minolta RF ROKKOR 250mm F5.6 - 手乗り反射望遠レンズ

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minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6 フード装着済
minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6 フード装着済
 このレンズはMDレンズの時代に登場したけどMDの表記が無い。 「MD」は Meter Coupler Dual の略で、露出計連動カプラー爪と共に最小絞り値通知爪の両方が設けられていた。 このレンズは絞りが無い反射望遠レンズなので露出計連動爪も最小絞り値通知爪も無いので「MD」でも「MC」でもない。

minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6 - 1979年発売

minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6 レンズ構成
レンズ構成
 レンズ構成は5群6枚のカタディオプトリック式反射望遠レンズである。 重量は250gで、全長58mm、最大径Φ66.5mmなので明るい標準レンズなみの大きさだ。
 マウント部開口内にΦ39mmネジがあり、RF500mmと同じ専用リアフィルターを専用レンチを使って脱着でき、NORMALフィルターが標準装着されている。 ニコンの反射望遠もΦ39mmリアフィルター方式だったけど、フィルター枠の仕様が異なるので装着は出来ないだろう。

リアフィルターはΦ39mm ネジ込み式
リアフィルター
 また、鏡筒前面にはΦ62mmのネジがあるので前面にフィルターを装着する事も可能だ。 交換が面倒なリアフィルターよりフロントフィルターの方が便利だろう。 なお、Φ62mmネジで深さが15mmほどのフードが付属している。 鏡筒内面には遮光環が設けられていて、フレア防止に気を配った設計になっている。 
 最短撮影距離は2.5mなのでマクロレンズ的な使い方はできないが、330x216mmの範囲を画面いっぱいに撮影する事はできる。 また、反写真望遠レンズ全般に言える事だけど、思った以上に焦点深度が浅いことと、ピントのピーク位置が判り難いのでピント合わせには神経を要する。 僕の個体は距離環が軽めなので、少し硬めのグリスに替えた方が良さそうだ。

撮影サンプル

minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6
絞り:F5.6
minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6
絞り:F5.6
minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6
絞り:F5.6
minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6
絞り:F5.6
minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6
絞り:F5.6
minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6
絞り:F5.6
minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6
絞り:F5.6
minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6
絞り:F5.6
minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6
絞り:F5.6
minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6
絞り:F5.6
minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6
絞り:F5.6
minolta RF ROKKOR 250mm 1:5.6
絞り:F5.6
 輝点ボケがリング状のになる反射望遠特有の独特な描写特性のレンズだ。 効果としても使えるけど、明確な二線ボケなので背景によっては我慢できない程わしゃわしゃする。 また、ちょっと残念なのは画面周辺の輝点ボケがランドルト環の様な状になることで、画面全域で均質な描写特性ではない。 なお、周辺光量落ちはあるけど ILCE-9 でも思ったほど目立たないのは、最終レンズが負パワーなので射出瞳距離が短縮されるからだろう。

 描写のクセは別として、小型軽量で良いレンズだけどフォーカス敏感度が高すぎる。 ピントを合わせた後に距離環から指を離すのでさえ神経を使ってしまう。 また、ピントのピークを掴みにくいのも困った特性だ。

あとがき

 焦点距離が250mmにしてはコンパクトなので旅行などに携帯するには便利なレンズだった。 ただ、解像感が低めで描写特性にもクセ多過ぎなのは確かだった。 現代なら24mm~240mmクラスの便利ズームがあり、たった1本で済ませられる様になったので250mm程度の単焦点反射望遠レンズは要らないなぁ。
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