TAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2(A025)

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EOS-1DX Mark II TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2(200mm) ISO:200 F:2.8 Tv:1/1000s


このレンズは今年新型になって発売され、私は5月に買いました。 旧モデルの TAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD(A009) から外観変更と制御系リファイン等を行ったのだと思ってました。 ところが、MTF特性を見てみるとワイド側の特性が旧モデルからかなり向上している。 テレ側も良くなっているけど、旧モデルも良かったので向上率はワイド側の方が大きい。

MTF特性図比較 出典:タムロンホームページ

確かにレンズ構成図を見ても微妙に変更されて居て、何となく「ベテラン設計者」がテレ側倍率色改善とワイド側像面湾曲修正の為に手直しした様に見える...何となくですよ、何となく。 操作性・機能性などは別として、設計性能が向上しているので最終製品の性能も良くなっているらしく、光学性能はキヤノン純正なみに安心して使用出来る。 ただし、タムロンレンズはキヤノンレンズやシグマレンズに比べて周辺光量が不足気味なのがチョットだけ残念。 周辺光量をケチればコマ収差もカットされるので、小型軽量化と光学性能の向上が見込めるのでバランス重視の設計なのだろう。 個人的に周辺光量落ちは主体を強調する効果があるので嫌いじゃないんだけど、周辺のボケがレモン状になるのが嫌い。
レンズ構成図比較 出典:タムロンホームページ
大きくて重いレンズならサルにでも設計できるけど、大きさと重さとコストをバランスさせるのが光学設計者の腕の見せ所。 最近のタムロンレンズは 35mm F1.8 とか 85mm F1.8 など、総合的なバランスが大変良いと思う。
ところで、SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(A007)がモデルチェンジするらしいけど、この Model A025 の様に光学系もリファインされて光学性能が向上しているなら...買っちゃうんだろうなぁ。
なお、MTF特性図とレンズ構成図はタムロンホームページから拝借させて頂きました。m(_ _)m

ILCE-9 TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 + MC-11 ISO:640 F:2.8 Tv:1/500s
テレ端のボケ味はズームレンズとしては悪くないけど、画面周辺はビネッティングの影響で煩い感じになってしまう。


ILCE-9 TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 + MC-11 ISO:500 F:2.8 Tv:1/500s
 150mm付近の画面周辺はピントが合っていれば問題ないけど、小さなボケが2線ボケになる傾向がある。


EOS-1DX Mark II TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 ISO:100 F:2.8 Tv:1/1600s
スポーツシーンで多用される焦点域のズームレンズだが、AF追従はシグマ系より良いけど純正レンズには敵わない。


EOS-1DX Mark II TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 ISO:100 F:2.8 Tv:1/1600s
 倍ほどにトリミングしてみたが、トリミングに耐える画質ではある。


EOS-1DX Mark II TAMRON SP 70-200mm F2.8 Di VC USD G2 ISO:1000 F:4 Tv:1/1000s
 ピント駆動が少ないシーンなら全く問題ない。

なお、手振れ補正能力はびっくりするほど優れている。 暗所で手持ち撮影するなら純正レンズよりタムロンの方が良いだろう。

【追記】
書き忘れてたけど、このレンズの欠点はフードとアルカスイス互換プレート。 フードはクリックだけでロック機構が無いので、使っているうちにフードが外れて落っことします。 またアルカスイス互換プレートは世間に出回っているアルカスイス互換アリ溝と相性が悪く、どちらかを削らないと使えない(場合が多い)。
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