SIGMA 24mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO - グイグイ寄れる楽しいレンズ

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SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO
 今世紀の2007年発売なのでオールドレンズとは言えないけど、当時は気に入っていたレンズなので載せておこう。

SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO - 2001年発売

SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO レンズ構成
レンズ構成
 レンズ構成は9群10枚のレトロフォーカス型で、2枚の非球面レンズが含まれる。 また、撮影距離による収差変動を抑えるためにフローティングシステムによる近距離補正機能を搭載していて、絞りを含む後群が前群より微妙に大きく繰り出す様に設計されている様だ。
 前世紀ではシグマのレンズは性能的な妥協を受け入れれば安価に購入できるレンズだった。 ところが EX DG シリーズあたりから性能的にも以前ほど悪くない製品が発売され、数本買えば良いレンズに当たる様になった。 このレンズは1本しか買っていないので当たりレンズだったのかどうかは判らない。

 単焦点広角の EX DG レンズには 20mm F1.8 と 24mm F1.8 と 28mm F1.8 の3姉妹レンズがあり、僕のチョイスは 24mm F1.8 だった。 「MACRO」と銘打っているだけあって、1965年発売の RE, Auto-Topcor 25mm F3.5 並みの0.18m(0.37倍)まででグイグイ寄れるのが特徴で、F1.8の明るさと相まって大好きな1本だった。

距離環をスライドさせて距離環のAF連動ON/OFFを切換えする
スライド式AF連動切換え
 レンズ横にマニュアルフォーカスとオートフォーカスを切換えるスイッチがあり、マニュアルフォーカスにすると電気的に信号をマニュアルにするのと同時にメカ的にモーター駆動ギアもフリーとなる。 このままではオートフォーカス時に距離環がぐりんぐりんと回ってしまうが、距離環を前後にスライドする事で距離環を「AFメカ連動」にするか「AFメカ解除」にするかを切換えられる。 よく考えられている様だけど、二段階の切換えは手間だし「AF/M」標記は判り難いし、距離環をスライドしただけではマニュアルフォーカスしようとすると内部のメカ連動ギヤを壊してしまいそうだ。

 当時は天体写真撮影にも使っていて、APS-Cサイズカメラだと準広角レンズの画角なので、冬の大三角や夏の大三角を撮影するのに丁度よかった。 ソフトフィルターを使って輝星を滲ませたりしていたので、周辺の描写性能に目くじらを立てる事も無かった。

描写特性

遠景描写

SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F1.8
絞り:F1.8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F2.8
絞り:F2.8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F4
絞り:F4
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F5.6
絞り:F5.6
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F8
絞り:F8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F11
絞り:F11
 絞り開放ではちょっとフレアっぽくて柔らかい描写で、画面隅は少~しぼやけている。 F2.8に絞ると中央付近はシャープな描写となり、画面周辺の描写も向上するけど四隅はまだ甘い描写だ。 F4に絞れば画面四隅も実用的な描写となり、F5.6で極四隅でも(素晴らしくはないけど)充分な描写になる。
 一方、APSサイズで観ると、APS-Cサイズの画面四隅は絞りF2.8で良い描写となり、APS-Hサイズの画面四隅は絞りF4で良い描写となる。 当時の主流だったAPS-Cサイズのデジタル一眼レフならF2.8なら画面全域で安心して撮影出来る事が判る。

天体撮影

SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F2.8 EOS 20Da ソフトフィルター装着 冬の大三角
絞り:F2.8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F5.6 EOS 20Da
絞り:F5.6
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F2.8 EOS Kiss Digital
絞り:F2.8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F2.8 EOS Kiss Digital 富士山頂行脚
絞り:F2.8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F2.8 EOS 40D 自作ソフトフィルター使用 夏の大三角
絞り:F2.8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F2.8 EOS 20Da 雲海に昇るオリオン
絞り:F2.8
 APS-CサイズならF2.8で画面周辺でも天体写真撮影で我慢できる星像になるけど、倍率色収差が多いので補正しないと画面周辺の星像などに色ズレが目立つ。 残念ながら、絞りF2.8でソフトフィルタを使ってもフルサイズ(EOS-1Ds mk III)で撮影すると悲しい周辺星像になる。 画面周辺のサジタルコマフレアと大きな非点収差・非点較差があるので、点像撮影で我慢出来るのはAPS-Cサイズまでだ。

一般撮影

SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F8 EOS 20Da
絞り:F8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F2.8 EOS 20Da
絞り:F2.8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F3.2 EOS 20Da
絞り:F3.2
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F10 EOS-1D mk II
絞り:F10
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F4 EOS 20D
絞り:F4
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F2.8 SONY ILCE-9
絞り:F2.8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F3.2 SONY ILCE-9
絞り:F3.2
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F2.8 SONY ILCE-9
絞り:F2.8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F1.8 SONY ILCE-9
絞り:F1.8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F1.8 SONY ILCE-9
絞り:F1.8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F1.8 SONY ILCE-9
絞り:F1.8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F1.8 SONY ILCE-9
絞り:F1.8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F1.4 SONY ILCE-9
絞り:F1.8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F2.8 SONY ILCE-9
絞り:F2.8
SIGMA 24mm 1:1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO 絞り:F5.6 SONY ILCE-9
絞り:F5.6
 フルサイズでもF2.8なら画面中央付近は充分シャープだし、近接撮影なら画面周辺はボケているので周辺画質は全く気にならない。 一般撮影で画面周辺がボケる様なシーンなら絞り開放でも普通に良く写る。 また、グイグイ寄れるので24mm超広角なのに背景を大きくボカせるし、中央付近のピント部分はそこそこシャープに写ってくれる。

あとがき

 使って楽しいレンズだけど、描写性能やオートフォーカスの合焦精度・安定性には不満がある。 でも、サードパーティー製品なので目くじら立てても仕方ない。 未だに一眼レフを捨てずに取ってあるので、このレンズも捨てずに取っておこう。
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