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| minolta New SR-1(SR-1 Type-5)と AUTO ROKKOR-PF 1:1.8 f=55mm ARC型 |
minolta SR-1 シリーズは
、高級機 minolta SR-2 からシャッターユニットを最高速1/500秒にスペックダウンさせた普及機シリーズだった。
minolta New SR-1(SR-1 Type-5)- 1965年発売
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| SR-1 の Type-1 と Type-5 |
SR-1 シリーズは露出計を内蔵しない普及版のフルマニュアル一眼レフカメラで、minolta SR-1 Type-5 は New SR-1 とも呼ばれる。 ボディーのダイカストは New SR-7 と共通で、従来の SR-1 から小型・軽量化されている。 翌年には同じダイカストを使ったTTL開放測光式露出計を搭載した SR-T 101 が発売され、露出計非内蔵カメラは終焉に向かって行く。
最初の SR-1 Type-1 と 終末期の New SR-1(SR-1 Type-5)とを並べてみると、ちょっと古風な田舎娘が、いつの間にか都会の小顔美人になった感じで、とてもキュートなカメラだ。
minolta New SR-1
(SR-1 Type-5)は露出計すら搭載しない、古き良き時代のフルマニュアル一眼レフカメラである。 なお、New SR-1 の日本でのセットレンズは
AUTO ROKKOR 1:1.8 f=55mm ARC型 だったけど、海外ではより安価な AUTO ROKKOR 1:2 f=55mm ARC型 がセットされていた様だ。
SR-1 シリーズの変遷
SR-1 シリーズはモデル名が同じでも様々なバリエーションが存在し、僕が知っているだけでも以下の様なタイプがある。 全タイプを触ったことがある訳じゃないので、間違っているかも知れません。m(_ _)m
| Type | 発売年 | 各タイプの特徴 |
| Type-1 | 1959年 | SR-1 シリーズの初期モデルである。 シャッターダイヤルは不等間隔の持ち上げ設定方式で、絞りは巻き上げで開放に戻る半自動絞り機構だった。 ボディーのダイカストには SR-2 と浮彫があるので、シャッターだけが SR-2 と異なるのだろう。 |
| Type-2 | 1960年 | 内部機構が一新され、シャッターダイヤルが等間隔のクリック式になった。 |
| Type-3 | 1961年 | 完全自動絞りになり、連動露出計用ソケットが設けられた。 ソケット装備により、SR-1刻印ロゴが左側へ移動した。 若草色の SR-1 刻印ロゴが、途中で黒色に変更された。 (SR-1刻印が細いので、照明の具合で若草色だと気付かない) |
| Type-4 | 1963年 | 外観が SR-7 と同じダイカスト採用で、角ばった容姿に変更された。 フィルムカウンターが巻き上げ側へ移り、四角窓になった。 しゃくり上げ方式により大型ミラーとなった。 シャッターの黄色いLV刻印がなくなった。 会社名刻印が「CHIYODA KOGAKU」から「MINOLTA CAMERA CO. LTD.」へ変更された。(一部「CHIYODA KOGAKU」もある様だ) ギラギラしたシルバーのメッキが、落ち着いた梨地メッキになった。 |
| Type-5 | 1965年 | New SR-1 と呼ばれるけど、カメラには「SR-1」刻印のみ。 ダイカストは SR-T と同じものを使って小型化され、小顔でキュートなカメラになり、ファインダー見口が四角くなった。 また、ミラーアップ機能が追加されている。 連動露出計用ソケットが新タイプに変更され旧露出計とは互換無し。 |
| SR-1s | 1967年 | SR-1 シリーズの最終モデルである。 Type-5 に1/1000秒シャッターを搭載して、巻き上げレバーにプラ製の指当てが付いて、名称に「s」を付けて SR-1s となった。 TTL開放測光機である SR-T 101 の廉価版という位置付けだった。 SR-1s にも前期型と後期型があり、シャッターダイヤルローレット形状やフィルムスプール構造などが異なる。 |
ミノルタは製品改良に熱心だったけど、製品仕様だけでなく外観が変わっても SR-1 というモデル名で継続販売されていて、些細な変更・修正はもっとあっただろう。
ちなみに僕の昔の記憶によると、1970年発売の minolta SR-M は minolta SR-1s からセルフタイマーと露出計ソケットを省いて、モータードライブを括り付けた黒塗りカメラ だと思っていたけど、最近になって調べてみるとアクセサリーシューが括り付けになっていて、上カバーのデザインも違うというのが判った。 でも、プレビューボタンが無いので、やはり SR-1シリーズの末裔だと言えるだろう。
主要諸元比較
シリース最初の SR-1 Type-1 とシリーズ終盤の SR-1 Type-5 の主要諸元を比較してみた。
| 項目 | minolta SR-1 Type-1 諸元 | minolta SR-1 Type-5 諸元 |
| 型式 | 35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフカメラ |
| 発売年 | 1959年 | 1965年 |
| 会社名刻印 | 右肩に「CHIYODA KOGAKU」 | 左肩に「MINOLTA CAMERA CO. LTD.」 |
| レンズマウント | ミノルタSRマウント |
| シャッター | 機械式横走り布幕フォーカルプレーンシャッター |
| シャッタースピード | B、1秒〜1/500秒、X(1/50秒) 非等間隔でダイヤルを引っ張って回す仕様 | B、1秒〜1/500秒(Xは1/60秒) 等間隔クリック仕様 |
| 露出計 | 外付け露出計装着不可 | 外付け式 SR METER V/S 装着可 測光範囲:EV2~18(ASA100) |
| ミラーアップ機能 | なし | あり |
| ファインダー | 視野率約 縦92% / 横94% フレネル付き全面マット式スクリーン | 視野率約 縦92% / 横94% フレネル付き中央マイクロプリズム+マット式スクリーン |
| フィルムカウンター | 巻き戻し側で丸窓 | 巻き上げ側で四角窓 |
| 大きさ(幅×高×厚) | 約 146 × 95 × 48 mm | 約 145 × 88.5 × 47.5 mm |
| 重さ | 約 650 g(ボディのみ) | 約 605 g(ボディのみ) |
| セット販売レンズ | AUTO ROKKOR-PF 1:2 f=55mm 前期型 | AUTO ROKKOR-PF 1:1.8 f=55mm ARC型 |
旧型 SR-1 と 新型 SR-1 との比較
SR-1 Type-1 はシャッター速度が不等間隔だった
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| シャッター速度ダイヤル |
SR-1 Type-1 は古風な不等間隔シャッター速度ダイヤルで、シャッター速度を変更するにはシャッター速度ダイヤルを上方へ引っ張り上げて、希望するシャッター速度値(1/125秒以上は白色指標線)を赤い指標線に合うまで回さなければならない。 さすがに、この古風なシャッターダイヤルは Type-2 から等間隔・クリック式に改められ、Type-3 からは回転方向が反転され、Type-4 からは黄色いLV値 刻印が無くなった。
なお、シャッターダイヤルは1/500秒とBulbの間を越えてグルグル回すことができるが、SR METER S を装着すると超えて回せなくなる。
SR-1 Type-2 までは不完全自動絞りだった
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| Type-1は不完全自動絞り |
SR-1 Type-1/2 まではレリーズするとレンズが自動で絞り込まれてシャッターが切れる。 ところが、絞り羽根は絞り込まれたままで、シャッターチャージ(巻き上げ)すると絞りが開放になる「不完全自動絞り」だった。 AUTO ROKKOR レンズは自動絞り対応になっていたけど、カメラはワンアクションで絞り込みレバーを往復駆動させられない機構だった。 ミノルタではこれを「完全オートプリセット絞り」と謳っていた。
SR-1 Type-1/2 までのレリーズ音は「優しい」音だったけど、完全自動絞りになった SR-1 Type-3 以降は「逞しい」音になり、SR-1 Type-5 はより「力強い」レリーズ音だと感じる。
SR-1 Type-1 と Type-5 のフィルムカウンター
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| フィルムカウンター |
SR シリーズが発売された時からフィルムカウンターは巻き戻しクランク側にあった。 SR-1 シリーズでは Type-4 の時にフィルムカウンターが巻き上げ側に移動した。 これは、ボディーダイカストが SR-7 と同一であり、SR-7 では外光式露出計を巻き戻し側に組み込んだために、カウンター用の空間が無くなったからである。 フィルムカウンター窓には凸レンズなどは付いていないが、数字の視認性は悪くない...けど、老眼にはちょっと辛い。
SR-1 Type-5 はミラーアップ機能付き
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| ミラーアップの様子 |
SR-1 Type-4 まではミラーアップ機能が無かったので、ミラーアップが必要な W.ROKKOR-PI 1:4.5 f=21mm や W.ROKKOR-QH 1:4 f=21mm を装着できなかった。 SR-1 Type-5 ではエプロン部右上にミラーアップレバーが設けられ、ミラーアップレバーを時計回りに捻って135度ほど回せばミラーをアップ状態に保持できる。 ミラーアップレバーを反時計回りに捻って戻せばミラーアップ状態が解除される。
少し気に喰わないのは、ミラーアップレバーの角度状態とQRミラーの角度状態とが一致していない事で、妙に落ち着かない。 なお、ミラーアップ時に空シャッターを切る必要は無い。
SR-1 Type-1 と Type-5 のQRミラー比較
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| QRミラーの長さ比較 |
SR-1 Type-1/2 は折角クイックリターンミラーなのに、レリーズ後に絞り込んだままで暗いファインダーになってしまうのは残念な仕様だった。 SR-1 Typw-3 から完全自動絞りになったけど、QRミラーが単純な回転軸方式なので、マウント側からミラーボックスを眺めると、SR-1 Typw-1 のQRミラーは随分と短い事が判る。 射出瞳距離が長い望遠レンズなどではファインダー画面下側が陰ってしまうだろう。 SR-1 Type-4 以降はQRミラー駆動に「しゃくり上げ」方式を採用して長いミラーが使える様になった。
SR-1 Type-1 と Type-5 の会社名刻印
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| 会社名刻印 |
SR-1 Type-3 まではカメラ右肩上面に「CHIYODA KOGAKU」と会社名が刻印されていた。 SR-1 Type-4 以降はフィルムカウンターが無くなった左肩上面に移され「MINOLTA CAMERA CO. LTD.」の刻印へ変更されている。(初期の SR-1 Type-4 には「CHIYODA KOGAKU」だった様だ) また、SR-1 Type-3 まではギラギラした銀色のメッキだったけど、SR-1 Type-4 以降は梨地の落ち着いた銀色メッキに変更されている。
SR-1 Type-1 と Type-5 のセルフタイマー
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| セルフタイマー比較 |
SRシリーズのカメラ(SR-M を除く)にはセルフタイマーが標準装備されている。 一見普通のセルフタイマーだけど、SR-1 Type-5 のセルフタイマーはシャッターをチャージしないでセルフタイマーをスタートさせるとタイマーレバーが途中で止まってしまう。 『壊れたか?』と焦るけど、シャッターをチャージしてから、再度セルフタイマーをセットしてスタートさせれば、正常にシャッターが切れてセルフタイマーレバーも通常位置まで戻る。
なお、セルフターマーレバーを捻ってセットすると、レバーの裏からスタートボタンが現れるので、このボタンをボディー側へ押し込めばセルフタイマーがスタートする。 SR-1 Type-4 まではスタートボタンをレンズ側へスライドするとスタートする仕様だった。
SR-1 Type-1 と Type-5 のアクセサリーシュー
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| アクセサリーシュー |
ミノルタの一眼レフは SR-T 101 が発売されるまで、アクセサリーシューはアイピース部に別付けする方式を採用していた。 外観デザインが大きく変わった SR-1 Type-5 でも別付けのままだったのは、アクセサリーシューを括り付けにするとカメラの容姿が美しくないと考えたのだろう。
当初のSRシリーズは丸窓アイピースだったので、アクセサリーシューも丸窓アイピース枠に装着する方式だったけど、Nw SR-1 や New SR-7 ではアイピース枠が四角になり、上から差し込む方式になったので、旧型アクセサリーシューとは互換がない。
新しいアクセサリーシューはカメラ接眼窓上部のピンでロックされ、シューの後部にロック解除釦がある。 また、シュー前部裏側にはキズ防止の小さなモルトが貼ってあり、良く出来た作りのアクセサリーシューだ。 60年以上昔の製品なので、アクセサリーシュー裏のロック用フックの可動部には極少量だけ注油しておいた方が良い。 動きが渋くなるとロック解除釦への負荷が大きくなりボタンが破損したりするだろう。
SR-1 Type-3 以降は露出計装着可能
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| New SR-1(SR-1 Type-5)と SR METER S |
当初の SR-2 や SR-1 には外付け露出計の装着は考慮されてなかったが、SR-1 Type-3 からセレン光電池を使った外付け露出計 SR METER を装着するソケットが右肩前面に設けられた。 後にセレン光電池式の SR METER はCdS素子を使った SR METER 2 にモデルチェンジされた。
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| 使用電池 |
CdS素子を使った SR METER 2 以降は動作用にMR-9型水銀電池が1個必要で、現代では電池アダプターを用いてSR44酸化銀電池などを利用する事になる。 電圧変換タイプの電池アダプターなら薄めのLR43かSR43電池を使用し。 電圧非変換タイプなら厚めのLR44かSR44電池を使用するけど、電圧非変換タイプは1段ほど明るい結果を示すので、ASA感度設定で補正する必要がある。
なお、外径だけを補正する安価なゴムリングは電池室のプラス端子と電池側面が接触しないので使えない。
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| シャッターダイヤル |
SR-1 Type-5 では外付け露出計用ソケットの差込み方式が変更され、対応する露出計もCdS素子を使用した SR METER V となった。 また、後に1/1000秒を搭載した SR-1s に対応した SR METER S へとモデルチェンジされている。 SR METER S は SR-1 Type-5 にも装着できるけど、当然ながらメーターのダイヤル表示にある1/1000秒のシャッター速度は使えない。
なお、SR METER S の前面ガラスに「minolta」ロゴが金色で印刷されているけど、表面に印刷されているので汚れを拭くとロゴがカスレてしまう。 ガラスへの印刷は裏面に印刷するべきで、製造上の細かな詰めが甘いと思う。
カメラへの装着には、先ず SR METER S のシャッター速度をカメラのシャッター速度に合わせておく。 次に SR METER S と カメラ側のソケット位置を合わせて、SR METER S を上から下へスライドする様に装着する。 カメラのシャッターダイヤルを回転させて、連動ピンが MR METER S のダイヤル下面の溝に嵌れば装着完了だ。
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| 電源スイッチダイヤル |
SR METER S の右側面に電源スイッチダイヤルがあり、OFF/ON/B.C.のポジションがあり、B.C.ポジションにしてメーター指針が●の定点にくれば電池は正常である。 また、電源スイッチダイヤルの中央に低輝度切換えボタンがあり、ボタンを押している間は低輝度モードになり、測光レンズの光量制限絞りが退避してフルオープンになると共に、●定点が●定点に切り換わる。 この切換えボタンの押し味が「カチッ」っと非常に心地よい。
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| 電源スイッチの状態 |
使い方は、絞り値円盤にあるポッチを使ってASA感度を使用フィルム感度に合わせ、電源スイッチダイヤルを「ON」にして、カメラを撮影するを方向に向けてメーター指針が示す絞り値をカメラの絞り環に設定すれば適正露出が得られる。 通常の●定点の時はオレンジ色の絞り値を読取り、低輝度モードである●定点の時は白色の絞り値を読取れば良い。
測光角度は約30度なので、標準レンズを装着している場合はファインダーの内接円くらいが測光範囲という事になる。 この範囲を把握したうえで、カメラを被写体に向けてメータ指針が指す絞り値とカメラの絞り環値とを合わせれば適正露出になる。
カメラケースなど
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| カメラケース類 |
SR-1 用カメラケースは標準レンズ付きカメラのサイズにぴったりのスリムなケースもあるけど、標準レンズと SR METER S を装着したまま収められる上カバーが大きなケースもある。
勿論、SR METER を単体で収納する革ケースもあり、ボディーストラップに通して吊るせる様になっている。 ちなみに、ボディーダイカストが同一なので、SR METER S を外せば SR-T 101 のケースでもぴったりだった。 ただし、SR-T 101 の下ケースには露出計用電源スイッチ操作用の丸穴が開いている。
使用説明書など
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| New SR-1 使用説明書 |
カタログや説明書では「New SR-1」と銘打っていたけど、カメラ自体の刻印は「SR-1」だけである。 なので、中古市場で流通する SR-1 は Type-1 から Type-5 までが混同されている場合がある。 New SR-1(SR-1 Type-5)はデザインが大きく変更されているので、間違える事は無い...と思う。 ちなみに、SR-1 Type-1 の使用説明書は29ページしか無かったけど、New SR-1 の使用説明書は66ページまで増えていて、外付け露出計 SR METER V の使い方まで記載されている。 また、レンズのレスポンス関数とかスポットダイヤグラムとかの、設計・検査に関する技術的な記述まである。 ところが、カメラ自体の主要諸元一覧表が無いんだよねぇ...どゆこと?
SR-1 Type-5 のファインダー視野
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| New SR-1(Type-5)のファインダー視野 |
minolta SRシリーズはファインダー内にメーター表示やシャッター速度などの情報表示は一切なく、フォーカシングスクリーンが見えるだけのスッキリしたファインダーだ。 SR-1 Type-4 以前のファインダースクリーンはフレネル付きマット面だったけど、SR-1 Type-5 では中央にマイクロプリズムが付いてピントを合わせ易くなった。 マイクロプリズムはF4.7より暗いレンズから陰りが出るので、明るいレンズに対するピント検出精度はあまり高くない感じだ。 残念なのは、ファインダー四隅が丸いままなのがチョット気に喰わない。
ミノルタのファインダーはスクリーンの拡散特性の兼ね合いもありエラく暗い。 1959年の SR-1 Type-1 と比べると、SR-1 Type-5 はフレネル渦が目立たなくなったのは良いけど、相変わらずアルミ蒸着プリズムのままらしく、ファインダーは『ちょっと明るくなった気がする』程度で、後のアキュートマットスクリーンを搭載した minolta XD の明るさとは雲泥の差がある。
カメラのメンテナンス
劣化モルトの貼り換え
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| 貼り換えたモルトプレーン |
古いカメラで困るのは使用しているモルトプレーンが加水分解して劣化している事だ。 SRシリーズのカメラも60年以上を経過して、モルトプレーンが劣化してボロボロになり、ゴミの発生源になっている。 モルトプレーンの切れ端がミラーボックス内に飛び散り、ファインダースクリーンにも付着してしまい、ファインダーを覗くと多数の黒いポツポツが邪魔になる。 僕の New SR-1 もミラーボックス内上部に貼ってあるミラー受けモルトプレーンが劣化して、レリーズする度にゴミを巻き散らす始末だ。 この際劣化したモルトを撤去して、新しいモルトに貼り換えておいた。 裏糊付き2mm厚モルトプレーンシートから41mm×5mmで切り出せばピッタリだった。
ファインダー内部の清掃
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| ファインダー内部も清掃 |
ついでに、上カバーとペンタプリズムを外してファインダー系も清掃しておいた。 露出計非搭載なので配線はシンクロ関係だけで、ペンタ外しは楽ちんだ。 ゴミが無くなってスッキリと気持ち良く眺められる様になった。 なお、SRシリーズではペンタプリズムの押さえにモルトプレーン不使用で、コルク板と板バネで構成されているので、蒸着面が腐食する事案は少ないだろう。
ちなみに、ファインダーが明るい minolta X-7 ブラック は、殆どの個体がプリズム蒸着に酷い腐食が発生している始末だ。 腐食してマトモにファインダーが見えないジャンクな minolta X-7 ブラック からアキュートマットスクリーンを取り出して、古いSRシリーズカメラに組み込めば明るいファインダーを実現できる気がする。 ピント面は突き当てなので調整の必要は無いし、TTL露出計搭載カメラじゃないので、明るいスクリーンになっても問題ない。
なお、スローガバナーを含むシャッター系は精度は判らないけど調子が良いので、シャッター周りは放置プレイとした。
あとがき
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| 当時のカタログ価格 |
1965年に New SR-1(SR-1 Type-5)発売と同時に外光式露出計を内蔵した New SR-7 も発売された。 当時のカタログによると、New SR-1 はF1.8付きで¥36,000円(現金正価)で SR METER V は¥4,350円(現金正価)だったので、両方を揃えると¥40,350円になる。 一方、New SR-7 はF1.8付きで¥42,000円(現金正価)だったので、両者の差は¥1,650円しかない。 しかも、New SR-7 は1/1000秒シャッターが付いている。 露出計が必要な人なら New SR-7 を選択するだろうから、SR METER V の販売台数はさほど多くなかったと想像している。 外付け露出計は「合体ロボ」みたいで楽しいけど、New SR-1 に SR METER V/S を装着すると、カメラの美しい容姿が台無しになる。
定価と現金正価
昭和の時代、カメラは高額商品だったので、月賦(ローン)で購入する事が多かった。 カタログには現金正価(現金一括価格)と、手数料・金利を上乗せした定価(月賦価格)が記載されているのが一般的だった。 日本で月賦販売を初めて行ったのは理研光学工業(現リコー株式会社)で、1938年に通信販売による月賦販売を大々的に展開して広く普及させた。
時は流れて1960年代になると、カタログなどに定価(月賦価格)や現金正価(現金一括価格)を記載して、小売店にその価格で販売させるのが一般的だった。 ところが、大型量販店による大幅な値引き販売が行われる様になると、1966年に公正取引委員会による「販売価格を拘束する行為」によりメーカーへ立ち入り調査が行われ、1970年頃からカタログなどに定価や現金正価などの表現は無くなり、拘束力のない「メーカー希望小売価格」へと移行していった。
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