![TAMRON SP AF17-35mmF/2.8-4 Di LD Aspherical [IF] Model A05 TAMRON SP AF17-35mmF/2.8-4 Di LD Aspherical [IF] Model A05](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiwhRZs_-9QltvRKdpIjXvB9vbwz_Az8TuInNYGISyZLtLRXQr3e3fvlLv0ajVvKm7et5tFH8G4N8fPZb3-38DB_WHQ5OV75YpQ9OQvghgMeVcMO0YaccQEZGSoQKLyMWXwKG4DzISH9-5dyiTvNIqQwfwCbaKJE5NHmKOO9Ijun3kEvSzI4J78UwLXzd1v/w640-h426-rw/S9A08858_.JPG) |
| TAMRON SP AF17-35mmF/2.8-4 Di LD Aspherical [IF] Model A05 |
17mmスタートの広角ズームで、F値が2.8から4まで変化するので、大三元の様な小三元のような...中途半端に感じるレンズなので、中三元とでも呼ぶべきか...
TAMRON SP AF17-35mmF/2.8-4 Di Model A05 - 2008年発売
このレンズは2008年発売で、フルサイズのデジタル一眼レフが普通になりつつある時代だった。 この頃に僕が使っていたカメラは高速連写タイプのAPS-Hサイズの EOS-1D Mark IV がメインで、サブ的にフルサイズ一眼レフの EOS 5D Mark II も使う感じだった。
APS-H サイズのカメラに装着すれば 22-46mm 相当になり、APS-C サイズなら 26-53mm 相当になる...あっ、キヤノンの APS-C 機だと 27-56mm 相当です。
レンズ構成
![TAMRON SP AF17-35mmF/2.8-4 Di LD Aspherical [IF] Model A05 レンズ構成 TAMRON SP AF17-35mmF/2.8-4 Di LD Aspherical [IF] Model A05 レンズ構成](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiB1FcuZDCrKhnB6sZYbeEkbapL9MG3OvF48vZCsBaXHyPRfrzQoMTpzIR_Kw3dySJW14eTi5rWxhgQRe3kzzHrJCdTy6ahRNfoEZzgVuMYgdxQULlTdUiJ4OT3LjHoBH-NDvFs6GR9QlqF3Z4VyP1QFlaGURnng-KoEudcAG2HJ8HoXY9MLVtKx7hNc8zB/w200-h133-rw/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA%E6%A7%8B%E6%88%90.JPG) |
| レンズ構成 |
11群14枚構成のズームレンズで、現代の超広角ズームレンズらしく、1枚の特殊低分散ガラスと3枚のモールド非球面レンズが使用されている。 このレンズ構成は KONICA MINOLTA AF ZOOM 17-35mm 1:2.8-4 D と同じなので、タムロンからのOEM製品だったのだろう。
最短撮影距離はズーム全域で0.3mで、テレ端の撮影倍率は0.185倍だけど、ワイド側では寄り足りないと感じる。 フィルター径はΦ77mmで、インナーフォーカス式なので前枠は回転しない。 フードは専用の花弁型バヨネットフードが付属している。
鏡筒は高級感の無いチープさが漂い、距離環先端に金ピカ文字で製品名称を書いて高級感を演出している様だけど、ニコン製レンズの様に悪趣味で好きじゃない。
オートフォーカスはギヤトレインによるモーター駆動なので、速くは無いしジーコジコと音が鳴るけど喧しいほどではない。 なお、オートフォーカスの精度は悪くない感じだ。
コラム
今の若者はAPS-Cサイズの由来を知らない人が多いかも知れない。 前世紀末に、コダックや富士フィルムやキヤノンやニコンやミノルタなどが共同で開発した写真システムの世界標準システムが「
Advanced
Photo
System:
APS」だった。 共同といっても、話を持ち掛けたのはコダックだったと記憶している。
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| APSカートリッジ |
画面の露光範囲は16.7×30.2mmで9:16の横長になっていて、通常は撮影時に以下のサイズを設定するが、プリント時に、
Hサイズ(High Definition 9:16)や、左右をカットした
Cサイズ(Classic 2:3)や、上下をカットした
Pサイズ(Panoramic 1:3)を指定できるシステムだった。 また、フィルムはカートリッジに収められ、現像後もカートリッジに収納されていので、インデックスプリントを紛失すると何が写っているのか判らなくなるし、カートリッジが嵩張ってフィルムの収納性がすこぶる悪い。
という事で、デジタルカメラのセンサーサイズを指すAPS-Cサイズは、この Advanced Photo System の Cサイズ が由来(大きさが少し違うけど)なのだ。 また、APS-Hサイズは対角長が Advanced Photo System の露光サイズとほぼ同じで、9:16の比率を2:3にしたデジタルイメージセンサーのサイズを指す。
個人的に、Advanced Photo System は開発時点から『このシステムは無駄だなぁ』と思っていたけど、1996年の発売から線香花火の散り菊の様に絶滅した。 銀塩の延命を図ったのだろうけど、APSが目指すコンパクトなカメラシステムは急速にデジタル化(現像所が遠いアマゾンなどの田舎ほど)され、無駄な徒労に終わったシステムである。
描写特性
今回は SIGMA MC-11 を介して SONY ILCE-9 にて撮影してあります。 なお、開放F値がズームによってF2.8からF4まで変化するけど、EXIF情報に記録された値を記載してあります。 例えば、f=35mm F:4 とか f=24mm F3.2 とか f=17mm F2.8 と記載してあれば絞り開放で撮影している事を意味します。
遠景描写
以下の写真は SONY ILCE-9 で撮影したRAW画像をIE Edit Ver.4.0.00.10311 にて、ホワイトバランスは太陽光に設定し、Dレンジオプティマイザーはオフに設定して現像してあります。
f=17mm
絞り:F2.8 |
絞り:F4 |
絞り:F5.6 |
絞り:F8 |
絞り:F11 |
絞り:F16 |
絞り開放でも画面中央付近は充分な描写性能で、画面周辺から四隅はボヤケてしまう。 F5.6に絞れば画面周辺は使える描写になるけど、画面四隅は不十分な描写だ。 F8まで絞れば画面隅でも我慢できる描写になるが、倍率色収差による高輝度部のフリンジは消えないので、画面隅の描写性能は絞っても頭打ちのままだ。 なお、素敵な周辺光量落ちがあり、絞りF16で解消されるまでジワジワと改善してゆく。
f=24mm
絞り:F3.2 |
絞り:F4.5 |
絞り:F6.3 |
絞り:F9 |
絞り:F13 |
絞り:F18 |
ワイド端と同様に絞り開放でも画面中央付近は充分な描写性能で、画面周辺から四隅は描写が劣化する。 F6.3(2段)に絞れば画面隅でも我慢できる描写になるが、画面左下はボヤけているので、片ボケがある様だ。 F13まで絞れば画面左下でも我慢できる描写になる。 なお、目立たない周辺光量落ちがあり、絞りF6.3(2段)で解消される。
f=35mm
絞り:F4 |
絞り:F5.6 |
絞り:F8 |
絞り:F11 |
絞り:F16 |
絞り:F22 |
ワイド端や24mmと同様に絞り開放でも画面中央付近は充分な描写性能で、画面周辺から四隅は描写が劣化する。 F8(2段)に絞れば画面隅でも良い描写になる。 なお、目立たない周辺光量落ちがあり、絞りF8(2段)で解消される。
立体的な被写体ならフルサイズでの画面周辺描写の酷さは目立たないけど、遠景での画面周辺から隅は我慢できない描写性能だ。 APS-Hサイズの EOS-1D Mark IV なら、遠景でも我慢できる感じだった。
一般撮影
以下の写真は SONY ILCE-9 でホワイトバランスをオートに設定して撮影したRAW画像を、Luminar Neo 1.27.0(16779)にて、プロファイル:ILCE-9 Standard で現像してみました。 なお、歪曲補正や色収差補正やフリンジ補正や周辺光量補正などは施していません。
f=22mm F:4 |
f=35mm F:5.6 |
f=24mm F:3.2 |
f=24mm F:3.2 |
f=24mm F:5.6 |
f=35mm F:5.6 |
f=24mm F:3.2 |
f=20mm F:3.2 |
f=35mm F:4 |
f=30mm F:4 |
f=21mm F:3.2 |
f=35mm F:5.6 |
f=35mm F:4 |
f=35mm F:5.6 |
f=35mm F:4 |
f=19mm F:2.8 |
f=19mm F:2.8 |
f=17mm F:5 |
f=17mm F:2.8 |
f=17mm F:2.8 |
f=18mm F:2.8 |
絞り開放では画面中央から像高5割までならなかなか良い描写だけど、画面周辺から隅にかけてはボヤケてしまう。 また、若干の倍率色収差があり、画面周辺・隅付近ではパープルフリンジとして現れるけど、酷く目立つ程ではない。
絞れば画面周辺から隅の描写が向上するけど、改善具合が鈍いので、少し絞った程度では劇的な改善にはならない。
一方、遠景写真や平面写真じゃなく、立体的な主被写体を画面中央寄りに配するなら、画面周辺から隅の描写劣化は目立たない。 残念なのは、最短殺意柄距離が0.3mなので、ワイド側では『ここまでかぁ...』と寄り足りない事だ。
画面周辺から隅の描写性能がイマイチだけど、APS-Cサイズなら普通に使えそうな描写範囲で、APS-Hサイズでも何とか我慢できる。 でも、APS-Cサイズで使うなら、このレンズを選択する意味がないし、
SIGMA 18-50mm F2.8 EX DC MACRO の方が便利に使えるので、このレンズの出番は少なかった。
![TAMRON SP AF17-35mmF/2.8-4 Di LD Aspherical [IF] Model A05 f=17mm F:2.8 TAMRON SP AF17-35mmF/2.8-4 Di LD Aspherical [IF] Model A05 f=17mm F:2.8](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhUNorgi9_NfKHIbNfv3oV3z8WpzmgqmzHQXCPpz9pbhtdBL2rP5yKXmyCKqATKKIb4a3gGpP4UadkYWpHCJExU6FLpIzW3JUvzWoNTSZiyMWOdqYGJ-Xidhq-5DuIHr8Ogexo4JWCgxXNM1XXAkl8wTODg3SsFJwwVNwsR-UEn81CSP3ZPQNeUyRSnfDM-/w640-h426-rw/S9A08912_17mm_F2.8_APS.JPG) |
| TAMRON SP AF17-35mmF/2.8-4 Di LD Aspherical [IF] Model A05 f=17mm F:2.8 |
あとがき
TAMRON SP AF17-35mmF/2.8-4 Di Model A05 を、シグマ製のマウントコンバーター MC-11 を使って SONY ILCE-9 でオートフォーカスさせてみたけど、周辺枠を画面周辺に設定してもちゃんとオートフォーカス出来る(描写性能は別として)事に感心した。 シグマ製のレンズでも MC-11 を介してオートフォーカスさせると、周辺測距視野は不安定になったり、オートフォーカス出来なかったりする事が多いけど、タムロン製レンズはシグマ製レンズより互換性では優秀な気がする。
これは SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD Model A012 も同様で、ライセンス料を払ってEOS通信しているメーカーと、リバースエンジニアリングでEOS通信しているメーカとで差が出るのだろうか? 単なる妄想だけど、不思議である。
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