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C5の改善ポイント |
遠征旅行用に中庸な焦点距離・口径比の望遠鏡が欲しかったので、中古のC5でF6仕様(フィールドスコープ向け)の鏡筒を購入してしまいました。 C5でF6仕様の存在を私は知らなかったのですが、万が一使える性能ならラッキーという感じです。
光軸は合っている様なので、早速直焦点でテスト撮影してみると中央部以外は使い物にならないほど像面湾曲が酷く愕然としました。 所詮シュミカセとはいえ、何とか写真鏡にしなきゃならないので手持ちのフィールド補正レンズなどを組み合わせて周辺星像の改善を試みました。
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C5(F6仕様)の主鏡の様子 |
当初はBORG延長筒に仕込む補正レンズとして、BORG製フィールド補正レンズ(負メニスカス)に加えてビクセン製フィールド補正レンズ(正メニスカス)だったのですが、像面湾曲が補正不足であることからビクセン製フィールド補正レンズをケンコー製ACクローズアップNo2に変更しました。 思惑通り周辺星像がかなり改善されましたが、合成焦点距離は660mmほどに短くなって周辺光量低下が増えてしまった。 まぁ、所詮は量産型シュミカセの性能です。
フォーカスノブ内に加圧バネを仕込んであるのでミラーシフトは大幅に改善されていますが、まだ若干存在します。 鏡筒を全バラして確認してみると、送りネジの固定ボルトが緩んでいました。 しっかり締め付けた結果、ミラーシフトは殆どなくなりました。 また、鏡筒内面の反射防止塗装やバッフル内面塗装などが貧弱なためフレア・迷光が多い事から、全バラついでに鏡筒内面に国際光器の植毛紙を貼りました。
オリジナルC5(F6仕様)による直焦点画像
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オリジナルC5(F6仕様)による直焦点画像 |
改善後のC5(F6仕様)による画像
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改善後のC5(F6仕様)による画像 |
あとがき
光軸をしっかり合わせても周辺像面の位置(方向)により収差の出方が違います。 光学計算してみると、主鏡がティルトした状態で副鏡により光軸合わせした状態に似ています。 主鏡はシリコン接着剤で粗動ホルダに接着されているので、この部分の調整は無理そうです。 でも、ここまで手間暇かけてやる必要があるのか疑問だなぁ。
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