • フォーカス枠の色を指定する機能の追加
    • MENUボタンを押したときに、マイメニューを最初に表示する機能の追加
  5. 動作安定性向上

僕はペット写真を滅多に撮らないので、アップデート内容として有難いのはフォーカス枠の色指定インターバル撮影機能マイメニューを最初に表示かなぁ...あえて比較テストする必要も無さそうだ。


AEロックボタンのバグは治っているのか?

AEロックボタンのバグは治っているのか?
AEロックボタンにAF関連のカスタム設定を割付けているんだけど、Ver5.01まではAEロックボタンを押してるのに反応しない事があった。 Ver.6.00では治っているのか...と思ったら治っていませんでした。 銀座のソニーさんに行って、『コレ治せよ』と実演までしてやったのに治ってない(怒り)! ただ...頻度は減った様なので 何かやったのかも知れないけど、状態遷移の設計担当者は頭が悪そうだ。

今回のップデートでは測距枠を赤く表示させる事が出来る様になったので、AEロックボタンを押してるのに測距枠が赤のままならAFが動いてないという事が直ぐに判る様になった。 とはいえ、AEロックボタンが空振りする事があるのは確かなので、いい加減に直して貰いたい。

フォーカス枠を赤に設定すれば、緑のAF動作中と赤のAF前とで見分け易くなるけど、確実にAFがスタートしてくれる事が重要だ。 それに、Ver.6.00の赤枠はうっとおしいほど強いと思う。 赤色枠は目立つので、赤枠線をもっと薄くすべきだ...いったい誰にテストさせたんだろう。 枠の後ろの選手が見え難いんじゃ意味が無いのよ。


SONY α9のファームウェアアップデート履歴

インターバル撮影機能は地味に嬉しい
そもそも、これまでの SONY α9 向けファームウェアアプデートってどんな感じだったかをまとめてみた。

 Ver.1.00 May/26,2017 発売
 Ver.1.01 Jun/08,2017 温度上昇警告仕様
 Ver.1.10 Sep/27,2017 バグ修正
 Ver.2.00 Jan/11,2018 AFの性能向上/プロ要望
 Ver.3.00 Jun/28,2018 AFの性能向上/SEL400F28GM対応
 Ver.3.01 Jul/10,2018 バグ修正/AFの性能向上
 Ver.3.10 Sep/11,2018 バグ修正
 Ver.4.00 Nov/15,2018 FTP転送機能追加
 Ver.4.10 Dec/18,2018 バグ修正
 Ver.5.00 Mar/25,2019 リアルタイムトラッキング機能追加
 Ver.5.01 May/16,2019 バグ修正
 Ver.6.00 Sep/24,2019 リアルタイム瞳AFの動物対応

事前のプロテストをしないで市場に投入しちゃった事が判る歴史だ。
さて、Ver.6.00がリリースされたのは9月24日だったので、9月21日から23日に撮影した試合は Ver.5.01 のままだった。 Ver.5.01での実戦結果を検証していなかったので、Ver0.5.01での実戦結果を書いておく。

昨年の撮影では、撮影した写真のピント・顔・眼をパソコンで自動判定させていたけど、ピンボケ写真もそれなりにあった。 Ver1.00~Ver2.00までは「おっぺけぺぇ」なAFで、ピントを合わせる工夫が必要な事から「ボケ防止」に丁度良かったけど、Ver.3.00以降は世間並み以上のAF精度になった。
時は過ぎ、今年の五月にリリースされた Ver.5.00 はオフシーズンだったので、実戦で使ったのは今回が初めてだった。


Ver.5.01の成績はどうだった?

Ver.5.01で撮影したサムネイル一覧
さて、Ver.5.01のAF成績は...素晴らしいの一言だ。 新しく購入した FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS の特性も良いのだろうけど、ある選手の演技を撮影した全134駒を精査してみたら
  ◎:78駒(ガチピン)
  〇:55駒(合焦)
  △: 1駒(甘い)
  ✕: 0駒(ピンボケ)
 ✕✕: 0駒(ポケポケ)
という結果だった。 合焦率は実に99.25%で、ガチピン率も58.2%だ! 実戦撮影でこの合焦率は素晴らしい。
しかも、今回はシャッター速度を1/800秒にしていたので、1/1250秒以上の高速シャッターを使えば被写体ブレが少なくなって、ガチピン率が更に上がるだろう。

スピンを多く撮った場合
ジュニアじゃなく、動きが速いシニアの演技で、スピンなども多く撮った455駒にて合焦率を出してみた。 ちなみに、普通はこんな無駄撃ちはしない。

  ◎:220駒(ガチピン)
  :225駒(合焦)
  △:  9駒(甘い)
  ✕:  1駒(ピンボケ)
 ✕✕:  0駒(ポケポケ)

スピン中はAFさせない事もあるけど、あえてAFさせているので、ピントに迷いがみられるし、被写体ブレも多い。 でも、合焦率は実に97.8%だし、ガチピン率も48.35%に達した。 もはやソニー機でピントが合わないと言うのは禁句だろう。

ちなみに、スポーツ撮影では『顔や眼ではなく、選手の上半身あたりでピントを合わせる』と指導するプロもいますが、私は昔から顔を狙ってピントを合わせてました。 SONY α9 Ver.5.00以降のリアルタイムトラッキングは、誰でも簡単に顔・眼を追尾をしてくれるので、構図作りなどに意識をまわせる利点は非常に大きい。 現状ではプロサポートが貧弱なソニーですが、SONY α9 こそプロの一手なんじゃないか..と思う。


まとめ

Ver.6.00でのスポーツ実戦撮影成績は10月初旬になるけど、Ver.5.01と大差は無いだろうと思う。 ペットの撮影とかなら優位性が発揮できそうだけど、それは他の方にお願いする。

α9が吐く高感度JPEGは美しくない(ISO:8000)
それより、高感度ノイズリダクションに進歩が見られないのが気になる。 測定器でDレンジが高く評価されたとしても、輝度ノイズで女の子の顔が髭面のように写るのは許せない。 せめてニコンなみのノイズリダクションを『強』モードとして搭載して貰いたい。



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