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コンデジだけどピントが合う事もあるゾ |
11月にRX10M4を実戦投入して、何とか屋内スポーツを撮影出来るという第一印象だった。 今回はその後の実戦使用状況の報告です。
ズーミング
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AF中にズーム出来ないのが最大の欠点 |
前にも書いたけど、このカメラはAF中にズーミング出来ない。 もうちょいワイドにしたいと思っても後の祭りである。 上の写真の様にブレードが入ってないダメ写真になってしまう。 トリミングしてアップ写真として誤魔化す方法もあるけど、画質が悪いのでトリミングも厳しいのである。
背景ぼかし
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小さいセンサーなので、同条件ではフルサイズ機の様な背景ぼかしは無理 |
フルサイズ機の400mmF4相当と同じ背景ボケにはならないので背景が煩い。 センサーサイズがフルサイズに対して 1/2.7272倍 なので、フルサイズ機の400mmF4と同じ背景ボケを出すには F1.4 程度が必要になる。 撮影距離をコントロール出来ないスポーツ撮影では背景ぼかしは期待できない。
600mm相当の画像
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600mm相当のレンズでも手持ちでアスリートを追う事が出来る |
フルサイズ機の600mmレンズでも手持ち撮影は出来る...出来るけど、演技中の全てを手持ち撮影するのは無理だ。 レンズが長いと横振りも大変で、隣のカメラマンとぶつかったりするし、一脚を使うとカメラがロールして傾いた写真になったりする。 手持ちで簡単に600mm相当の画角を写し止められるのが1インチコンデジの良いところだ。
合焦率
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合焦率は高くはないけど、コンデジだと思えば... |
連写した10駒を並べてみた。 24駒/秒で連写しているので、僅か0.42秒間の記録ではある。 なんせ、被写体は相対的に直線運動をしている訳ではないので、プロ用一眼カメラでも600mm相当で満足なピント合わせをするのは難しい部類だ。
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フルサイズ機での判定なら△レベルだけど、用途を限定するコンデジなら使えるか...という判断です。 |
ピクセル等倍では耐えられない画質なのでいつもより甘い基準でチェックすると、10駒中許せるピントは6駒で△は2駒で使えない駒は2駒だった。 コンデジで撮った写真だと思えば上出来の部類だろうけど、最も良い表情の写真が得られない可能性がある。
連写性能
本気で使うには色々と困る部分が多いけど、24駒/秒の連写性能は素晴らしい。 上の動画は24駒/秒で連写した64駒を24fpsの動画にしたものだ。 静止画前提なので上下にも被写体をトラッキングしてるし、高速シャッターによるパラパラ動画になってるけど、驚愕の連写性能だと思う。
このカメラはレリーズした感覚と撮れる写真にズレがあるので、24駒/秒で撮影すれば、『これだよ!』って言う瞬間が撮れている可能性がある。 要らない駒が大量に発生するけど、連写性能を最大限に活かすには撮ってしまうことだ。 願わくは他社機の様にレリーズの瞬間の前後数秒間を静止画記録するモードも欲しい。
まとめ
ソニー機なのでオートホワイトバランスがタコだったりレリーズボタン感触が妙だったりAF中にズーム出来ない致命傷などがあるけど、コンデジだと思えば素晴らしいカメラだと思う。
ちなみに、電子シャッターで撮影していると隣のカメラマンから『撮ってるの?』と言われるほど静かだ。 観客席近くで撮影するなら迷惑にならないこんなカメラを使うべきだろう。
とても残念なのは、このカメラは妻用のカメラなので、陸上シーズンが始まったら使わせて貰えない事だ。
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