Convenient Zoom Lens | 便利ズーム

SONY α7II と FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS
この便利ズーム「FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS」はソニーストアで134,800円もする“私にとって”高価なレンズなので、光学性能も期待しちゃうけど便利ズームとして割り切る必要がある。 非球面レンズ5枚とEDガラス1枚を使った12群17枚構成で、光学的手振れ防止機能も付けながらワイド端24mmスタートの10倍ズームレンズは他にない。 携行機材が限られる場合や、取りあえず1本付けておく場合に超便利なレンズです。 本当は 24-105mm F4 で光学性能も優秀なレンズが欲しかったんだけど、このレンズを使ってみると望遠端240mmってのは案外便利。 ブラジルへも α7II と共に連れて行ったけど、光学性能は別として本当に便利なズームレンズです。


ワイド端付近の微妙な光学配置
高倍率ズームレンズってぶら下げているとズームがテレ端まで伸びて困るので、ズームロック釦を搭載してるレンズもあるけど、このレンズにはズームロックが付いてない。 なのに、ワイド端にしてブラブラしていても鏡筒が伸びて来る事が全くない。 ズーム環トルクが重いという事もあるけど、このレンズをテレ端からワイド端へズームすると、28mm付近で鏡筒が最も短くなり、ワイド端の 24mm にするとちょっと伸びるのである。 なので、ワイド端にしておけば「小山」を乗り越えてテレ側へは伸びて来ない構造になっている。 ワイド端状態ならレンズ先端を意図的に引っ張っても伸びることはない。 ソニーの光学設計者が「意識して」この様な設計にしたのであれば称賛に値する。 パチパチパチ、拍手!




240mmでの写真:SONY ILCE-7M2 FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS(240mm) ISO:800 F:6.3 Tv:1/250s
テレ側ではα7IIの様な24Mクラスでも画質が気になるけど、この写真の様に主題以外はボケる様な場合は我慢できる。 普段はF8に絞って撮るのがこのレンズの作法。


24mmでの写真:SONY ILCE-7M2 FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS(24mm) ISO:100 F:3.5 Tv:1/2000s
ワイド側なら画質は悪くはないし、F5.6まで絞れば文句はない。 便利ズームに完璧を求めるつもりもないけど、テレ側の画質がワイド側並みなら素晴らしいんだけどね。


焦点距離240mmでの玉ボケ具合
焦点距離100mmでの玉ボケ具合 F5.6(開放)
便利ズームでボケ具合の話はナンセンスだけど、綺麗な夜景とか照明に出会ったら玉ボケ写真も撮りたくなる。 テレ端ならF8以上に絞れば画面周辺のレモンぼけが丸ボケになってくれるので、意外に綺麗な背景ボケにする事が出来る。
このレンズは100mmよりワイド側なら絞らなくても画面周辺まで点光源が丸くなるので、絞り開放で撮影しても画面周辺背景がグルグルぼけになる事はない。

歪曲補正オンとオフ SONY ILCE-9 FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS ISO:1250 F:8 Tv:1/30s

このレンズを使う場合、カメラの光学補正をオフにして撮影したり、RAW撮影・現像したりすると歪曲収差にびっくり仰天する。 RAW現像時も光学補正を掛けるのを前提とした設計なのであろう。 この子は私がSONYフルサイズ用として初めて買ったレンズで、光学性能などの不満もあるけど手放す事無く便利に使っている。


Aqueduto da Carioca SONY ILCE-7M2 FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS(75mm) ISO:100 F:5.6 Tv:1/160s
今は観光用に使われているリオデジャネイロのカリオカ水道橋をバックにリオ大聖堂を入れて撮影出来るポイントで撮ってみた。 旅行では思い描いたポイントで撮影出来るとは限らないので、便利ズームは必須の一本だ。 画質は良くはないけど、見られない事はない。 F8まで絞れば見違える画質になる。


Catedral Presbiteriana do Rio
SONY ILCE-7M2 FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS(42mm) ISO:6400 F:4.5 Tv:1/30s
リオで宿泊していたホテルの前にあった長老派教会。 光学性能が残念気味なレンズだけど、スナップ撮影なら充分に良く写ってくれる。


背景光源ボケ SONY ILCE-9 FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS(201mm) ISO:2000 F:8 Tv:1/250s
テレ側の開放F値が6.3だけど、F8に絞ればぐっと画質が良くなり背景点光源の玉ボケ具合が周辺まで丸くなる。 背景ボケのクセは素直なので気にしないでぼかして撮影できる。


SONY ILCE-9 FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS(47mm) ISO:160 F:8 Tv:1/50s
明るいレンズじゃないけど、近寄れば背景が充分にぼけるので、絞りをF8にして背景がボケ過ぎない様に考えて撮ることも出来る。 また、背景ボケも素直だ。


伏見稲荷 SONY ILCE-9 FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS(24mm) ISO:160 F:8 Tv:1/50s
こんなシーンでは広角24mmがありがたい。 便利ズームで広角端が24mmのレンズって少ないので、便利ズームだけで撮影できた。 携行していた15-30mmの出番はなかった。 広角端はF3.5なので、F5.6で撮影すれば画質的な問題はほとんどない。 しいて言えば...シャドウが朱色に被るので、ストロボを軽く光らせたかった。


渡月橋 SONY ILCE-9 FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS(24mm) ISO:100 F:8 Tv:1/160s
逆光シーンだけど、画面がフレアがかる事無く普通に写せる。 α7IIを買う前まではAPSCサイズ用の E18-200mm F3.5-6.3 OSS というレンズを持っていたけど、広角端が28mm相当なので一息足りない事があった。 このレンズは広角24mmから望遠240mmまで本当に便利だと思う。 欲を言えば最短撮影距離がもうちょっと便利になれば嬉しい。
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